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伊藤有希 W杯女子最終戦で優勝!

作成: 24.03.2023 20:55 / ac

3月24日(金)、ワールドカップ女子2022/23シーズンの最後の試合となるラハティ大会(フィンランド)個人戦が行われ、日本の伊藤有希が優勝した。ヒルサイズ130mのラハティ・ジャンプ台で伊藤は、ノルウェーのアンナ=オディーヌ・ストロームを2位に、ドイツのカタリーナ・アルトハウスを3位に抑え、有終の美を飾った。ワールドカップ総合優勝が既に確定していたエヴァ・ピンケルニッヒ(オーストリア)は4位だった。

降りしきる雨の中をものともせず、試合後のラハティの会場では笑顔しか見られなかった。

Katharina Althaus, Eva Pinkelnig, Ema Klinec

 

伊藤有希は2月のヴィリンゲン大会でも優勝しており、今回で今シーズン2勝目、ワールドカップ(W杯)通算7勝目の勝利となった。この成績で伊藤は6年越しのスランプに終止符を打った。

アンナ=オディーヌ・ストローム(ノルウェー)は今日2位入賞を果たし、W杯総合3位にもほとんど手が届きそうだった。ストロームは追い上げを見せたものの、先週RAW AIRノルウェートーナメントで女子スキーフライングの新記録(226m)を立てたエマ・クリネッチ(スロベニア、今日は10位)との総合3位闘いにわずか3点差で敗れた。

Eva Pinkelnig

 

ドイツのカタリーナ・アルトハウスは、今日のラハティ戦で3位となり、W杯総合では2位入賞を遂げて喜んだ。総合2位と、世界選手権プラニツァ大会で金メダル3冠を達成したアルトハウスにとっては素晴らしいシーズンとなった。


W杯総合優勝の大クリスタルトロフィーは、今日4位だったエヴァ・ピンケルニッヒ(オーストリア)が受賞した。

現在34歳のピンケルニッヒは、スキージャンプを始めたのは24歳からと遅いデビューだったが、今季総合優勝を果たして華々しいキャリアとなった。

ピンケルニッヒは、「ものすごく嬉しい。夏の時点ではまだまだダメで、表彰台がとても遠かった。それなのに冬季は18回も表彰台入りでき、6勝を挙げられて信じられない!」と、感動を伝えた。

Anna Odine Stroem, Yuki Ito, Eva Pinkelnig

 

今日の日本チームは、優勝の伊藤有希の他に、高梨沙羅が11位、丸山希が13位、勢籐優花が22位に入った。

2022/23シーズンの総合成績では、伊藤有希が8位、高梨沙羅が10位、丸山希が12位、勢籐優花が17位、宮嶋林湖が35位となった。

国別成績では日本女子は5位だった。

Yuki Ito

 

オーストリア・ヘッドコーチ退任の表明

オーストリアのヘッドコーチ、ハリー・ロドラウアーは試合後に退任の意向を表明して周囲を驚かせた。

56歳のロドラウアーは、「エヴァ(ピンケルニッヒ)の勝利と、選手達が見せた今季のパフォーマンスにおめでとうと言いたい。並外れた成績で、このチームを本当に誇りに思う」と喜び、最後に「 全てのことに感謝している。私はこれで辞めようと思う」と、発表した。

ロドラウアー率いるオーストリア女子チームは、ネーションズカップ(国別総合)でも優勝した。ロドラウアーの後、誰がオーストリアチームのヘッドコーチに就任するかは、まだ未定だ。

 

リザルト:W杯女子ラハティ個人戦(2022/23最終戦)
リザルト:2022/23シーズン W杯女子 総合成績
リザルト:2022/23シーズン 女子ネーションズカップ

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。

 

ギャラリー

LAHTI WOMEN SEASON FINAL
25.03.2023 11:55

統計

最長不倒
123.5m
Stroem, Anna Odine (NOR)
最短ジャンプ
78.5m
Mattila, Sofia (FIN)
平均飛距離
112.8m
K点越えジャンプ
41.9%
ネーション数
10
トップ10のネーション数
5
トップ30のベストネーション
5
Österreich
Deutschland
Norwegen
Ito, Yuki
05.02.23
Willingen
Japan
05.02.23
Ito, Yuki (JPN) Willingen