01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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3/10(火)に行われたワールドカップ・クオピオ大会(フィンランド)で、セヴェリン・フロインド(独)が優勝した。悪天候のため試合はファーストラウンドのみで打ち切りとなり、フロインドは103.5m、139.3ポイントの1本のみで今季6勝目を決めた。アンダース・バルダル(ノルウェー)が2位、シュテファン・クラフト(オーストリア)とシモン・アマン(スイス)が同点で3位だった。
フロインドは、「ここで優勝したことがまだ無かったから、とても嬉しい。ラージヒルだったらもっと良かったかもしれなかったけれど、これでも素晴らしい成功と言えるし、(悪天候のため本来予定されていたラージヒルではなく)ノーマルヒルで試合をすることにしたのは良い決断だったと思う。天気待ちでどんどん遅れが出たのも、その間にホテルに戻ることもできたから、僕にとってはそれほど問題でもなかった。フィンランド戦では、とても良い成績が出せた。」と振り返った。
急遽ジャンプ台変更
午前中の段階で、強い風が吹く中でも試合を可能とするために、ラージヒルからノーマルヒルへの変更が決定された。午後になっても天気は回復せず、予選もキャンセルとなったが、1ラウンドのみだがなんとか競技を行うことができた。
その中で、フロインドの他にアンダース・バルダルもこの風の条件と上手く折り合い、102.5m、135.9ポイントのジャンプで今季初の表彰台を祝った。
バルダルは、「この結果が出せたのだから、試合が行われて本当に良かった。僕にとって良い日になった。僕のホームゲームとなる次のトロンハイム戦に臨むには、この結果は完璧。もちろん、セヴェリン・フロインドに勝てたらもっと良かったのだけど、彼は今マシーンの様にジャンプをしているからね。」とインタビューに答えた。
3位についたシュテファン・クラフトは、またもシーズンを通した素晴らしい調子を立証し、フロインドと同じ12回目の表彰台を挙げた。今季ジャンプ週間の覇者であるクラフトは、今日は99.0mで132.5ポイントを獲得した。
クラフトは、「今日は難しくなると最初から皆分かっていた。でも、ジュリーがゴーサインを出すのだったら安全だというのが僕には分かっている。ノーマルヒルにしたのは最上の決断だったと思う。これから始まるノルウェー戦のジャンプ台はとても好き。僕は追われる立場。セヴェリンはもの凄く強いし、ペーター・プレウツだって迫っている。最後までおもしろい戦いになると思う。」と話した。
アマン、表彰台に返り咲き
シモン・アマンはヒルレコードの106.0mまで飛距離を伸ばし、132.5ポイントでクラフトと同点だった。アマンにとって1月初頭のジャンプ週間ビショフスホーフェン戦での転倒で怪我をする数日前にインスブルック戦で挙げた以来の表彰台となった。
試合後にアマンは、「最初はこんなに飛距離が出せるとは思いもしなかった。その後はもちろん凄い気分だった。この記録が少しの間、守られると良いな。長い一日となって、集中力を保つのが難しかった。今日はとても気持ち良く飛べて、ジャンプも上手く行ったから、その感情は本物だと思う。これは次の試合に向けても凄く大切なことだった。」と語った。
今季自己ベストを出した竹内択
竹内択は、102.5m、130.0ポイントのジャンプで5位に入り、今季の自己最高成績となった。そのわずか0.2点差でアンダース・ヤコブセン(ノルウェー)が6位、ミヒャエル・ハイボック(オーストリア)が126.9ポイントで7位だった。グレゴア・デシュヴァンデン(スイス)は124.7ポイントで8位になり、今季初のトップ10入りを果たした。ネイツ・デツマン(スロベニア)も124.0ポイントで9位に入り、同じく今シーズン初のトップ10入りとなった。
ピオトル・ジーラ(ポーランド)は0.1点足りず10位となった。チームメイトのカミル・シュトッホは胃腸の問題で、一時は点滴が必要なほどで、欠場となった。
9位のデツマンと13位の葛西紀明までわずか0.8ポイント差しかなく、かなりの接戦となった。
アンドレアス・ヴェリンガー(独)が11位、ヴァンサン・デスコンブ=セボア(仏)が健闘の12位でその間に割り入った。デスコンブ・セボアはクリンゲンタールでのワールドカップ(W杯)開幕戦以来の自己最高成績となった。
トーマス・ディートハルト(オーストリア)が14位、マルクス・アイゼンビッヒラー(独)が15位に収まった。
プレウツ、W杯総合首位から転落
ペーター・プレウツ(スロベニア)は、難しい条件の中、マヌエル・ポッピンガー(オーストリア)に続く17位にしかなれなかった。これでプレウツはW杯総合成績の首位の座を奪われ3位にまで転落してしまった。
作山憲斗は18位で、自己最高のW杯成績を収めた。イルミア・ハゼトディノフ(露)が19位、ヤンネ・アホネンは20位でフィンランド勢のトップだった。新世界チャンピオンとなったルネ・ヴェルタ(ノルウェー)は、今大会では30位でW杯ポイント加算は1点だけにとどまり、グレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)はそれよりは少しだけましな27位だった。
クラフトが総合首位
W杯総合成績では、シュテファン・クラフトがリーダゼッケンを取り戻し、あと5試合を残すところとなった今、2位のセヴェリン・フロインドに25点の差、3位のペーター・プレウツには39点差をつけている。
次の試合は、早くも3/12(木)にノルウェーのトロンハイムで行われる予定で、その直後の週末にはオスロの伝説的なホルメンコーレンジャンプ競技場が選手達を待っている。