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ヴィスワ大会 小林潤志郎がW杯初優勝!

作成: 19.11.2017 17:50 / sk

スキージャンプのシーズン開幕となったヴィスワ大会(ポーランド)は成功裏に終わった。前日の団体戦(ノルウェーが優勝)に続き、今日11月19日(日)には個人戦が行なわれ、予想外にも日本の小林潤志郎が勝利して、ポーランドでのワールドカップシーズン開幕イベントが終了した。小林は既にFIS(国際スキー連盟)サマーグランプリでも2勝(ともに白馬戦)を挙げていたが、今日は地元ポーランドのカミル・シュトッホ(ポーランド)を2位、オーストリアのシュテファン・クラフトを3位に抑えて優勝した。

今日の勝利は26歳の小林潤志郎ににとって、今季最初の勝ち星であり、初めてのワールドカップ(W杯)優勝でもあった。
小林は勝利が決まった後に、「もちろんこの結果をすごく喜んでいるけれど、同じくらい驚いてもいる。今日は2本ともとても良いジャンプを決めることができた。ファイナルラウンドでは良い条件に恵まれた」と、喜びを伝えた。

 

昨日に引き続き満員となったヴィスワのジャンプスタジアムで、ソチ五輪金メダル2冠で地元ポーランドの英雄、カミル・シュトッホがまたも観客の熱意に応えた。シュトッホは1本目の8位から目覚ましく追い上げて、2位にまで這い上がった。最終的に優勝した小林に2.3点差まで迫っていた。
シュトッホは、「今日勝利した(小林)潤志郎に心からおめでとうと言いたい。彼は今日も昨日も本当に素晴らしかった。今日のジャンプ台の状態はとても良くて、風もまあまあだった。僕の今日の1本目はサッツが少し遅れてしまった。それが無ければもっと良い結果が出せたかもしれない」と話した。


3位にはオーストリアのシュテファン・クラフトが入った。
昨シーズンではW杯総合優勝を果たしたクラフトは、試合後のインタビューに答えて、「今日は2本ともかなり上手く飛ぶことができたけど完璧ではなかった。優勝するにはとにかく全てがうまく噛み合わないといけない。また好調をつかめているので嬉しい」と語った。

 

不運のフライターク、それでも強いドイツ勢

今日のリヒャルト・フライターク(独)はツキに見放されてしまった。ファーストラウンドでは1位についていたフライタークだったが、ファイナルラウンドの最後に飛んだ時、かなり難しい条件にあたってしまい、4位にまで下がってしまった。それでもフライタークは、今回の好パフォーマンスを見せたヴィスワ大会を終えて勝者のように感じても良いぐらいだ。26歳のフライタークは今、素晴らしく好調で、早くも来週行なわれるフィンランド・ルカ大会で表彰台を狙えることを見せてくれるだろう。

 

ポーランドチームもそうだが、ドイツチームはかなりの強さだった。リヒャルト・フライタークの他にも、アンドレアス・ヴェリンガー(9位)、シュテファン・ライエ(10位)、ピウス・パシュケ(12位)、そしてマルクス・アイゼンビッヒラー(15位)の5人がトップ15に入った。ピウス・パシュケは自己最高成績を収めた。カール・ガイガーも健闘の17位だった。


ポーランドチームからは、2位になったカミル・シュトッホ以外でも、ピオトル・ジーラとシュテファン・フーラが同点で7位、ダヴィド・クバツキーが10位で、トップ10に4人の選手が入った。


強豪オーストリアの若手、ダニエル・フーバーがファイナルラウンドで今日の最長となった131mのジャンプを決めて6位に入った。ノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデは5位だった。


高レベルの試合だった上、難しい風の条件もあり、ファーストラウンドで多数の有名選手が犠牲になった。その中でも名高い日本の葛西紀明、スイスのシモン・アマンは、上位30位までが進めるファイナルラウンド進出を惜しくも果たせなかった。


今シーズン2番目のワールドカップ大会は来週末(11月25・26日)にフィンランドのルカ/クーサモで開催される。そこでも、今回のヴィスワ大会と同じように、団体戦と個人戦が予定されている。

 

全リザルト

 

※注)試合日程は中央ヨーロッパ時間です。

 

統計

最長不倒
131.0m
Huber, Daniel (AUT)
最短ジャンプ
102.0m
Klimov, Evgeniy (RUS)
平均飛距離
116.9m
K点越えジャンプ
49.4%
ネーション数
12
トップ10のネーション数
5
トップ30のベストネーション
7
Deutschland
Kobayashi, Junshiro
27.08.17
Hakuba
Japan
10.09.17
Takanashi, Sara (JPN) Chaikovsky