01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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1月3日(日)、第64回スキージャンプ週間の第3戦目がオーストリア、インスブルックで行われペーター・プレウツ(スロベニア)が優勝した。プレウツは、125.0mと今日の最長飛距離132.0mを出し、合計269.5ポイントを獲得し、今季ジャンプ週間2度目の優勝を飾った。2位はセヴェリン・フロインド(独)、3位はケネス・ガグネス(ノルウェー)だった。
プレウツはZDF(ドイツ第2テレビ)のインタビューに答え、「今日の試合で自分がおさめたジャンプに本当に満足している。トライアルラウンドの後は、少しナーヴァスだったけれど、幸いなことに集中を保つことができた。みんなが僕にプレッシャーをかけてくる。どの人も、僕が上手くやり遂げることができると言ってくれる。でもビショフスホーフェンでの最終戦まで、誰も何のタイトルも取っていないのだから、まだ分からない。」と話した。
フロインド転倒後も強靭な精神力
昨シーズンのワールドカップ(W杯)総合勝者であるフロインドは、トライアルランドで転倒し打撲したが、122.5mと128.0mの快ジャンプを揃えた。それでもプレウツには遅れをとり、ビショフスホーフェン(オーストリア)で行われる最終戦にはジャンプ週間総合首位のプレウツに約20点の差をつけられての参戦となる。
フロインドはZDFに、「転倒した後、幸運にも事がすぐに運んで深く考えている時間がなかった。総合的に見て素晴らしい日だった。トライアルで出した様な飛距離をまたもう一度見せられたら良いと思う。今のところ、ペーター・プレウツが少しだけ先に出ている。それがこのスポーツをこんなにも面白いものにしてくれるんだ。ペーターとの差を埋めるにはビショフスホーフェンで奇跡を起こさないと。僕自身はただ頑張り続けることしかできない。ジャンプ週間の後にも素晴らしくって面白い試合が続く。ビショフスホーフェンでは良い試合を見せたい。」と語った。
ドイツのヘッドコーチ、ヴェルナー・シュスターは、「試技でセヴェリンが転倒した時、本当にひどい結果となっていた可能性だってあった。その後での彼はとても上手くやってくれた。今、もっと良いジャンパーが一人いて、それがペーター・プレウツだ。彼がこのまま上手くやることができるなら、私達が率先しておめでとうと言いたい。セヴェリンは自分に誇りをもって良い。明日の月曜(1月4日)が休みなのは、みんなにとって良いことだ。今のところ、私たちのチームは全員健康で、良い成績を出しているからとても満足している。これまで、ドイツ勢にとって最高のジャンプ週間になっている。高いプレッシャーをかけられているにも関わらずみんなが自分のやるべき事をとても良くこなしていて、このチームを自慢に思っている。」と付け加えた。
再び表彰台を挙げたガグネス
ケネス・ガグネスは、126.5mと124.0mで251.5ポイントを記録し3位で、今季ジャンプ週間で2度目の表彰台となった。
ガグネスはZDFに、「今日の自分自身にとても満足している。予選では良いジャンプができなかった。ペーター・プレウツはとにかく際立っている。彼は本当に強い。」とインタビューに答えた。
ヨハン=アンドレ・フォアファング(ノルウェー)は122.0mと124.0mのジャンプで、同胞のガグネスにわずか1.8点差で越され4位となった。
ミヒャエル・ハイボック(オーストリア)は119.0mと123.5m、計247.5ポイントで健闘の5位となったものの、オーストリアがジャンプ週間総合8連勝目を飾る望みは恐らくなくなっただろう。
オーストリアのヘッドコーチ、ハインツ・クッティンは、「ペーター・プレウツのこの業績は誰もが賞賛すべきもの。彼は際立ったジャンプを見せている。それにセヴェリン・フロインドも、転倒の後でもすごく上手くやって素晴らしかった。それにフロインドはジャンプ週間総合成績でまだ負けたわけじゃない。この二人は本当に好調だ。」と、今の状況をスポーツマンらしく受け止めた。
大活躍のドイツチーム
ドイツチームは、フロインドの他にも、アンドレアス・ヴェリンガーが239.5ポイントで6位、アンドレアス・ヴァンク(235.4ポイント)が9位、リヒャルト・フライターク(233.3ポイント)が10位に入り、堂々の団体成績を喜んだ。
フライタークは試合後に、「1本目ではまだ少し力みが抜けていなかった。ファイナルはもっと上手くいった。」と話した。
日本チームにとっても、葛西紀明(236.8ポイント)が7位、伊東大貴(235.8ポイント)が8位に入賞し、好成績となった。
昨季ジャンプ週間の覇者であるシュテファン・クラフト(オーストリア)はトップ10入りを惜しくも逃し11位。アンダース・ファンネメル(ノルウェー)が12位、ロマン・コウデルカ(チェコ)が13位に続いた。
デスコンブ健闘
ヴァンサン・デスコンブ=セボア(仏)は、既に1本目に122.5mのジャンプを決めた時点で大喜びの成績で、最終的に14位と健闘した。
ヤン・マトゥラは15位に入り、チェコチームに更なる好成績を収めた。
カミル・シュトッホ(ポーランド)は、まだベストコンディションには及ばないものの、どんどん安定性を見せてきており、16位に入った。シモン・アマン(スイス)は2本とも着地がうまく行かず、ルーカス・フラバ(チェコ)とシュテファン・ライエ(独)に越され22位に終わった。
ドメン・プレウツ(スロベニア)は兄ペーター・プレウツを助け、他はあまり冴えなかったスロベニアの団体成績の底上げに23位で貢献した。ロナン・ラミ=シャプイ(仏)は28位で再びW杯ポイントを加算することができた。
最終戦を前に抜きん出たプレウツ
ジャンプ週間総合成績では、ペーター・プレウツが合計842.1ポイントで、またも際立った成績で首位についており、2位のセヴェリン・フロインドに19.7点差と余裕を持っている。
3位は800.2ポイントのケネス・ガグネス。その1.2点差で、ジャンプ週間総合の表彰台に上がるチャンスがまだまだあるミヒャエル・ハイボックが4位についている。
W杯個人総合成績でも、ペーター・プレウツが現在824ポイントで首位に立ち、タイトル保持者のフロインド(639ポイント)との差を広げている。ここでも3位はケネス・ガグネス(550ポイント)だ。
国別対抗では、ドイツチームが1920ポイントでまだ辛うじて首位を保ち、ノルウェーが1877ポイントで続いている。スロベニアチームが1602ポイントで3位についている。
一日の休みを挟んで、1月5日(火)には今季ジャンプ週間最終戦の予選がビショフスホーフェン(オーストリア)で開催される予定だ。