01 | Deutschland | 1097.4 | ||
02 | Norwegen | 1075.1 | ||
03 | Österreich | 1065.9 | ||
04 | Slowenien | 1034.8 | ||
05 | Japan | 875.1 | ||
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ワールドカップ男子ヴィリンゲン大会(独)の団体戦が1月31日に行われ、スロベニアのスキージャンプチームが優勝した。ユーリ・テペシュ、ネイツ・デツマン、イェルネイ・ダムヤン、ペーター・プレウツの編成で合計957.9ポイント獲得となり、ドイツを2位、ノルウェーを3位に抑え、鮮やかな勝利をあげた。
特に2回目のジャンプで144.5mを出しトップクラスの実力を見せたペーター・プレウツがリードして、均衡の取れたスロベニアチームが他に差をつけた。イェルネイ・ダムヤンも1回目で143.5を出して140mライン越えを果たし、デツマンとテペシュも安定したパフォーマンスを見せた。
イェルネイ・ダムヤンは、「勝利への鍵はいつも、上手く飛ぶことと、いかにミスを少なくするかだ。今日は僕達が一番ミスを少なく抑えられた。ペーター・プレウツにとっては1回目は完璧とは言えなかったが、2回目ではかなり持ち直した。僕達全員、ここヴィリンゲンのジャンプ台がとても好き。僕はもうかなり長くワールドカップ(W杯)に出ているけど、スロベニアチームは何度も大きな大会で金の候補になっておきながらメダルが取れずにきた。今回はそれを変えられると良いと思っている。」と話した。
ドイツチームでダントツのフロインド
ドイツ勢は今冬の団体戦3連勝を狙っていたが、セヴェリン・フロインドの際立った活躍だけではそれを果たすことはできなかった。スキーフライング世界チャンピオンのフロインドは、140.0mと145.0mの大ジャンプを見せた。リヒャルト・フライタークは1回目ではトップレベルの147.5mを見せたが、マルクス・アイゼンビッヒラーが123.0mと124.0mと伸びずチームの弱点となってしまった。マリヌス・クラウスは安定した飛翔だったが、チーム合計931.7ポイントで、優勝には26.2点足りなかった。
セヴェリン・フロインドは2位を喜び、「とても満足している。今シーズンは団体戦で2回優勝、そして今日の2位と、かなり良い成績を出している。誰もが毎日全て完璧にできるわけじゃないのは当然のこと。こういう試合では戦わなくてはいけないし、全力を尽くす努力が必要。僕達は国別総合ランキングで首位を取り戻すことができた。これは僕らにとって凄く良いこと。もちろん、僕ら自身も世界選手権でのメダルを期待している。今季はジャンパーが入れ替わっても好成績を出せているという事も良い兆候だと思う。」とインタビューに答えた。
ファンネメル、もう少しでヒルレコード
ノルウェーチームを牽引したのはアンダース・ファンネメルで、ファーストラウンドでは、バッケンレコードにわずか0.5m足りない151.5mをこの世界最大のラージヒルで出した。しかし、他のアンダース・ヤコブセン、ルネ・ヴェルタ、トム・ヒルデの3人は誰も140mラインに届かなかった。ヤコブセンは1回目で137.0mと近くまでいったものの、トム・ヒルデは2回とも130m以内だった。
アンダース・ファンネメルは試合後に、「今日は僕にとって昨日よりもっと良い日になった。1回目は素晴らしいジャンプを決めることができた。総合的に見てすごい試合だった。ヒルレコード更新までの0.5mも夢じゃないと思う。明日またそれに挑戦したい。チームにとって再び表彰台に立つことは良いこと。」と語った。
日本とオーストリアは振るわず
日本が843.7ポイントと期待程は伸びなかったため、ノルウェーは合計916.5ポイントで3位に充分間に合った。
唯一、葛西紀明だけが136.0mと137.5mというトップレベルの飛距離を出したものの、竹内択、作山憲斗、栃本翔平は今日は実力を見せることができなかった。
同じく、オーストリアチームも期待通りにいかなかった。グレゴア・シュリレンツァウアー、アンドレアス・コフラー、ミヒャエル・ハイボック、シュテファン・クラフトというチーム編成だったが、最終的に838.8ポイントで予想外の5位に終わった。ただ、今季ジャンプ週間の王者、シュテファン・クラフトだけは138.0mと135.5mで何とか期待に添った。 シュリレンツァウアーは122.5mと131.0mで安定性を模索中、というところで、ハイボックとコフラーに至っては並みの結果にとどまった。
チェコは、ロマン・コウデルカ、ヤーン・マトゥラ、ヤクブ・ヤンダ、ルーカス・フラヴァというチーム編成で臨み、計786.6ポイントで6位だった。6位と7位では100点以上もの差が開いた。コウデルカが137.0mと137.5mのジャンプで、予想通りチェコチームの最強ジャンパーだった。
ロシアは小さな功績
674.0ポイントで7位になったロシアチームにとっては少なくとも小さな成功と言えるだろう。ディミートリ・ヴァシリエフ、デニス・コルニロフ、ヴラディスラブ・ボヤリンチェフ、アントン・カリニチェンコのロシア勢4人はイタリアチームを8位に抑えた。
イタリアは、ロベルト・デラセガ、セバスチャン・コロレド、フェデロコ・ツェコン、ダヴィデ・ブレサドエラのチーム編成で計620.5ポイントだった。
ファイナル出場を果たせなかったのは、スイスとフィンランドチームだった。ジャンプ週間優勝記録保持者のヤンネ・アホネンと、今回また戻ってきたハッリ・オッリがいても、フィンランドは2回目に進むことができなかった。
シュトッホ失格でポーランド退場
ソチ五輪W金メダリストのカミル・シュトッホは、スーツが規定外で失格となり、ポーランドチームはファイナル出場を逃した。しかし、もし進めていても、シュトッホ、クレメンス・ムランカ、アレクサンダー・ツニショル、ピオトル・ジーラの4人は6位以上にはなれなかっただろう。
W杯男子ヴィリンゲン大会を締めくくる2試合目の個人戦は、2月1日(日)15:00(日本時間23:00)から行われる予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。