01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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1月27日(土)に行なわれたワールドカップ男子ザコパネ大会(ポーランド)団体戦は、素晴らしい会場の雰囲気の中、素晴らしい試合となった。ザコパネ・ジャンプ競技場の中だけでも観客は3万人を超え、柵の外にも推定1万5千人の観衆が集まって行なわれた今日、近年のスキージャンプ団体戦で一番とも言える試合となった。最終ジャンパーとして飛んだ地元ポーランドの英雄カミル・シュトッホが、141.5mのジャンプで新ヒルレコードを打ち立てて今晩の競技を彼らしく華やかに締めくくった。そして最終的にポーランドチームが勝つべくして勝ち、ドイツが2位、ノルウェーが3位となった。
今日の勝利はポーランドチームにとって、ホームで初の団体戦優勝となったこともあり、試合後の観客の感激はとどまるところを知らなかった。勝利を決めたチームは、ブレーキングトラックで数分にわたり喜びを分かちあった。圧倒的だったポーランドチームは、マチェイ・コット、シュテファン・フーラ、ダヴィド・クバツキー、カミル・シュトッホの4人で参戦し、合計1,092ポイントを獲得した。
カミル・シュトッホは、「2本目のジャンプの着地後に、ほとんどバランスを崩してしまいそうだった。それでもこの冬最高のジャンプの一つに数えられるものだった。でも、まだこれを越すジャンプを出せるようにしたい。このジャンプ台では、145mのジャンプでも綺麗なテレマークが決められるはずだと思う」と、説明した。
ドイツは、シュテファン・ライエ、マルクス・アイゼンビッヒラー、アンドレアス・ヴェリンガー、リヒャルト・フライタークのチーム編成で、団結した強さを見せた。
特にリヒャルト・フライタークが今回も納得の出来を見せた上、ヒルサイズ140mのザコパネジャンプ台で昨日は調子が出なかったアンドレアス・ヴェリンガーも、今日は良い感触をつかめたようだった。
ヴェリンガーは、「ものすごく高レベルの試合だった。僕は昨日に比べてかなり良くなったジャンプを収めることができて嬉しい。チームの仲間も良い仕事をしてくれた。ポーランド勢は好調だから、今日の団体戦でも強いとは思っていた。特にここザコパネでの彼らのジャンプはすごい。今日はポーランドがベストチームで、優勝は必然の結果」と、勝者に賛辞を送った。
ノルウェーは、アンダース・ファンネメル、ヨハン=アンドレ・フォアファング、アンドレアス・スティエルネンの他に、新人のマリウス・リンドヴィークが起用され、好パフォーマンスを見せて3位入賞を果たした。しかし、これまでの団体戦で5試合連続優勝を飾っていたノルウェーの連勝は今日の3位で止まったことになる。
アンダース・ファンネメルは、「今日のポーランドチームは本当に強かった。僕らは、ポーランドと同じレベルでは飛べなかった。弁解を言わせてもらえば、今日はうちの一番手ダニエル=アンドレ・タンデが体調不良で参戦できなかったから。でもポーランドもドイツも今日は本当にとても良いジャンプを飛んでいた。その強い相手をオリンピックで負かすためには、僕達はもっと頑張らなくては」と、やる気を見せた。
ノルウェーチームに60点以上の水をあけられて4位に入ったのはオーストリアチームだった。シュテファン・クラフト、グレゴア・シュリレンツァウアー、ミヒャエル・ハイボック、マヌエル・フェットナーで臨んだオーストリアチームにとっては、今はこれが精一杯だったようだ。もし彼らが平昌冬季五輪で、団体戦のメダルを狙うのであれば、全てが完璧に揃わないと無理だろう。
5位は日本チームで、そのうちの伊東大貴は怪我による長い欠場から見事なカムバックを祝うことができた。
6位はスロベニアチーム、7位がスイス、8位がチェコだった。
優勝を最有力視されるカミル・シュトッホも勿論出場するザコパネ個人戦は、1月28日(日)16:00(日本時間 翌0:00)からスタートする予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。