01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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スキージャンパー達にとって今季最終大会となるワールドカップ男子プラニツァ大会(スロベニア)で、3月24日(金)、スキーフライング最初の個人戦が開催され、オーストリアのシュテファン・クラフトが優勝した。23歳のクラフト23歳は、243mと240.5mの飛翔で490.2ポイントを獲得し、ドイツのアンドレアス・ヴェリンガーとマルクス・アイゼンビッヒラーを2位・3位に抑えた。シュトッホは今日の勝利でワールドカップ総合優勝にも間近となった。誰が総合優勝の大クリスタルトロフィーを手にすることになるかは、26日(日)の今季最後の個人戦で決定する。
今シーズン7勝目を挙げたクラフトは、「今は信じられないぐらいうまくいっている。今日の試合では2本ともかなりうまく決まった。とにかく競技をものすごく楽しめた。僕達は昨日のトレーニングの後、なんでうまくいかなかったのか詳しく分析した。それが今日生かせたと思う。今日は本当に素晴らしかった」と喜びを伝えた。
2位と3位に入ったドイツの二人、アンドレアス・ヴェリンガー(235m・235m/480.4ポイント)とマルクス・アイゼンビッヒラー(243.5m・236m/461.8ポイント)は、今日も強さを見せた。
RAW AIRでの好調子を見事にここにつなげたヴェリンガーは、「この冬、もうこの3人メンバーで、しかも同じ順番で表彰台に上がった。いつかは一番上に立ちたいと願うのは当然。でもマルクス(アイゼンビッヒラー)も僕も今日は本当に強いスキーフライングを見せることができたから、それはそれで良かった。今、これほどの高いレベルで飛べることができていて、すごく嬉しい。僕達は明日のスキーフライング団体戦では優勝候補とは見られていないはずだけど、4人全員が堅実な結果を出すことができれば、表彰台入りのチャンスはあると思う」と話した。
マルクス・アイゼンビッヒラーにとっては、通算3度目の表彰台入りとなった。
アイゼンビッヒラーは、「ここのフライングヒルはヴィケルスンとはまたちょっと違う。これまで僕は、いつもここで苦戦を強いられていた。でも今年はとても調子が良い時にここにたどり着いて、最初からかなりうまくいっている。もともとスキーフライングのためにスキージャンパーになったから、僕にとってこれまでで一番感動的な表彰台入りになった。今日は僕にとって凄く特別なものになった。自分の目標は、いつか一番上に立つことだから、これからも集中して頑張っていきたい」と語った。
この高レベルの試合で、ベテラン葛西紀明は4位入賞を果たし、またしてもスキーフライングのうまさを証明した。葛西は221mと235.5mの飛翔で、2万人の観衆を魅了して、スキーフライング・ワールドカップ(W杯)総合でも4位まで順位を上げた。ものすごいことだ。
葛西に僅差で5位になったのはポーランドのカミル・シュトッホだった。シュトッホは、スキーフライングW杯総合とスキージャンプW杯総合成績で、首位のクラフトに大事なポイントを取られてしまった。今日の結果を受けて、シュトッホがスキーフライングとジャンプのどちらかでW杯総合優勝を果たすのは論理的には可能だが、現実的ではなくなった。
17度まで気温が上がり夏のような気候の中で行なわれた試合で、ミヒャエル・ハイボック(オーストリア)が6位、ピオトル・ジーラ(ポーランド)が7位、ロバート・ヨハンソン(ノルウェー)が8位、アンダース・ファンネメル(ノルウェー)が9位、そしてスロベニアのペーター・プレウツがトップ10を締めくくった。
今週末に行なわれる全3試合のうちの2試合目は、25日(土)のスキーフライング団体戦だ。
26日(日)には最後の個人戦が予定されている。
試合開始は両日とも10:00(日本時間18:00)で、トライアルラウンドは9:00(日本時間17:00)からの予定だ。
W杯個人総合得点では、シュテファン・クラフトが1,565ポイントで首位、2位がカミル・シュトッホ(1,479ポイント)、3位がノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデ(1,201ポイント)となっている。
ネーションズカップ(国別総合得点)では、どこが優勝するか面白くなりそうだ。現在、ポーランドチームが5,427ポイントで首位、オーストリア(5,201ポイント)が2位となっており、3位にはドイツ(5,008ポイント)が続いている。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。