01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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ノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデは、自己初となる国際的なビックタイトル獲得へと最善の道をたどっているようだ。1月19日(金)、スキーフライング世界選手権オーバーストドルフ大会(ドイツ)で、4ラウンドにわたって競技される個人戦の前半2ラウンドが行なわれ、23歳のタンデが首位についた。2位はリヒャルト・フライターク(独)、3位はカミル・シュトッホ(ポーランド)だった。
悪天候のため昨日から今日に延期された予選で、タンデは既に238.5m(新ヒルレコード)を出して注目を集めていた。そして本戦もタンデが212mと227mでトップについた。初日を終えた時点で、タンデは449.6ポイントで、2位のリヒャルト・フライターク(228mと225m、438.7ポイント)に10.9点差をつけている。
タンデは、「新ヒルレコードを立てられて素晴らしかったし、あの時のジャンプはものすごかった。サッツの時点でかなり距離が伸びる感覚があった。僕にできることと言ったら、体中の筋肉を緊張させることだった。後半はちょっと危ない感じがしてきたから、安全に着地できるようにと判断した。多分僕達はここでもっと飛距離を伸ばせると思う。これからの数日も、とにかく楽しめるようにしたいし、願わくばまた今日みたいなジャンプができると嬉しい」と、話した。
インスブルック戦での転倒から2週間ぶりに参戦したリヒャルト・フライタークにとっては、今日2位(438.7ポイント、タンデに10.9点差、または約9mの差)についたことは復帰成功を意味する。
フライタークは、「2本とも良いジャンプを決められた。とにかく楽しいし、あと2日を楽しみにしている。ゲートの変更については、責任者を信頼する以外にない。僕には直接影響は無かったけれど、全てが正しく判断されたと思う」と、自身の成績とジュリーの決断について言及した。
スキーフライング世界選手権初戦の今日、向きも強さもコロコロ変わる風がふいており、物凄く難しい条件下で試合が進められた。そのためゲート変更が何度も行なわれる必要があった。
ジャンプ週間王者のカミル・シュトッホは、230mと219mで計431.8ポイントで3位に入り上々の結果となった。
シュテファン・クラフト(オーストリア)は4位と好調で、3位のシュトッホに20点弱の差があるとは言え、土曜の後半戦で表彰台入りも狙えるかもしれない。
スキーフライングを得意とするノルウェー勢は、タンデの他にもロバート・ヨハンソンとアンドレアス・スティエルネンが5位と6位に続いて、今回も優秀なチーム成績を飾った。
タイトル保持者のペーター・プレウツ(スロベニア)は調子を上げており、7位に入った。とは言え、タイトル防衛は実質的には難しそうだ。プレウツの前についている選手達は強すぎて、首位のタンデとの差も約50点と開きすぎてしまっている。
ドイツ勢の2番手だったのは、8位に入ったアンドレアス・ヴェリンガーだった。
ヴェリンガーは、「今日は難しい条件だったけれど、良いジャンプができた。特にリヒャルト・フライタークは良かった。ジャンプ台の上にいる時に、大勢の観客の声が聞こえるというのは素晴らしい気分。誰かが200m以上を出すと、下で大騒ぎになるから、実際に見る必要がないぐらいよく聞こえる」と、オーバーストドルフのハイニ=クロプファー・フライングヒルの雰囲気に感銘を受けた様子だった。
オーストリアのミヒャエル・ハイボックは第1ラウンドで転倒した。着地で失敗し転倒したハイボックだったが、すぐに自力で起き上がり、観客を安心させてくれた。最初の診断結果は肘の筋断裂とのことだった。
オーストリアのチームドクターである、ベルンハルト・パヒンガーによると、「ミヒャエル(ハイボック)は下腕に筋断裂を負ったようだ。どのくらいの期間、この腫れが肘を完全に伸ばした時の障害となるか、そしてそれが本人がジャンプする時にどれくらいの妨げになるか、まだ分からない」と、説明した。
スキーフライングの新世界チャンピオンは、1月20日(土)16:00(日本時間 翌0:00)から始まる個人戦第3・第4ラウンドで決定することになる。
そして21日(日)16:00(日本時間 翌0:00)からは団体戦が予定されている。
リザルト:スキーフライング世界選手権・個人戦前半(1・2ラウンド)
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。