01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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ポーランドのカミル・シュトッホが、1月15日(日)のワールドカップ(W杯)ヴィスワ大会(ポーランド)第2戦で、前日の第1戦での優勝に続き、連勝を果たした。シュトッホは135.5mと128mのジャンプ(計271.7ポイント)で、ノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデ(128.5mと134.5m、270.5ポイント)と、またそのわずか0.1点差のドーメン・プレウツ(スロベニア、130mと132m、270.4ポイント)を辛くも抑えた。シュトッホにとって、これでW杯通算19勝目となった。
入場券完売となったヴィスワのアダム・マリシュ・ジャンプ台(ヒルサイズ134)で、大盛り上がりの観客は難しい風の条件の中で手に汗握るジャンプを目の当たりにした。審判達はくるくると変わる風のせいでまたも大変だった。
シュトッホは、「今日の天候条件は凄く難しくて、風向きはどんどん変わるし、上位につくにはとにかく運が必要だった。僕の2本目のジャンプはサッツで失敗して上手くはなかった。だからこそ余計、この大会で2度目の優勝にそれでも届いたのが嬉しい。自分のこれまでのキャリアの中でかなり頑張ってきたけど、良い時期も悪い時期も経験してきた。僕だけじゃなくチームの仲間達も、今、正しい道を進んでいる」と、試合の後にまとめた。
2位になったダニエル=アンドレ・タンデは、「今日はコロコロ変わる風のせいで、選手にとっても審判達にとっても難しい試合になった。それでも上手くいけば飛距離を伸ばせたし、カミルはこの週末で彼の強さを証明した。今は次のザコパネ戦をとても楽しみにしている。凄く沢山の観客が来てくれるだろうし、そこのジャンプ台がとても好きだから」と話した。
17歳のドーメン・プレウツは、「素晴らしい気分。これまでの数試合と比べて改善することができて、2本とも良いジャンプを揃えられて、とても満足している。今日の試合に何も期待していなかった。2本目は、本当はあんまり上手いジャンプではなかったけど条件に恵まれて飛距離は伸ばすことができた。次のザコパネ大会を楽しみにしている。あのジャンプ台が凄く好きだし、来週末の天気予報を見てみたら多分良い天気になりそうだから」と喜んだ。
オーストリア勢のトップだったのは、第1戦同様、シュテファン・クラフトだった。土曜(1/14)に行われた1試合目では2位だったが、日曜の第2戦では126.5mと129.5mのジャンプで4位になった。マチェイ・コット(ポーランド)が5位だった。
第1戦では期待はずれの32位に終わったノルウェーのヨハン=アンドレ・フォアファングだが、今日は健闘の6位だった。フォアファングと同点で、リヒャルト・フライタークも6位に入り、ドイツ勢のトップだった。ドイツは他にもカール・ガイガーが10位、アンドレアス・ヴェリンガーが12位で手堅い成績を収めた。
今大会で復帰を果たしたグレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)も前日に比べ順位をぐっと上げた。1本目ではまだ4位についていたシュリレンツァウアーだが、最終的に8位入賞となった。前日は31位で辛くもファイナル進出を逃したシュリレンツァウアーにとって、世界の頂点へ戻る大事な一歩を踏み出したことになる。シュリレンツァウアーは、「今日は本当に素晴らしかった。本当に楽しむことができて感動的な週末となった。自分が正しい方向に向かっているとは思っていたけど、今日の結果には自分でも驚いている」と試合後のインタビューに答えた。
エストニアのカレル・ヌルムサルは初めての本戦進出を果たした。W杯復帰後の最初の大会で45位になったというのはヌルムサルにとっては成功と言って良いだろう。
W杯個人総合成績では、カミル・シュトッホがリードを広げた。シュトッホが現在833ポイントで総合首位、2位がノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデ(767ポイント)、3位がスロベニアのドーメン・プレウツ(751ポイント)となっている。
国別総合成績ではポーランド(2,397ポイント)が1位、オーストリア(2,229ポイント)が2位、ドイツ(2,029ポイント)が3位についている。
スキージャンプ・ワールドカップは、来週末のポーランド、ザコパネ大会へと続く。1月21日(土)には団体戦、22日(日)には個人戦が予定されている。
※注)競技日程は現地時間です。