01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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3月19日(日)、女子スキージャンプ史上初めてのスキーフライング戦がノルウェーのヴィケルスンで開催され、スロベニアのエマ・クリネッチが優勝した。24歳のクリネッチは新世界記録となった226mと223.5mの飛翔で圧倒的強さを見せた。2位はノルウェーのシリエ・オプセッツ、3位は日本の伊藤有希だった。今日の勝利でクリネッチが2023年RAW AIR女子総合優勝を飾った。
今回のスキーフライング戦はワールドカップ(W杯)に数えられないが、W杯通算2勝、2021年世界選手権の金メダリストでもあるクリネッチは、「私もふくめ、みんながスキーフライングに対して何らかの疑問を持っていていた。でも今は、こんなにうまくやることができて、ものすごく嬉しいし、本当に満喫することができた。かなりの自信がないと無理だし、ここで成功するならジャンプ台のことをよく知る必要がある。私の場合、最後はすごくうまくいったし、すごく誇りに思う。最終的に新世界記録も立てることができて、今週末だけで3つの夢がかなって感激している」と、喜びを伝えた。
シリエ・オプセッツ(ノルウェー)も2位入賞を果たし感動した様子だった。
3位の伊藤有希についてはスポーツ版おとぎ話のようだった。伊藤はW杯リレハンメル戦で規定時間内にスタートできず失格となり、RAW AIR総合の上位15人だけが得るスキーフライング戦への出場権を逃した。
しかし、状況と伊藤有希の実力を鑑みて、全てのコーチが一種のワイルドカードを用いて、伊藤が参戦できるように尽力し、それが叶った。
結果として伊藤はスキーフライングで3位入賞を果たし、素晴らしい成績で期待に答えた。
伊藤有希は、「スキーフライングは私の大きな夢だった。リレハンメル戦の後でその夢が破れ、私は本当にどん底に落とされた気分だった。それなのに、どうやってかコーチ陣や、他の選手、そしてFIS(国際スキー連盟)が出場権を得るために努めてくださり、その夢を取り戻してくれた。それは驚くべきことで、信じられないぐらい感謝している。これまでの人生で、スキージャンプファミリーから頂いた最高のプレゼントになった。今日3位入賞できて本当にものすごく嬉しくて、言葉にできないほど」と、大感激だった。
4位はカタリーナ・アルトハウス(ドイツ)、5位はカナダのアレクサンドリア・ルーティト、6位はノルウェーのマーレン・ルンビュだった。
ニカ・クリツナー(スロベニア)、アビゲイル・ストレート(カナダ)、エヴァ・ピンケルニッヒ(オーストリア)、セリーナ・フライターク(ドイツ)が、女子ジャンプ史上初のスキーフライング戦でのトップテン入りを果たした。
That was totally outstanding performance from Ema Klinec 🇸🇮 in the first ever women's ski flying competition!
— FIS Ski Jumping (@FISskijumping) March 19, 2023
1⃣ 226 meters in the 1st round (new world record)
2⃣ 223.5 meters in the 2nd round
🏆Win by 41 points #fisskijumping #skijumpingfamily #RawAir #RawAir2023 pic.twitter.com/ZGrMrY8bS9
セリーナ・フライタークとカタリーナ・アルトハウスは、RAW AIR総合でエマ・クリネッチ に続く2位・3位となり、ドイツチームは素晴らしい団体成績を収めた。
ジャンプ女子は、来週末3月24日(金)のフィンランド、ラハティ戦を最後に今シーズンが締めくくられる予定となっている。
既にエヴァ・ピンケルニッヒ (オーストリア)のW杯女子総合優勝が確定している。
リザルト:ヴィケルスン女子フライング戦(W杯には数えられない)
2023年 RAW AIR女子 総合:最終成績
スキージャンプW杯女子総合ランキング
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。