01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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3月4日(日)、ワールドカップ男子ラハティ大会(フィンランド)で個人戦が行なわれ、ポーランドのカミル・シュトッホが通算27勝目を祝った。シュトッホは圧倒的なパフォーマンスで2位のマルクス・アイゼンビッヒラー(独)に28.2点もの差をつけた。昨シーズンは総合優勝を飾ったシュテファン・クラフト(オーストリア)は、最近は不調だったが今日は3位入賞を果たして表彰台に戻ってきた。
カミル・シュトッホは平昌五輪でも金メダルを取り、ワールドカップ総合優勝へ向かう絶好の道をたどっている。
カミル・シュトッホによる正に力の誇示であり、彼がファイナルで最後に飛んだ後にスコアボードで314.2ポイントと映し出された時には、他の選手達にとってはほとんど屈辱的と言っても良かった。シュトッホは、132mと134mのジャンプで、記録的な28.2点差で優勝を手にした。
シュトッホは、「今日の試合は本当に良かった。今日のようなフェアな条件で試合ができるのは素晴らしいこと。このジャンプ台がとても好きだし、ここラハティでの3日間は僕にとって完璧だった。現時点での成功の鍵を教えて欲しいと言われても、言ってしまったら秘密ではなくなってしまうから、それは無理」と、集まった記者たちにウィンク した。「僕達は厳しく鍛錬してきて、今その成果が出ている。これからの試合でもベストを尽くすつもりだけれど、Raw Air(ノルウェートーナメント)は皆にとって厳しい闘いになると思う」とシュトッホは話した。
五輪金メダル3冠のシュトッホは絶好調で、ラハティのジャンプ台との相性もかなり良く、わずかな追い風の中で飛ぶのも彼の好みだったと言える。それにしても2位との差が28.2点も開くというのは、スキージャンプではめったにないことだ。
26歳のマルクス・アイゼンビッヒラーは、124.5mと129.5mのジャンプで286ポイントを獲得して、自己最高成績の2位入賞を達成した。しかもアイゼンビッヒラーは前日に行なわれた団体戦2本目の着地後にほとんど転倒しそうになり、膝を痛めていたのにも関わらず出した結果だった。
アイゼンビッヒラーは、「昨日の夜と今日、理学療法士によくやってもらった。飛距離も伸ばせたし、着地も昨日よりうまくいったしね」と冗談を混ぜ、「今はもちろん自己最高成績を出せて喜んでいる。昨日の団体戦でも優勝できたし、今日は2位入賞で、今週末のラハティ大会は本当にうまくいった」と話した。
シュテファン・クラフトは3位に入り、また表彰台に戻ってきた。この冬クラフトはこれで4度目の3位入賞となった。12月17日のスイス・エンゲルベルク戦で3位に入って以来の入賞だった。
1位のカミル・シュトッホと2位の大きな差とは対照的に、2位のアイゼンビッヒラーと3位のクラフトとの差は0.1点で、この上ない僅差だった。
クラフトは、「かなり間が開いてしまったとは言え、また表彰台に立てて素晴らしい気分。カミル(シュトッホ)は別として、かなりの接戦だったから、本当に嬉しい。マルクス(アイゼンビッヒラー)との差が0.1点というのを見た時は最初ちょっとがっかりしたけれど、表彰台には足りたとなれば、もちろん嬉しい。ラハティに来られるというのはいつも特別なこと。このジャンプ台が好きだし、街自体も好き」と説明した。
4位はポーランドのダヴィド・クバツキー、5位はノルウェーのアンドレアス・スティエルネンだった。
6位と7位には小林陵侑と潤志郎の兄弟が続いた。今日は弟の陵侑がわずかながらまさった。この冬を通してハイレベルのジャンプを見せている小林兄弟にとっては、今日の成績は大きな成功と言えるだろう。
他の日本勢は、竹内択が24位、佐藤幸椰は34位だった。
ドイツチームは、アンドレアス・ヴェリンガーとカール・ガイガーが8位と9位に続き、リヒャルト・フライタークが15位、シュテファン・ライエが20位に入って、再びチームの団結を見せて、3日(土)の団体戦優勝が妥当なものであったことを裏付けた。
W杯個人総合では、カミル・シュトッホが963ポイントで首位、リヒャルト・フライターク(836ポイント)が2位、アンドレアス・ヴェリンガー(768ポイント)が3位となっている。
W杯男子のスケジュールは、早くも3月9日(金)ノルウェー・オスロ大会の予選へと続く。
この予選は同時に「第2回Raw Air ノルウェートーナメント」の開幕を意味する。Raw Airでは、オスロ、リレハンメル、トロンハイム、ヴィケルスンの4会場にわたって開催される。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。