01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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ドイツ、オーバストドルフで12/27に行われたスキージャンプ週間の開幕戦予選でペーター・プレウツ(スロベニア)が1位になった。
時に難しい風の条件の中、ペーター・プレウツが今日の最長飛距離138.5mを出し、148.7ポイントを記録した。
試合後プレウツは、「開幕戦予選トップでジャンプ週間を始められるなんて、最高。明日のために落ち着いて、良いジャンプの感覚を保たなくては。誰が優勝候補かって事は特にメディアの関心事。これまで自分が優勝候補だなんて思っていなかった。だって試合はまだ始まってさえいないから。明日にはもうちょっと分かってくるんじゃないかな。」と話した。
2位は、プレウツの0.9点差でグレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)。ジャンプ週間制覇を2回果たしたことがあるシュリレンツァウアーは、今日は133.0mのジャンプを見せ、「今日は僕にとって良い日だった。ジャンプは手堅くまとめられたけど、まだ少し改善の余地がある。僕の目標は、自分の道を進むことと、僕の持てるポテンシャルを最大限に生かすこと。」とインタビューに答えた。
強豪日本チーム
3位は同じく133.0mを出し、147.3ポイント獲得となった葛西紀明だった。同チームの竹内択(135.0m)がわずか0.1点差で4位に入った。
5位は132.0mで147.0ポイントのリヒャルト・フライターク(独)だった。
ザクセン出身のフライタークは、「とてもリラックスしているし、こういう結果になって嬉しい。これからの数日間、日々、ジャンプ毎に力まないで臨んでいかなくてはと思っている。明日はこの競技場が満員になってくれるといいな。その雰囲気を吸収しなくては。」と語った。
フライタークに続き、スロベニアのマチアス・プンゲルタルが146.9ポイントで6位、ルネ・ヴェルタ(ノルウェー)がその0.3点差で7位だった。現在、ワールドカップ(W杯)総合首位についているアンダース・ファンネメル(ノルウェー)は145.6ポイントで8位、イェルネイ・ダムヤン(スロベニア)が142.2ポイントで9位。アンダース・バルダル(ノルウェー)は141.5ポイントで10位に入り、今季ジャンプ週間がどうなるかまだ分からないとし、「どうなるかは自分でもちょっと不確か。ジャンプはだいぶうまく行っているけれど、まだ安定性に欠ける。最後にどうなるか、楽しみだ。」と話した。
シュトッホ、順調にカムバック
怪我のため欠場していたカミル・シュトッホ(ポーランド)は、素晴らしいカムバックを果たし、11位に入った。シュトッホは、とにかく出場できることを喜んで、「本当に満足している。今日の自分の成果にはそうでもないれど、何はともあれ参戦できるという事にね。それは入院していた時の僕の大きな夢だったんだ。夢をみるのも価値あることだよ。だってたまには叶うんだから。僕はとにかく楽しくジャンプをするためにここに来ているんだから、僕の事を優勝候補として見るのはまだ早すぎると思う。」と語った。
12位のセヴェリン・フロインド(独)も機嫌良く、「ジャンプ週間はとにかく楽しい。今日は予選なのに、こんなに沢山の観客が来てくれた。他の大会では本戦でもこんなに集まらない。それにやっと雪も積もったしね。原則的にはもちろん僕がジャンプ週間総合優勝をすることもあると思う。でも本当にそうなるかはまた別の話。ジャンプ週間までのこれまでの道にはとても満足している。みんなの差が極端に小さい。ジャンプ週間が実際どうなるのか、いつも自分に分かるものじゃ無いからね。」とインタビューに答えた。
ボヤリンチェフとディートハルトは驚きの結果
ロシア勢から見て、予想以上の快挙を成したのは、ヴラディスラヴ・ボヤリンチェフで、13位と健闘した。ジャンプ週間の昨シーズンの王者、トーマス・ディートハルト(オーストリア)は17位で、ジャンプ週間初登場のシュテファン・ライエの一つ前だった。ライエはこの”冒険のジャンプ週間”参戦を喜んで、「夢のよう!ずっとジャンプ週間に出てみたいと思っていた。そして今、予選も通過することができた。ごく普通のW杯と思って、とにかく集中しなくてはいけないと自分に言い聞かせている。」と話した。
フランスのヴァンサン・デスコンブ=セボアも19位で本戦出場を決めた。ラウリ・アシカイネンは27位で今日のフィンランド勢トップだった。
それに対し、明日の本戦を観戦することになったのは、チェコのヤクブ・ヤンダやヤーン・マトゥラなどだった。
アマン対プレウツ
ジャンプ週間は独特のノックアウト方式を取るため、予選の結果を受け、既にいくつかのハイクラス対決が注目される。シモン・アマン(スイス)は、ロマン・コウデルカ(チェコ)やミヒャエル・ハイボック(オーストリア)同様、予選を見合わせたが、今日の予選勝者ペーター・プレウツと対決することになる。ハイボックはグレゴア・シュリレンツァウアーとのチーム内対決になる。葛西紀明とロマン・コウデルカの顔合わせも必ず手に汗握るものになるだろう。予想外の予選通過を果たしたカナダのマシュー・ローリーは竹内択と対決する。ダヴィデ・ブレサドラはリヒャルト・フライタークと、ドイツの若手ティム・フックスはアンダース・ファンネメルと対峙することになる。カムバックしたカミル・シュトッホはシュテファン・クラフトとの戦いになる。
ジャンプ週間オーバストドルフ本戦は、12/28(日)16:30(日本時間 翌0:30)から開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。