01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
全リザルト » |
12月3日(日)、ワールドカップ男子ニジニ・タギル大会(ロシア)で2試合目が行なわれ、ドイツの二人が素晴らしいワンツーフィニッシュを飾った。前日の第1戦でリヒャルト・フライタークが優勝したのに続き、今日もドイツはアンドレアス・ヴェリンガーが1位、リヒャルト・フライタークが2位で圧倒的なチーム成績を収めた。マルクス・アイゼンビッヒラーは表彰台には0.3点足らず4位となった。オーストリアのシュテファン・クラフトが3位に入った。
ドイツが個人総合でも1・2位独占
アンドレアス・ヴェリンガーは、ニジニ・タギル(ロシア)第2戦の輝かしい勝者となった。22歳のヴェリンガーは、132mと133.5mのジャンプで計275.7ポイントをマークして、同胞のリヒャルト・フライターク(131mと138m、270.9ポイント)とオーストリアのシュテファン・クラフト(128mと133.5m、263.5ポイント)を文句なく抑えた。
ヴェリンガーは試合後のインタビューで、「今日はすごいジャンプを決められて、本当に嬉しい。難しい試合で、特にファーストラウンドでは厳しい条件だった。1本目ではサッツの直後にうまくいくことが感じられたから、そうなるとその後が楽。この結果は、次の試合に向けての自信になるから僕にとって、すごく大事。今、僕らのチーム内は、とにかくうまくいっている。素晴らしいチーム・スピリットにあふれているし、お互いが鼓舞し合っている」と説明した。
前日の第1戦で優勝したリヒャルト・フライタークは、今日の試合でも納得の2位入賞で、ワールドカップ(W杯)個人総合成績首位の座を守った。
リヒャルト・フライタークは、「今回の大会は長旅だったけど、参戦した甲斐がものすごくあった。スタジアムの雰囲気はかなり良かったし、試合もとても良かった。それに今日、アンドレアス(ヴェリンガー)と一緒に表彰台に上がれて、マルクス(アイゼンビッヒラー)もほとんど上がれそうな程だったし、とにかく素晴らしかった。まずは今夜を満喫して、その後にまた更に頑張る。今はW杯個人総合トップとしてティティゼー=ノイシュタット大会に参戦できるのを楽しみにしている」と話した。
最後にW杯スキージャンプでドイツが1位・2位を独占したのは16年前までさかのぼる。2001年12月にシュテファン・ホッケが唯一のW杯勝利を決めて、スヴェン・ハンナヴァルトが2位に入った。
クラフトへの更に高まる期待
3位にはオーストリアのシュテファン・クラフトが入った。24歳のクラフトは、1本目でかなり難しい条件に当たったのにも関わらず、この好成績を収めた。
クラフトは、「今日の試合にとても満足している。初日の公式練習では調子がまだイマイチだったけど、日を追うごとに良くなっていって、今日はうまくいった。今、ドイツ勢は恐ろしく強くて、抑えるのがものすごく難しい。昨日の試合では、0.1点差で表彰台入りを逃したけれど、今日は果たせたから、僕にとって上々の週末となった。レベルが相当高くて、ちょっとしたミスでかなり後方にまわってしまうし、2本目に進めないことすらある。でもそれで良いのだと思うし、だからこそファンにとっても選手にとっても格段に面白いものになるのだと思う」と、話した。
今シーズンに入って、これまでに4試合の個人戦が行なわれ、4人の勝者を出した。シュテファン・クラフトのこれまでのパフォーマンスを見ると、これからの試合で彼が表彰台の一番上に立つことを期待しても良いだろう。
好調のアイゼンビッヒラー
バイエルン出身のマルクス・アイゼンビッヒラーは、またも表彰台に接近しつつも届かなかった。ファーストラウンドでは2位につけていたものの、2本目ではトップジャンプを見せられず、高レベルの闘いの中で順位を落としてしまった。それでも4位入賞となり、アイゼンビッヒラーにとっては素晴らしい結果となった。
ノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデは、優勝のチャンスを既に1本目で逃してしまった。難しい条件に当った23歳のタンデは上位に食い込むチャンスを失ってしまった。それでも1本目の17位から、ファイナルラウンド最高のそして本日最長の138.5mのジャンプを決めて5位まで追い上げた。
見事な健闘とスポーツマンシップを見せたタンデは、「スキージャンプでは、良い条件にあたることもあるし、そうでない時もある」と、今日の結果にコメントした。
同胞のアンダース・ファンネメルも快調で6位に入った。
上向きのポーランドチーム
ポーランド勢は、前日に比べて良い成績を収めた。カミル・シュトッホとマチェイ・コットが7位と8位に続き、ピオトル・ジーラが16位、ダヴィド・クバツキーは19位だった。
40位だったシュテファン・フーラのことは、この場合考慮に入れなくても良いだろう。彼は全く惨憺たる条件にあたってしまったが、スキージャンプではままあることである。
W杯個人総合では、引き続きリヒャルト・フライタークが270ポイントで首位、2位は239ポイントのアンドレアス・ヴェリンガー、3位はノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデ(220ポイント)が続いている。
W杯男子は来週末(12/8〜10)、ドイツのティティゼー=ノイシュタットに舞台を移す。
12月8日(金)12:00(日本時間20:00)には予選が行なわれ、本戦は9日(土)16:00(日本時間 翌0:00)からと、10日(日)15:30(日本時間23:30)から開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。