作成: 01.01.2023 21:15
/ hn
第71回 スキージャンプ週間で、2023年元旦にドイツ、ガルミッシュ=パルテンキルヘン戦が行われ、オーバーストドルフでの開幕戦でも優勝したハウヴォル=エグナー・グランルードが2連勝を果たした。ヒルサイズ142mのラージヒルを舞台に、グランルードは2回とも最高ポイントを収め、アンツェ・ラニセク (スロベニア)とダヴィド・クバツキ(ポーランド)を抑えて堂々の勝利を飾った。
グランルードは、「今日は本当に素晴らしい試合だった。アンツェ(ラニセク)、ダヴィド(クバツキ)、そして僕の3人はとても高いレベルのジャンプを収めた。今日はスキージャンプというスポーツがどんなに素晴らしいかを示す試合になった。僕のファイナルでのジャンプは、自分から見てものすごくうまくいったと思う。まだコーチのフィードバックを聞いてみないとだけど、あれは本当に良いジャンプだったと思う。現時点では、とにかく僕にとって順調にいっている。これがインスブルックではどうなるのか、まだ分からない」と、インタビューに答えた。
Halvor Egner Granerud
4試合からなるジャンプ週間の2試合が終わった現時点でグランルードは、ジャンプ週間総合得点で2位のダヴィド・クバツキに26.8ポイント、3位のピオトル・ジワ(ポーランド)に40.1ポイントの差をつけている。
クバツキは、「今日はミスをしてしまって、1本目ではちょっと遅れてしまったし、2本目も理想的とはいかなかった。ミスをしても表彰台入りが叶ったから良いとも言えるけど、そのミスが悔しい。とは言え表彰台入りはもちろん嬉しい。今はまだ(ジャンプ週間の)ハーフタイムで、結果はビショフスホーフェンでの最終戦でやっと分かる。それまではまだなんでも起こりうる」と話した。
ワールドカップ(W杯)総合成績でクバツキは引き続き首位、総合2位には今日の試合の2位アンツェ・ラニセク(スロベニア)が続いている。
W杯男子総合ランキング
Halvor Egner Granerud
ラニセクは、「今日の試合は素晴らしかった。審判団が今日これだけ多くの大ジャンプを許してくれたのは嬉しいし、これからもそうあって欲しい。オーバストドルフ大会ではまだいくつか問題を抱えていたけど、今日はありがたいことにもっとうまくいった。ここには僕の家族も友達も来てくれていて、みんなにとても感謝している。彼らがいなければ、今日僕はここにいない。失うものは無いってことを時々自分でも改めて思い返す必要がある。リラックスして飛んで、楽しみたい。今はインスブルック大会を楽しみにしている。僕にとっては特別な場所だから、インスブルックへ行く時はいつもとても嬉しい」と、語った。
オーストリアからは
マヌエル・フェットナーが4位、ヤン・ホアルが5位、ダニエル・チョフェーニックが7位、ミヒャエル・ハイボックが10位で、4人がトップテン入りを果たした。しかも今日はオーストリアの一番手
シュテファン・クラフトが18位に終わったにも関わらずだ。クラフトは1本目で横風に邪魔をされ、想定より早い着地を強いられてしまった。
ポーランド勢は他にもピオトル・ジワが6位、カミル・ストッフも9位に入り、またしても相当強い団体成績を収めた。
ドイツチームは上位は逃したものの、
アンドレアス・ヴェリンガー が8位、
カール・ガイガーが11位と、まずまずの結果となった。それでも現在4試合中2試合を終えた今季のジャンプ週間でも、ドイツから総合優勝を飾る者は出ないことが既にはっきりしてしまった。
ジャンプ週間総合得点で、ドイツ勢トップのガイガーは5位となっており、首位のグランルードに早くも57.6点の差をつけられている。
日本チームからは小林陵侑が19位に入った。他には中村直幹が36位、二階堂蓮が41位、佐藤幸椰が43位、佐藤慧一が48位だった。
第71回ジャンプ週間は、次にオーストリア・インスブルックへと舞台を移し、1月3日(火)の公式トレーニングと予選、そして4日(水)の3試合目となるベルクイーゼル戦へ続く。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。