01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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1月13日(土)、オーストリア・バートミッテルンドルフで今季初めてのワールドカップ(W杯)スキーフライング戦が行なわれ、アンドレアス・スティエルネン(ノルウェー)が伝説的なクルムジャンプ台で優勝を飾った。ハイレベルなフライング戦で、29歳のスティエルネンは229mと226mの飛翔を見せて、同胞のダニエル=アンドレ・タンデを2位に抑えた。驚きの3位入賞を果たしたのは、スイスのベテランジャンパー、シモン・アマンだった。
スティエルネンは合計407.6ポイントを獲得して、最終的にダニエル=アンドレ・タンデにわずか2.5点の差だった。タンデはファイナルラウンドで今日の最長となった240.5mの夢のようなジャンプを収めた。
スティエルネンにとっては今日の勝利がW杯初優勝だった。これまでに彼は2回2位に入ったことがある(2017年のトロンハイム戦と2013年オーバーストドルフ・スキーフライング戦)。
スティエルネンは、「今日はすごかった。この勝利のために何年も戦ってきた。これまでに何度もそれに近いところまでいっていたけど、今日やっと果たすことができた。ここにいる皆がとにかくできるだけ遠くまで飛びたいと思っていると思う。僕は今日それをうまく実現できた。僕達は普段こんなに大きなジャンプ台で練習していないから、いつもはスキーフライングでの方が1本目でもっともっと緊張する。でも今回は最初から良い感触をつかんでいた。スキーフライングこそが、考えうる限り最高のもの」と、喜びを伝えた。
チームメイトのダニエル=アンドレ・タンデは、ギリギリのところでスティエルネンの勝利を奪っていたかも知れない。タンデは1回目の7位から、240.5mの大ジャンプで2位まで猛追をかけたものの、1位には2.5点足りなかった。
タンデは、「第2ラウンドであれだけ距離を伸ばせた後の気分は、これまでに体験したこともないぐらい正気じゃなかったと思う。飛翔中の高さが信じられないほどだった。下降に入った時、観客の中に着地してしまうんじゃないかと思った。1本目では小さなミスをしてしまったから、2回目で改善できるようにと思って、そしてそれを実現できた。僕が明日の試合に期待するのは唯一、楽しくできること。スキーフライングでは何よりそれが大事だから。僕達が200m以上飛ぶ機会はそれほどないから、とにかく満喫したい」と、話した。
予想外の3位入りを果たしたのは、五輪金メダル4冠のシモン・アマン(スイス)だった。長いスランプを越えて、アマンは218mと227.5mのジャンプで2015年3月(フィンランド・クオピオ戦)以来の表彰台入りを喜んだ。アマンは滑走ゾーンで大喜びの様子で、沢山の観客も一緒に喜びを分かちあった。あと4週間もしないうちに韓国・平昌で冬のオリンピックが始まるのを前にして、アマンが調子を取り戻した。これは良い兆候と言えるだろう。
アマンは、「ジャンプ週間はめちゃくちゃだった。トレーニングでの良いジャンプを試合に生かすことができなかった。今日はそれが本当にうまくいって、僕にとって意味のあることだった。表彰台に立っていることを実感できた瞬間は本当に素晴らしい。ここクルムで大変な経験もしたから、今は今日という良い日を満喫したい。明日の試合には多大な目標を立てているわけではない。僕ぐらいの歳になると、足が良く動いてくれるだけでも満足」と、感じ良くインタビューに答えた。
ノルウェーは、ロバート・ヨハンソンも4位に入って、圧倒的なチーム成績を収めた。
これで、ノルウェーチームは、来週末にドイツ・オーバーストドルフで予定されているスキーフライング世界選手権の団体戦に、優勝最有力候補として参戦することになる。
今日、ノルウェーにとって残念だったのは、ヨハン=アンドレ・フォアファングが、スロベニアのイェルネイ・ダムヤンと共に、ジャンプスーツが規定外と測定されて失格となったことだ。問題となったのは両選手とも、スーツの生地の通気性だった。
アマンに並んで、スキーフライングを得意とする葛西紀明(5位)とペーター・プレウツ(スロベニア、6位)の2選手も上位に入った。
ドイツ勢のトップだったのは、10位のマルクス・アイゼンビッヒラーだった。アンドレアス・ヴェリンガーが15位、シュテファン・ライエが20位、ピウス・パシュケが27位、アンドレアス・ヴァンクは40位に終わった。カール・ガイガーは予選敗退となった。
ポーランドチームの最高成績はシュテファン・フーラの14位、ピオトル・ジーラが17位、今季ジャンプ週間の覇者、カミル・シュトッホは21位だった。
開催国オーストリアからは、7位にクレメンス・アイグナー、9位にシュテファン・クラフトが入り、まずまずの結果となった。他に、ミヒャエル・ハイボックが12位、マヌエル・ポッピンガーが19位で上々のチーム成績を収めた。
W杯男子バート・ミッテルンドルフ大会の第2戦は、1月14日(日)14:15(日本時間22:15)から開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。