01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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オリンピック金メダル3冠のカミル・シュトッホが2月3日(日)、ワールドカップ男子オーバーストドルフ・スキーフライング大会(ドイツ)を今季初の優勝で締めくくった。ポーランドのスーパースター、シュトッホは時として降雪が強くなる中、214.5mと227.5m(計413.2ポイント)の飛翔を収め勝利を掴んだ。2位はロシアのイエフゲニー・クリモフ(220.5mと223.5m、計407.9ポイント)、3位はシュトッホのチームメイト、ダヴィド・クバツキー(207mと228.5m、計405.4ポイント)だった。
2月1日(金)のオーバーストドルフ第1戦ではティミ・ザイツ(スロベニア)が、そして2日(土)の第2戦では小林陵侑が優勝し、日曜の第3戦でやっとカミル・シュトッホが待望の今シーズン初優勝を果たした。
「このフライングヒルが大好き。この冬初めての勝利をここで挙げられて本当に嬉しい。今日の天候条件は厳しいものだったけど、それでもスキーフライングには良い条件だったと僕は思う。慎重に注意深く気をつけてやれば、今日はスキーフライングを存分に満喫できたと思う」とシュトッホは語った。
勝者シュトッホの他にも、ダヴィド・クバツキーが3位、ピオトル・ジーラが4位、ヤクブ・ヴォルニが6位に入り、ポーランドチームは全体として好成績を収め、ポーランドのファンを沸かせた。
ダヴィド・クバツキーは、「自分が好調であることを自覚している。毎日少しずつでも良くなれるように更なる努力を続けていくつもり。金曜にフライング5本を飛んだ後、昨日は足に疲れを感じていて、あまり上手くいかなかった。ここにもまた沢山のポーランドのファンが集まってくれて素晴らしかった。本当にすごく有り難いことだし、ファンの皆さんにお礼を言いたい」と話した。
今日25歳の誕生日を迎えたロシアのイエフゲニー・クリモフは、試合後、感激した様子でインタビューに応え、「自分の誕生日にこのような結果を出せて、とても嬉しい。これまでの人生で最高の誕生日だと思う。ゼーフェルトの世界選手権に向けて大事な一歩が踏み出せた。世界選手権で上位を狙うために全力を尽くすつもり」と話した。
ダニエル=アンドレ・タンデ(ノルウェー)は5位入賞を果たして喜び、葛西紀明は11位に入り同じように喜んだ。葛西紀明は、オーバーストドルフの全3試合でW杯ポイントを獲得した(金曜の第1戦で29位、土曜の第2戦で21位、日曜の第3戦で11位)。このオーバーストドルフでのスキーフライング大会の会期中、葛西は改めて46歳としては信じられない程のコンディションを証明した。
土曜の第2戦ではトップスキーフライアーだった二人は、今回は最上位には届かなかった。小林陵侑は1本目では首位につけていたものの、ファイナルラウンドではミスをして9位に終わった。土曜の試合では優勝を巡って小林との素晴らしい一騎打ちを見せたマルクス・アイゼンビッヒラー(独)だったが、今日は小林のすぐ後の10位についた。
アイゼンビッヒラーは「今日はとにかく力が抜けてしまった」と話した。それでもスキーフライングワールドカップ(W杯)総合でカミル・シュトッホに続く2位につけたアイゼンビッヒラーにとっては上々の大会となった。
1本目では、チェコのトーマス・ヴァンキュラが盛大に転倒し、衝撃の瞬間があった。ヴァンキュラはサッツ(飛び出し)の直後にスキー板のコントロールを失い、80m付近で斜面に衝突した。しかし、ヴァンキュラに怪我はなかった。
W杯個人総合ランキングでは、小林陵侑が1,380ポイントで引き続き首位についている。2位にはカミル・シュトッホ(929ポイント)、3位にはオーストリアのシュテファン・クラフト(917ポイント)が続いている。
W杯スキージャンプ男子の試合は、来週末のフィンランド・ラハティ大会へと続く。ラハティでは、団体戦(土曜)と個人戦が1試合ずつ予定されている。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。