01 | Hoerl, J. | 310.5 | ||
02 | Tschofenig, D. | 304.0 | ||
03 | Deschwanden, G. | 298.7 | ||
04 | Wellinger, A. | 291.5 | ||
05 | Geiger, K. | 291.1 | ||
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スウェーデンのファールンで開催中の世界選手権で、2/22(日)スキージャンプ男女混合団体戦が行われ、ドイツチームが世界チャンピオンのタイトルを獲得した。カタリーナ・アルトハウス、女子世界チャンピオンのカリーナ・フォクト、リヒャルト・フライターク、セヴェリン・フロインドの4人で、ノルウェーと旧チャンピオンの日本を抑えた。
優勝候補に数えられていたオーストリアとスロベニアは4位と5位に終わった。
ドイツチームでは、不安材料と見られていたカタリーナ・アルトハウスが特に健闘し、91.0mと92.5mのジャンプを見せた。
リヒャルト・フライタークは93.5mと92.0mで、前日の個人戦よりも良いパフォーマンスを示した。女子世界チャンピオンでソチ五輪の王者でもあるカリーナ・フォクトは93.5mと92.0mと安定したジャンプを決めた。
今日はヴェルタを越えたフロインド
セヴェリン・フロインドは、前日の個人戦ではルネ・ヴェルタ(ノルウェー)に0.4点足りずノーマルヒル個人戦王者のタイトルを逃したが、今日のファイナルでもヴェルタとの一騎打ちとなり、今回は97.0mと96.0mで、ドイツチームを金メダルに導いた。カリーナ・フォクトは、「今とても嬉しくて信じられない程。とても良い感触を持っていたけれど、ノルウェー勢がかなり迫っていた。でも結局は逃げ切ることができた。」と話した。
ノルウェーチームも特に女子の活躍で期待以上の銀メダル獲得となった。リーネ・ヤール(93.5mと90.5m)とマーレン・ルンドビー(95.0mと91.5m)は当初チームの弱点と見られていたが、2度とも会心のジャンプとなった。アンダース・バルダルは92.5mと89.5m、ノーマルヒル世界チャンピオンとなったルネ・ヴェルタが95.0mと95.5mで、最後まで優勝候補のドイツを脅かしていた。
マーレン・ルンドビーは試合後に、「我がチーム全体を誇りに思う。特に女子はここファールンの金曜の試合で苦戦した。これがノルウェーにとって男女混合団体戦初のメダルになったから、私たちにとって、すごく意義のあること。」と感激を伝えた。
葛西、再びふるわず
2013年世界選手権男女混合の王者、日本チームは安定したパフォーマンスを見せた。高梨沙羅は女子個人戦でメダルを逃したが、96.5mと93.0mの快ジャンプで調子を戻しつつあるようだが、葛西紀明は再び期待程は伸びなかった。伊藤有希と竹内択の健闘もあり、合計888.3ポイントで銅メダルとなった。
高梨沙羅は、「今日の自分のジャンプにはあまり満足していない。私たちの目標だったタイトル防衛は果たせなかったけれど、チームとして銅メダルを取ることができた。」と話した。
ハイボックが弱点に
オーストリアチームは、既に2本目のジャンプでメダルのチャンスがついえた。ミヒャエル・ハイボックが83.0mと伸びず、2本目も決定的な改善は見せられなかった。シュテファン・クラフトもファイナルでしか納得のジャンプ(95.0m)を見せられず、ダニエラ・イラシュコ=シュトルツとジャックリーン・ザイフリーツベルガーの好パフォーマンスを持ってしても、メダルには届かず、最終的に計869.5ポイントで4位だった。
スロベニアはこれまでのところ、期待はずれの世界選手権となっている。その中でもペーター・プレウツだけは、95.5mと94.5mで実力を示した。ネイツ・デツマン、スペラ・ロゲリ、マヤ・ヴティッチの3人は、ここファールンのノーマルヒルで今回もうまくいかず、計868.4ポイントで5位に終わった。
手堅いロシア
ロシアの選手達は、計791.8ポイントで6位とそこそこ満足の結果となった。イリーナ・アヴァクモヴァはファイナルで91.5mを出し実力を示し、ソフィア・チコノヴァ、ミハイル・マクシーモチキン、イルミア・ハゼトディノフも安定したジャンプを見せた。
7位にはアメリカが入った。予想通り、ニコラス・アレクサンダーと特にウィリアム・ローズは、米国女子のレベルにはついていけなかった。ニコラス・アレクサンダーはファイナルで転倒し、膝に深刻な怪我を負ったようだ。ニタ・イングルンドと、とりわけ98.5mと94.0mを出したサラ・ヘンドリクソンのおかげで、アメリカチームも何とかファイナル出場を果たし、最後は計789.3ポイントで7位になった。
8位は773.2ポイントのフランスチームだった。
男女混合団体戦のファーストラウンドで敗退したのは、イタリア、フィンランド、チェコだった。
フォクト、大成功の世界選手権
ジャンプ女子にとっては、この試合で今季の世界選手権は終了となった。際立った活躍をした女子選手は文句なしで、世界チャンピオン2冠となったカリーナ・フォクトだろう。
世界選手権ジャンプ男子は、2/26(木)のラージヒル個人戦、2/28(土)の団体戦へとつづく。