01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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2月2日(土)、ワールドカップ男子スキーフライング・オーバーストドルフ大会(ドイツ)の第2戦で、小林陵侑が僅差で優勝を決めた。小林は、224mと234mのジャンプで合計427ポイントを獲得した。ドラマチックでハイレベルなファイナルラウンドで、最後はドイツのマルク・アイゼンビッヒラーは小林にわずか0.5点足りず2位となった。3位はオーストリアのシュテファン・クラフトだった。
アイゼンビッヒラーは、「1本目のジャンプで決定的となるポイントを取り逃してしまった」と悔しがった。しかし、その後すぐに、息を呑むような素晴らしい試合で好成績を出せた喜びの方がまさったようだ。「昨日のフライング5本が骨身にこたえて、今朝は本当にグッタリしていた。でも、競技場に到着してジャンプ台を見たら、ここで飛ばせてもらえるんだと思ってまたすごく嬉しくなってしまった。(小林)陵侑には脱帽。今日、彼は素晴らしいパフォーマンスを見せた」と話した。
アイゼンビッヒラーは2本目で237.5mまで伸ばして、前半で首位につけていた小林陵侑にものすごいプレッシャーをかけた。そして、小林はそれに応えて魔法のようなフライングを収めた。
小林はアイゼンビッヒラーに0.5ポイント差で逃げ切り、バイエルン出身のアイゼンビッヒラーのワールドカップ(W杯)初優勝を阻止した。しかし、アイゼンビッヒラーは今日の2位入賞で、スキーフライングW杯総合成績で合計140ポイントとなり、首位の座を奪った。フライング総合2位にはスロベニアのティミ・ザイツ(129ポイント)、 3位には小林陵侑(118ポイント)が続いている。
小林陵侑にとっては、W杯通算10勝目となる勝利だった。その全10勝を小林は今シーズンに入ってから挙げている。
「今日になってやっとスキーフライングでの好感触がつかめた。この感じを昨日はまだつかめていなかった。明日も今日みたいな成績が出せるかは分からないけど、明日ももう一度スキーフライングを満喫したい」と22歳の小林陵侑は話した。「スキーフライングの負荷は確かに高い。とにかくあんまり考えなかったら大丈夫」と、W杯総合首位の座を更に固めた小林はインタビューに応えた。
オーストリアのシュテファン・クラフトは今日も3位に入り、好調さを裏付けた。
「上位のレベルは今、信じられないぐらい高い。自分がそれに上手くついていけて嬉しいし、誇らしく思う。ダニエル・フーバー(オーストリア)の場合を見ても分かるように、ほんの小さなミスをしただけで、ファイナルラウンドに進めないぐらい厳しい。昨日のフライング5本は本当に大変だった。今日は3本だけだったからまだ良かった。今日の小林陵侑はセンセーショナルな飛翔を見せた。今日はとにかく彼は勝つべくして勝った」とクラフトは語った。
ポーランドのピオトル・ジーラは昨日と同じく4位、カミル・シュトッホは6位だった。
オーストリアはクラフトの他にも、フィリップ・アッシェンヴァルトが7位、ミヒャエル・ハイボックが11位に入り優秀な団体成績を収めた。
ノルウェー勢のトップは5位のロバート・ヨハンソン、ヨハン=アンドレ・フォアファングは8位だった。
W杯個人総合では、小林陵侑が1,351ポイントで首位、2位にはオーストリアのシュテファン・クラフト(881ポイント)、3位にはポーランドのカミル・シュトッホ(829ポイント)がついている。
W杯男子スキーフライング・オーバーストドルフ大会最終となる第3戦は、2月3日(日)16:00(日本時間 翌0:00)から開催される予定となっている。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。