We use cookies to give you the best possible user experience and to integrate social media. プライバシーポリシー

W杯ヴィスワ大会 コウデルカが今季初優勝、葛西が3位

作成: 04.03.2016 23:19 / sk

3月4日の晩に行われたワールドカップ男子ヴィスワ大会(ポーランド)第1戦で、ロマン・コウデルカ(チェコ)が優勝した。ポーランドの霧の中、コウデルカは1本目では127.5mでまだ5位だったが、2本目で133.0mを飛び、計269.0ポイントで今シーズン初優勝を果たした。2位はケネス・ガグネス(ノルウェー)、3位は葛西紀明だった。

コウデルカはコーチであるリヒャルト・シャラートの判断にも助けられた。シャラートはゲートを一つ下げて、ゲートポイントを加算し、最終的にコウデルカのワールドカップ(W杯)通算5勝目を後押しした。

 

五輪メダルを狙うコウデルカ
コウデルカは少し気が楽になった様子で、「今日の試合は自分にとって厳しいものだった。コーチが助走距離を縮める決断をした時に、落ち着きを保てるように心がけ、それがうまくいった。自分の今季初優勝をこれほど多くのお客さんの前で祝うことができて嬉しい。僕の次の大きな目標はオリンピックでメダルをとること」と、意欲を見せた。

コウデルカは、今季総合優勝が確定しているペーター・プレウツ(スロベニア)の追い上げも阻止した。プレウツはファーストラウンドで不運な風に当た り124.0mと伸びず13位についていたが、ファイナルラウンドでは131.5mを出しリードしていた。その後コウデルカによって首位から押しやられた。



強いガグネス
ケネス・ガグネスは、またしても際立った強さを見せたノルウェーチームの牽引役となった。ガグネスは127.5mと130.0mを飛んで、コウデルカにわずか1点差で負かされた。

ガグネスは試合後のインタビューで、「今日の成績を出せてとても嬉しい。会場の雰囲気は素晴らしくて、本当に特別な感じだった。この大会が始まる前は、あまり調子が良くなかった。でもそれは多分ジャンプ台との相性もあるのかもしれない。ここのジャンプ台ではいつもうまく飛ぶことができる。もちろん常に優勝したいと思っているけど、明日の試合でまた表彰台に上がることができれば、とても満足」と語った。

 

最年長表彰台記録を更新した葛西
葛西紀明は、128.5mと134.0mの飛距離で265.4ポイントと好成績を出したが、他のライバルのミスによっても得をしたことになる。公式練習から好調だったリヒャルト・フライターク(独)は1本目で3位だったものの、それを2本目につなぎきれず9位に終わった。ヨハン=アンドレ・フォアファング(ノルウェー)は、第1ラウンドではその時点で最長の131.5mを飛んで首位についていた。しかし風の条件も良かったはずの2本目で127.0mにとどまり計262.8ポイントで、4位まで順位を下げてしまった。

葛西は、「ここヴィスワで表彰台に上がれるというのは嬉しいこと。でも今シーズンに入ってこれで5度目の3位。これは自分にとって満足の成績とは言えない。来週はW杯500試合目の参戦になるし、そこで優勝できることを強く願っている。ポーランドにはもちろんいつも喜んで戻ってくる」と、話した。


再びプレウツに負けたフロインド
260.3ポイントのセヴェリン・フロインド(独)は、わずか0.7点の差でまたも宿敵ペーター・プレウツの後につくことになった。世界選手権金メダリストのフロインドは、これまでヴィスワのジャンプ台でかなり苦戦していたようだが、それでもまずまずの試合結果となった。

ダニエル=アンドレ・タンデは257.0ポイントをマークし7位で、ノルウェー勢3人目のトップ10入りとなった。ミヒャエル・ハイボック255.7ポイント、8位でオーストリア勢のトップだったが、ルームメイトのシュテファン・クラフトは21位にとどまり、失意の晩となった。


まずまずのポーランド
開催国ポーランドのカミル・シュトッホは254.8点で、リヒャルト・フライタークに続く10位に入り、少なくともこれまで不調だった今シーズンのなぐさめを地元のファンに与えることができた。他にステファン・フーラが16位、ピョトル・ジーラ、マチェイ・コット、ダヴィド・クバツキーも18位から20位を占め、辞任することが決まっているヘッドコーチ、ルカス・クルチェックにとって最後から2番目のホームゲームはまずまずの結果となった。

ノルウェーのアンダース・ファンネメルとアンダース・スティエルネンが11位と12位に入り、ノルウェーの強さを更に強調した。ロベルト・クラニエツ(スロベニア)は13位と健闘した。
竹内択が14位、アンドレアス・ヴァンク(独)が上位15位を締めくくった。

ヴァンサン・デスコンブ=セボアは22位で、フランスにW杯ポイントを加算することができ、今回も満足の結果となった。シモン・アマン(スイス)は28位で今季の終わりもじわじわ見えてきているようだ。 マッケンジー・ボイド=クローズは30位で少なくとも小さな成功をカナダチームに提供した。

W杯ヴィスワ大会第2戦は、3月5日(土)16:00(日本時間 翌0:00)から開催される予定だ。

 

全リザルト:W杯ヴィスワ第1戦

 

※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。

 

ギャラリー

統計

最長不倒
134.0m
Kasai, Noriaki (JPN)
最短ジャンプ
100.5m
Colloredo, Sebastian (ITA)
平均飛距離
120.5m
K点越えジャンプ
70.0%
ネーション数
13
トップ10のネーション数
7
トップ30のベストネーション
5
Deutschland
Polen
Norwegen
Koudelka, Roman
25.01.15
Sapporo
Tschechien
25.01.15
Koudelka, Roman (CZE) Sapporo