01 | Hoerl, J. | 310.5 | ||
02 | Tschofenig, D. | 304.0 | ||
03 | Deschwanden, G. | 298.7 | ||
04 | Wellinger, A. | 291.5 | ||
05 | Geiger, K. | 291.1 | ||
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2015年ノルディックスキー世界選手権(スウェーデン、ファールン)で、スキージャンプの最後の試合となる男子ラージヒル団体戦が2/28(土)に行われ、ノルウェーが優勝した。アンダース・ヤコブセン、アンダース・ファンネメル、アンダース、バルダル、ルネ・ヴェルタの陣容で臨んだノルウェーは合計872.6ポイントで、1993年以来初めての団体戦タイトルを祝った。2位はオーストリア、予想外の3位はポーランドだった。日本は4位、五輪団体戦王者のドイツが5位に続いた。
ノルウェーは、シュテファン・クラフト(オーストリア)が131.5mを出した一番最初のジャンプでだけは2位だったが、アンダース・ヤコブセンは125.0mと123.0m、アンダース・バルダルも125.0mと125.5mで安定したパフォーマンスを見せた。世界記録保持者となったアンダース・ファンネメルは、126.5mと127.5mだった。アンカーは既にノーマルヒル戦で金、ラージヒル個人戦で銅を取っているルネ・ヴェルタで、124.0mと121.0mで優勝へと導いた。
シュリレンツァウアーが銀を確定
オーストリアは、特に2位を巡る激しい戦いを見せ、最後の最後のジャンプでポーランドを3位に抑えた。クラフトは会心の1本目の後、ファイナルで126.5mを出し、ミヒャエル・ハイボックも124.5mと122.0mと手堅く決めた。マヌエル・ポッピンガーは1本目でミスし115.5mと伸びなかったが、2本目ではこのタイトルマッチで自己ベストの129.5mを出し盛り返した。ラージヒル個人戦銀メダルのグレゴア・シュリレンツァウアーは1本目では119.0mと本調子ではなかったが、ファイナルで129.0mと実力を見せ、銀メダルを確かなものとした。
オーストリアは合計853.2ポイントをマークした。
これを持って、2003年以来続いていた世界選手権団体戦のオーストリアの連勝は、ノルウェーチームによって止められることになった。
ポーランド、銅を防衛
ポーランドは、ピオトル・ジーラが2本とも123.0mと好調な飛距離を出し、クレメンス・ムランカが120.5mと128.0mの快ジャンプで強さを見せた。ヤン・ジョブロは1回目では116.0mと伸びなかったが、2本目では125.5mで納得のパフォーマンスを見せた。ソチ五輪金メダル2冠のカミル・シュトッホは1本目を129.5mと絶好調でスタートさせたが、ファイナルではオーストリアから銀メダルを剥ぎ取るには少し足りなかった。最終的には銀に5.1点届かず、ポーランドは2013年世界選手権(イタリア、ヴァルディフィエンメ)と同様の団体戦銅メダルとなった。
日本はメダルに届かず
日本勢は、今季の世界選手権全般でもそうだが、今回の団体戦でも本当の力量を見せきれなかった感があった。ただ竹内択だけは、126.0mと128.0mで納得の成績を収めた。葛西紀明はファイナルで122.0mと伸びず、メダル争いに食い込むには伊東大貴と小林潤志郎も更に予想以上の力を見せるべきだった。日本チームは計831.2ポイントで銅メダルに16.9点届かなかった。
ドイツには星まわりの悪い日に
ドイツチームにとってはかなりツイていない日となった。ベテラン選手、ミヒャエル・ノイマイアーが2ラウンドとも1番手で臨んだが、118.0mと119.0mと伸びず、メダルのチャンスはほぼ潰えた。今回の世界選手権では大成功のドイツチームだが、その幸福感をマルクス・アイゼンビッヒラーとリヒャルト・フライタークも利用しきれなかった。前々日(2/26)のラージヒル個人戦で新記録を出して世界チャンピオンとなったセヴェリン・フロインドは、143.0mで今季の世界選手権を締めくくった。ただ、着地の際に雪に手をついてしまったため、これまで自身が立てた135.5mのヒルレコードは更新されなかった。最終的にドイツは809.2ポイントで、期待された金メダルには遠く及ばなかった。
不調なまま終わったスロベニア
これまでのところ今季世界選手権では期待外れな結果となっていたスロベニアだが、ユーリ・テペシュ、イェルネイ・ダムヤン、ネイツ・デツマン、ペーター・プレウツの4人で臨んだ最後の試合でも巻き返しは図れなかった。
最後にペーター・プレウツが見せた133.0mの快ジャンプも、合計797.5ポイントでは、一部から優勝候補と見られていたスロベニアチームを守り切れなかった。
ロシアはディミートリ・ヴァシリエフ、ミハイル・マクシモーチキン、イルミア・ハゼトディノフ、デニス・コルニロフで臨んで、ファイナル進出も決め、最終的に703.5ポイントで最下位にはならず、それだけでも良い結果となった。8位のチェコチームは、ロマン・コウデルカ、ヤクブ・ヤンダ、ヤン・マトゥラ、ルーカス・フラヴァで計692.0ポイントだった。
フィンランド、スイス、韓国、イタリア、スウェーデンの各チームはファイナル出場を果たせなかった。