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世界選手権 男子LH ザイツがホームで金、小林陵侑が銀!

作成: 03.03.2023 20:49 / ac

3月3日(金)、ノルディックスキー世界選手権プラニツァ大会(スロベニア)で、男子ラージヒル個人戦が開催され、現地のファン数千人が応援する中、ティミ・ザイツ(スロベニア)が金メダルに輝いた。銀メダルは日本の小林陵侑、銅はポーランドのダヴィド・クバツキだった。

今回の世界選手権で2試合目となる男子個人戦で、自国の選手を応援するためにプラニツァの会場には大勢の観客が集まった。

ティミ・ザイツは2日(木)に行われた予選で1位となり、待望の金メダルへの期待が高まっていた。今大会のスロベニア勢は、これまでのところ女子も男子も個人戦でのメダルはまだ一個もとれていなかった。

Timi Zajc

 

ザイツは大きなプレッシャーとの闘いをうまく乗り越えた。まず1本目に137.5mの大ジャンプを決めた。ザイツの素晴らしいパフォーマンスの後に審判団は、その後に続く選手のスタートゲートの変更を決めた。 そして、日本の小林陵侑が135mまで伸ばし飛型点も良かったため首位につけた。

 

難しい風の条件のもと、トップ選手達は小林とザイツに追いつくために全力で臨まなくてはだった。ノルウェーのハウヴォル=エグナー・グランルードは131mで3位となり、ポーランドのダヴィド・クバツキは129mで4位に続いた。

Ryoyu Kobayashi

 

ファイナルラウンドでは、緊張感がものすごかった。タイトル保持者シュテファン・クラフト(オーストリア)が136mで11位からトップ6に浮上し、ドイツのマルクス・アイゼンビッヒラーが首位を奪還、そして次の瞬間にはカミル・ストッフ(ポーランド)が新しい首位となった。

Dawid Kubacki

 

残すところあと4人。クバツキは135mの素晴らしいジャンプを決めてメダル獲得へのチャンスが高まった。グランルードは初の個人戦メダルのチャンスをかけて飛んだが130mにとどまり、それと同時にクバツキのメダルは確実となった。

Ryoyu Kobayashi, Timi Zajc, Dawid Kubacki

 

ファーストラウンドで1位・2位だった二人は、まだスタートを待っている。そしてザイツが137mで着地した時には会場は大興奮に包まれた。ザイツはクバツキを確実に越えた。

小林陵侑も、同じく個人戦初のメダル獲得をかけて飛んだ。しかし129.5mのジャンプで初メダルは達成したものの、開催国スロベニアのヒーローには敵わなかった。

 

ザイツは、今回の世界選手権プラニツァ大会でスロベニア勢初の金メダル獲得を果たした。そしてスロベニア人選手がスロベニア大会で初めて獲得する金メダルでもあった。

 

4位はカミル・ストッフ(ポーランド)、5位はマルクス・アイゼンビッヒラー(ドイツ)、そしてシュテファン・クラフト(オーストリア)が6位につけた。ハウヴォル=エグナー・グランルード(ノルウェー)が7位、カール・ガイガー(ドイツ)が8位、ノーマルヒル個人戦で金メダルをとったピオトル・ジワ(ポーランド)が今回は9位、ノルウェーのヨハン=アンドレ・フォアファングが10位でトップテンを締めくくった。

 

伝説的スキージャンパーのシモン・アマン(スイス)は、再び強いジャンプを見せて22位に入った。エストニアのアルティ・アイグロ(25位)、アメリカのエリック・ベルショー(26位)、ウクライナのイェウヘン・マルシアク(27位)もトップ30入りを果たした。

 

日本チームからは2位の小林陵侑の他に中村直幹が29位に入った。二階堂蓮は32位、小林潤志郎は34位だった。

 

3月4日(土)には、今回の世界選手権で最後のジャンプ種目、男子ラージヒル団体戦が開催される予定だ。

 

公式リザルト:世界選手権 男子ラージヒル個人戦

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。

 

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統計

最長不倒
137.5m
Zajc, Timi (SLO)
Geiger, Karl (GER)
最短ジャンプ
109.5m
Spulber, Mihnea Alexandru (ROU)
平均飛距離
124.6m
K点越えジャンプ
66.2%
ネーション数
18
トップ10のネーション数
6
トップ30のベストネーション
5
Österreich
Zajc, Timi
20.03.22
Oberstdorf
Slowenien
17.12.22
Lanisek, Anze (SLO) Engelberg