01 | Deutschland | 1097.4 | ||
02 | Norwegen | 1075.1 | ||
03 | Österreich | 1065.9 | ||
04 | Slowenien | 1034.8 | ||
05 | Japan | 875.1 | ||
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スキージャンプ男子のワールドカップシーズンは、これ以上望めないほどの素晴らしい団体戦をもってスタートした。試合の最後から2本目のジャンプでカミル・シュトッホ(ポーランド)が、諦めかけていた首位の座をドイツチームから奪い取った。最後は1万人の観客がポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領と共に、カミル・シュトッホ、ピオトル・ジーラ、ヤクブ・ヴォルニ、ダヴィド・クバツキーで臨んだポーランドチームの勝利を大盛り上がりで祝った。昨年の勝者であるノルウェーにとっては今回は散々な試合となった。
11月17日(土)ポーランドのヴィスワで、2018/19年スキージャンプシーズンが華々しく開幕した。団体戦は大体においてスリリングなものだが、今回のヴィスワ団体戦は「心臓の弱い」人には刺激が強すぎるぐらいだった。全8本のうちの6本を飛んだ時点で、ポーランドチームの優勝はもう確実なように見えた。しかし、その回の最後にダヴィド・クバツキーが飛んだ後、意外にもドイツチームに首位を奪れたのだ。ドイツのシュテファン・ライエがクバツキーに20点以上の差をつけ、ヘッドコーチのヴィルナー・シュースター率いるドイツチームがポーランドを追い越した。
これを持って、リヒャルト・フライターク(独)とカミル・シュトッホの一騎打ちで最終結果が決まることになった。シュトッホは129mの完璧なジャンプを収め、リヒャルト・フライタークにすさまじいプレッシャーをかけた。フライタークは123.5mに終わり、シュトッホ及びポーランドチームが今日の勝利を奪い取った。
五輪金メダル3冠のシュトッホだが、前日に行なわれた個人戦の予選ではアダム・マリシュ・ジャンプ台で全く良い結果を出せず48位となり、50位までが出られる本戦にギリギリで出場を決めた。「今日の試合は僕達にとって素晴らしい展開だった。ファンの皆と、ここヴィスワの素晴らしい雰囲気にとても助けられた。それに、コーチが今日僕を信じて団体戦に選抜してくれたことが支えになった」とシュトッホは話した。
2位となったドイツは、それでも相当な好成績を収めたと言って良い。今日のチーム編成は、リヒャルト・フライターク、マルクス・アイゼンビッヒラー、シュテファン・ライエ、カール・ガイガーの4人だった。
申し分ない成績を収めたシュテファン・ライエは、「本当にすごい試合で、最後のジャンプまで最高の面白さだった。ポーランドチームは強くて、去年と似た展開だけど、次は僕達が表彰台に一番上にあがれるように頑張らなくては」と語った。
ミヒャエル・ハイボック、クレメンス・アイグナー、ダニエル・フーバー、シュテファン・クラフトの4人で臨んだオーストリアも、3位について納得の出来を見せた。
オーストリアチームの新顔、クレメンス・アイグナーは「今日は良い試合だった。昨シーズンは僕らにとって理想的とは言えない流れだったから、今シーズンを良い形でスタートできて良かった」と、インタビューに答えた。
強くなった日本チーム
日本チームは、小林陵侑と竹内択の二人が転倒したにも関わらず、4位についた。ヘッドコーチの宮平秀治率いる日本チームは昨年に比べて明らかに良くなっている。
5位には大健闘のスイスチームが入った。キリアン・パイアー、シモン・アマン、グレゴア・デシュヴァンデン、アンドレアス・シューラーの4人は、この先が楽しみな強いチーム編成だった。
前日に行なわれた個人戦予選で1位だったイエフゲニー・クリモフが再び絶好調だったロシアチームは6位に入った。
スロベニアが7位、チェコが8位だった。
ノルウェー、ファイナルに進めず
昨シーズンのネーションズカップで優勝したノルウェーにとって、今日の10位という結果は相当な悲劇だった。しかも10位に終わった原因は、個々のジャンプの質の問題ではなくて、ジャンプの後の検査でロバート・ヨハンソンがスーツの規定違反となり失格とされたからだった。
11月18日(日)15:00(日本時間23:00)からはヴィスワ大会個人戦が開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。