01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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フランスのクルシュベルで午前中に行われたトレーニング2本目で転倒したエヴゲニー・クリモフがその夜の表彰式で一番高いところにのぼり、優勝カップを手にして満面の笑みを見せることになるとは、朝の時点で一体誰が想像できたであろう!132mと129m(259.9ポイント)の2本のジャンプでクリモフはクルシュベル(フランス)のグランプリ大会でオーストリアのダニエル・フーバー、チェコのローマン・コウデルカを抑えて優勝した。
「私にとっては初優勝になので、本当に感激しているし、この日のことを一生思い出すことになると思う。今日は2本目のジャンプが特に良かった。」と1週間前にアインシーデルン大会でもすでに3位表彰台という結果を出していたクリモフはコメントした。「自分の目標としては、冬のシーズンに同じようなレベルでのジャンプをすること。」と最後に締めくくった。
冷静なダニエル・フーバー
またクリモフだけではなく、ダニエル・フーバーにとってもサプライズな1日となった。ヒンターツァーテン大会での18位がこれまでのグランプリ大会でのベストリザルトだったこのオーストリア選手はファイナルで彼の前に飛んだチームメイト、シュテファン・クラフトのあわや転倒、というジャンプを見たにも関わらず、全くミスのない2本のジャンプを揃え、2位入賞を果たした。「私たちは今週クルシュベルでいいトレーニングができていたし、日ごとにジャンプが良くなって来ているのも感じていた。今回の合宿でジャンプが安定して来た。今日の試合は自分のキャリアの中でベストだったし、表彰台に立てることは気持ちのいいものだと思う。」とフーバーはインタビューに答えた。
引退も考えたコウデルカ
3位入賞はチェコのローマン・コウデルカ。この選手は冬のオリンピックシーズンでは全く結果を出せなかったこともあり、引退も考えていた。「去年の冬シーズンは自分にとっては本当に辛く、またヘッドコーチのリヒャルド・シャラートがやめたこともあり、自分自身もジャンプを辞めようかと真剣に考えたこともあったチェコチームの選手にとっては難しい状況が続いていた。しかしもう一度だけ頑張ってみようと自分で決めたが、今日は自分のその判断が正しかったと思った。今は再びジャンプ自体を楽しめるようになった。トレーニングもうまく行っているが、試合ではいつも緊張してしまったが、今日はこの結果にとても満足している。」とこの29歳の選手は話した。
コウデルカにわずか0.5ポイント差で表彰台を逃したのはスロベニアのチミー・ザイチだった。しかし4位入賞は彼にとってはグランプリで自身最高の結果となった。日本の佐藤幸椰もシングル入りを果たし、5位入賞。ドイツベストの選手は6位のカール・ガイガー、チームメイトのマルクス・アイゼンビッヒラーは9位だった。
風の状況がコロコロと変わったファーストラウンドでは、何人かの有名選手がその餌食となった。ドイツのシュテファン・ライへ、オーストリアのグレゴア・シュリーレンツァウアー、スロベニアのドーメン・プレウツと言った選手は2本目に残れなかった。
グランプリ総合ワンツーのカミル・シュトッホとピオトル・ツィラが不参戦だったため、エブゲニー・クリモフはグランプリ総合順位を一気にあげ、205点で3位に入って来た。
次のグランプリ大会は2週間後の8月24,25日に日本の白馬で個人戦2戦が行われる。