01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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初めての開催される「RAW AIR女子ノルウェートーナメント」の開幕戦が3月10日(日)オスロのホルメンコーレンジャンプ競技場で行われ、オーストリアのダニエラ・イラシュコ=シュトルツ(35歳)が予想外の優勝を飾って大いに驚かせた。2位・3位にはドイツのユリアーネ・サイファートとカタリーナ・アルトハウスが並んだ。
快晴には恵まれたものの難しい風が吹く中、イラシュコ=シュトルツは120mと121mのジャンプを揃えて、2位のユリアーネ・サイファートに15.7点もの差をつけて圧勝した。
今日の勝者イラシュコ=シュトルツは、「ここオスロで優勝できるなんて素晴らしいこと。もちろん勝つために必要な運にも恵まれたけど、今日みたいな日にはとにかくその運が無いと難しい。特にファーストラウンドは本当に厳しかった。でも今はここホルメンコーレンで優勝できたことがもの凄く嬉しい」と、喜びを伝えた。
悲運に見舞われたのは1本目では2位につけて好成績だったドイツのラモーナ・シュトラウプだった。2本目で強いジャンプを見せた後の着地で転倒し、ブレーキングトラックに倒れてじっと動かない様子だった。その後二人の救急隊員に支えられて自力で退場することができた。
ヘッドコーチのアンドレアス・バウアーは、「何が起きたのかまだはっきり分からないけれど、あんまり良い感触ではない。着地のと時に膝が横に曲がっていたし、今ラモーナは膝の痛みを訴えている。ラモーナは更なる検査を受けるために帰国することになると思う」と、まだ最初の診断が出る前に説明した。転倒したもののシュトラウプは7位入賞を果たした。
カタリーナ・アルトハウスは、「今日はクルクル変わる風で、ジャンプするのが難しかった。今日の成績にとても満足している。2本目のジャンプは特に上手くいった。でも何よりラモーナの怪我がひどくないことを祈っている。もっと喜びたいところだけど、彼女のことを思うと今は難しい」と話した。
ユリアーネ・サイファートも試合後に、「私達が追い上げて表彰台に上がれたのは良かったけれど、ラモーナの転倒があったから、心からは喜べない」と話した。
4位には日本の高梨沙羅、5位は開催国ノルウェーのマーレン・ルンビュだった。
今日の勝利でイラシュコ=シュトルツは、RAW AIR女子総合得点でもマーレン・ルンビュを超えて首位につけた。現在イラシュコ=シュトルツは、優勝を最有力視されているマーレン・ルンビュに0.1点差となっている。総合3位・4位にはカタリーナ・アルトハウスとユリアーネ・サイファートが続いている。
RAW AIR女子は、早くも明日3月11日(月)にはリレハンメルに舞台を移し、18:50(日本時間 翌2:50)からの公式練習、20:30(日本時間 翌4:30)からの予選へと続く。
女子ジャンパー達は今日の14:30(日本時間22:30)にはオスロを出発して約3時間かかるリレハンメルに向かうことになる。
*追加最新情報:
1回目の検査を受けたラモーナ・シュトラウプは、どうやら大きな怪我にはならなかったようだ。それでも明日(3月11日、月曜)には帰国して、ミュンヘンでMRI検査を受けることになる。これでシュヴァルツヴァルト出身の25歳、シュトラウプはRAW AIRツアーからは離脱することになった。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。