作成: 14.02.2016 16:45
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ダニエラ・イラシュコ＝シュトルツ（オーストリア）がワールドカップ女子総合優勝争いに戻ってきた。
前日に行われたリュブノ大会（スロベニア）第1戦では13位だったイラシュコだが、14日（日）の第2戦では優勝した。昨季女子総合優勝を果たしたイラシュコは、91.0mと95.0mのジャンプで264.0ポイントを獲得し、地元スロベニアのマヤ・ヴティッチを2位に、チームメイトのキャラ・ホルツルを3位に抑えた。高梨沙羅は今日は4位に甘んじた。
今季2度目の勝利を挙げたイラシュコ＝シュトルツは、「昨日の試合の後にコーチから助言を受けて、少し変えてみた。リュブノ戦に関しては、優勝したことはあっても、いつもすっきりしない気分。今日優勝できるとは全く考えていなかった」と話した。
ヴティッチ、優秀な大会成績
リュブノ第1戦でワールドカップ（W杯）初優勝を飾ったマヤ・ヴティッチは92.5mと95.5m、260.3ポイントで2位に入り、際立った大会成績をスロベニアチームに収めた。
ヴティッチは、「今日の試合にとても満足している。ジャンプはとてもうまくいった」と、インタビューに答えた。
キャラ・ホルツルは94.5mと94.0m、259.0ポイントで3位に入賞し、今シーズン2度目の表彰台を祝った。
ホルツルは、「このジャンプ台が本当に好きになった。でもそれは、滑降ポジションを変えてみたからこそ」
と語った。
表彰台を逃した高梨
高梨沙羅は、1本目ではまだ首位についていたものの、93.0mと92.5m、計255.9ポイントで最終的に4位に入り、1年以上ぶりにW杯で表彰台を逃したことになる。
スペラ・ロゲリ（スロベニア）は88.5mと89.5m、250.6ポイントで5位だった。
ジャックリーン・ザイフリーツベルガーは242.2ポイントで6位に入賞し、優秀なオーストリアのチーム成績に貢献した。イリーナ・アヴァクモヴァは239.9ポイントをマークし7位になり、またもロシアに好成績を収めた。
アヴァクモヴァにわずか0.1点差でウルサ・ボガタイ（スロベニア）が8位になり、ノルウェーのマーレン・ルンドビーは9位（238.7点）でトップテンに戻ってきた。
ドイツ勢トップは再びザイファート
僅差で10位に入ったユリアーネ・サイファート（238.5点）はまたもドイツ勢のトップだった。
スロベニア女子にとって大成功のホームゲームとなったこの大会で、カティア・ポズンも11位、予選1位だったニカ・クリツナーも12位で上々の成績となった。
女子世界チャンピョンのカリーナ・フォクト（独）は、13日の第1戦では20位だったが、今日は13位と少し順位を上げた。エレーナ・ルンガルディアはイタリア勢トップの14位、勢藤優花は15位だった。
ルンガルディアのチームメイト、マヌエラ・マルシーナは16位でW杯自己最高成績となった。ユリア・キッカネンは18位でフィンランドチームにW杯ポイントを加算した。そのすぐ後の19位にジュリア・クレアがフランス勢トップとして入った。スイスのサブリナ・ヴィンドミュラーは30位でW杯ポイントをなんとか1点取ることができた。
総合優勝決定は保留
W杯女子個人総合成績では、ダニエラ・イラシュコ＝シュトルツがリュブノ戦で優勝を決め、総合優勝決定は少なくとも先送りとなった。今シーズン残すところ後5試合だが、イラシュコは現在929点で、首位の高梨沙羅との差を381点にまで縮めることができた。しかし、次のラハティ大会で高梨が優勝することができれば、 クリスタルトロフィーは彼女のものとなる。
マヤ・ヴティッチはリュブノ大会での活躍で合計718ポイントとなり、個人総合3位の座を堅固にした。
4位と5位には、オーストリアのユリアーネ・ザイフリーツベルガー（540点）とキャラ・ホルツル（522点）が入っている。
国別対抗はオーストリアが突出
国別対抗では、オーストリア女子が2368ポイントでダントツの首位で、2位の日本に既に270点もの差をつけている。スロベニアチームが1958ポイントで3位に続いている。
次のワールドカップ女子の試合は、フィンランドのラハティで2月19日（金）に開催される予定だ。
リザルト：W杯女子リュブノ第2戦
Vtic, Maja (SLO)
Straub, Ramona (GER)
Slowenien
Nizhny Tagil
Kraft, Stefan
(AUT)
Zakopane
