01 | Deutschland | 1097.4 | ||
02 | Norwegen | 1075.1 | ||
03 | Österreich | 1065.9 | ||
04 | Slowenien | 1034.8 | ||
05 | Japan | 875.1 | ||
全リザルト » |
ヴィスワ(ポーランド)でのスキージャンプ・ワールドカップ(W杯)の開幕は素晴らしいものになった。11月18日(土)、満員のアダム・マリシュ・スタジアムで開催された団体戦で、ノルウェー、オーストリア、ポーランド、そしてドイツのチームが観客を魅了した。ノルウェーが優勝し、ポーランドとオーストリアが同点で2位、ドイツチームは4位に入った。
ファーストラウンドが終わった時点では、ノルウェー(ヨハン=アンドレ・フォアファング、アンダース・ファンネメル、ダニエル=アンドレ・タンデ、ロバート・ヨハンソン)、ポーランド(ピオトル・ジーラ、ダヴィド・クバツキー、マチェイ・コット、カミル・シュトッホ)、そしてオーストリア(ダニエル・フーバー、クレメンス・アイグナー、ミヒャエル・ハイボック、シュテファンクラフト)の3チームはたった3点差だった。ドイツチームもその10ポイント差で続いており、まだまだ期待が持てた。
しかし、その後ノルウェーのヨハン=アンドレ・フォアファングが2本目で129.5mを飛び、決定的な点差を開いた。ファイナルラウンドのこの最初の一回りで、ポーランドもオーストリアも、そしてドイツも、フォアファングに10m以上の差をつけられてしまった。ノルウェーチームは、あとの3人も好ジャンプを決めて、着実に優勝に向かっていった。
ノルウェーのロバート・ヨハンソンは、「試合の序盤は難しかった。ファイナルラウンドでは全員が良いジャンプを見せることができた。僕にとって、ノルウェーのアンカーとしてスタートに臨むのはとてもドキドキすることだった。素晴らしい一日になったし、新しいシーズンの幕開けで優勝することができたのはもの凄いこと」と試合後に話した。
シュテファン・クラフトは予想通りオーストリアチームの中で最強の選手だったが、若手のダニエル・フーバーも1本目で126mまで伸ばし好パフォーマンスを見せた。
フーバーは、「今日は僕達にとって良い試合となった。僕の一本目はうまく決まって本当に嬉しかった。ファイナルラウンドではサッツのタイミングでちょっと問題があった。最終的にはシュテファン・クラフトの素晴らしい成績のおかげで僕らは表彰台に上がることができた」とインタビューに答えた。
アダム・マリシュジャンプ台に集まったポーランドのファンの熱意に応えて、ポーランド勢4人は最高のレベルで戦い、ノルウェーに僅差まで迫った。
ソチ五輪金メダル2冠のカミル・シュトッホは、「今日の試合の前はとても緊張していた。ジャンプが終わってから、やっと気分がよくなった。僕らのチームは今日、すごくエモーショナルだったし、多分ファンの人たちも同じだったと思う。シーズン開幕と同時に表彰台に立てるということは素晴らしいこと」と語った。
ドイツチームの中では、リヒャルト・フライタークが素晴らしいジャンプを2本決めて、実力を余すところ無く見せた。しかし、フライターク以外のアンドレアス・ヴェリンガー、シュテファン・ライエ、マルクス・アイゼンビッヒラーは力を発揮しきれなかった。
試合は最初のジャンパーであるアイゼンビッヒラーにとって非常に不利に始まってしまった。アイゼンビッヒラーはアクロバティックな職人技で転倒は回避したものの、そのジャンプの後で他の上位3チームにはっきりと水をあけられてしまった。
5位に入った日本は、ベテランの葛西紀明、伊東大貴、小林潤志郎・陵侑兄弟のチーム編成で健闘した。日本チームは、これからのシーズンに期待が持てそうだ。
6位はスロベニアチーム、7位はスイス、そして8位にはロシアが入った。
W杯ヴィスワ大会は11月19日(日)、今シーズン最初の個人戦へと続く。本戦は15:00(日本時間23:00)から開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。