01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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3月16日(土)、ワールドカップ男子ヴィケルスン大会(ノルウェー)で団体戦が行われ、スロベニアチーム(アンツェ・セメニッチ、ペーター・プレウツ、ドーメン・プレウツ、ティミ・ザイツ)が合計1,632.9ポイントを獲得して優勝した。2位はドイツ(コンスタンティン・シュミート、リヒャルト・フライターク、カール・ガイガー、マルクス・アイゼンビッヒラー、計1,606.3ポイント)、3位はオーストリア(ミヒャエル・ハイボック、フィリップ・アッシェンヴァルト、ダニエル・フーバー、シュテファン・クラフト、計1,562.8ポイント)だった。ヒルサイズ240mの巨大フライングヒルで、圧倒的強さのドーメン・プレウツとチームの団結力でスロベニアが勝利を掴んだ。
今からちょうど3年前、プレウツ三兄弟の長兄ペーター・プレウツはスキーフライング戦で優勝した。2015/16シーズンのワールドカップ(W杯)総合覇者でもあるペーター・プレウツはついに、世界最大級のフライングヒルで、フライングを得意とするスロベニアチームと共に再び表彰台の頂点に立った。
「これだけ久しぶりに再び表彰台の一番上に立つことができて素晴らしい気分。今日の僕たちは本当に強いチームだったし、ものすごく楽しかった。スロベニアにはプラニツァに素晴らしいフライングヒルがあって練習できるから、僕らがスキーフライングを得意とするのに役立っているのだという気がする」とペーター・プレウツは説明した。「今度は、来週末にホームのプラニツァで開催されるシーズンファイナルを僕らは皆で楽しみにしている」と付け加えた。スロベニアチームにとって今日の勝利は、スキージャンプW杯団体戦で10勝目だった。
ヘッドコーチのヴェルナー・シュスター率いるドイツチームにとって、今回の2位入賞は、1週間前オスロでのRAW AIR開幕戦で5位だったことを考えると、かなりの進歩となった。
3位に入ったのは、ものすごいフライトを見せたシュテファン・クラフトを擁するオーストリアチームだった。
「2本目では、かなり緊張していた。小林陵侑が飛ぶのを上で見ていて、237mまで伸ばしたと聞こえた。あそこのスピーカーはかなりの音量にしてあったからね。小林のフライトは本当に上手く見えた。それで、今度は僕が全力を注いでリスクを冒さなきゃダメだと思った。恐らく、自分のこれまでで最高のフライトだったと思う」と話した。
ポーランドチームは、3位のオーストリアに16.6点足りなかった。ポーランドチームの中で目覚ましい活躍をしたのは意外にもピオトル・ジーラとヤクブ・ヴォルニで、ベテランのダヴィド・クバツキーとカミル・シュトッホはスキーフライングの実力を発揮し切れなかった。
日本チーム(佐藤幸椰、中村直幹、小林潤志郎、小林陵侑)は5位だった。
ノルウェーチームは皆が皆伸び悩み、自国のファンを前にして、最終的に失意の6位で終わった。
ロシアとスイスは好成績を収めて、上位8チームによるファイナルラウンドへの進出を果たした。
特にスイスチームは、ドミニク・ペーターとサンドロ・ハウスヴィルトの若手二人の健闘が目をひいた。シモン・アマンが解き放されたような好フライトを収めたのも、スイスチームを今日の成功に導いた大きな要因だった。五輪金メダル4冠のアマンが、明日行われる個人戦でどんな活躍を見せてくれるかが楽しみだ。
RAW AIR総合では、これまでは三つ巴の闘いだったが、今日の結果で一騎打ちとなりそうだ。2年前の第1回RAW AIRで既に総合優勝を飾っているオーストリアのシュテファン・クラフトと日本の小林陵侑が、17日(日)の最終戦で2019年RAW AIRの総合優勝をかけて競うことになる。
今日の試合を終えて、シュテファン・クラフトが8.5点の僅差で小林をリードしている。ノルウェーのロバート・ヨハンソンは引き続き3位につけているものの、小林に86.9点もの遅れを取っており、既に総合優勝のチャンスはついえた。
日曜の試合で決まるRAW AIR総合上位3名には、1位に6万ユーロ、2位に3万ユーロ、3位に1万ユーロの賞金が授与されることになる。
W杯男子ヴィケルスン個人戦は、3月17日(日)17:00(日本時間 翌1:00)から開催される予定となっている。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。