01 | Hoerl, J. | 310.5 | ||
02 | Tschofenig, D. | 304.0 | ||
03 | Deschwanden, G. | 298.7 | ||
04 | Wellinger, A. | 291.5 | ||
05 | Geiger, K. | 291.1 | ||
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11月5日(土)、ポーランド・ヴィスワにて2022/23年スキージャンプ男子ワールドカップシーズンの開幕戦が行われ、6千人の地元の観客を前に開催国ポーランドのダヴィド・クバツキが優勝した。スキージャンプ史上初の人工芝でのワールドカップとなった今日の試合で、ノルウェーのハウヴォル=エグナー・グランルードが2位に、オーストリアのシュテファン・クラフトが3位になった。
クバツキは今大会が始まる前から優勝候補に数えられており、期待を裏切らない結果を出した。今年のサマーグランプリでもクバツキは圧倒的な強さで総合優勝を決め、昨日の予選でも首位につけていた。
今日のクバツキは1本目から130.5mのジャンプを決めて、グランルードに3点差、クラフトに6.3点差で首位となった。
グランルードとクラフトはファイナルラウンドで素晴らしいジャンプを収めてクバツキにかなりのプレッシャーをかけたものの、クバツキはブレずに132.5mのジャンプを決めて、初の開幕戦優勝を祝った。
勝利を飾ったクバツキは、「素晴らしい一日になった。本当に特別なこと。このために一生懸命頑張ってきた。夏の間に、僕のやり方がうまく機能することを証明できた」、とインタビューに答え、「もっと改善できる要素もまだ残している。良いジャンプを収めることができたけど、まだ完璧ではない。それでも着地が格段と良くなって、とても嬉しい」と喜びを伝えた。
グランルードは130mと133.5mのジャンプで、最終的に2位となった。2年前にはワールドカップ(W杯)総合優勝を飾ったグランルードにとって、開幕戦としてはこれまでの自己最高成績となった。
グランルードは、「完璧と言えるジャンプは無いかもしれないけど、今日の僕のサッツはとても満足できるものだった。1本目ではスキー板をうまく制御できなくてバランスが崩れてしまったけど、それが唯一もっと良くできたかもしれないところだった。こんなに自分のジャンプに満足できることなんてめったにない」と話した。
ノルウェーチームにとって今日の試合はもっと好成績となったかもしれなかったが、マリウス・リンヴィクが2回目で136.5mの素晴らしい飛翔を見せた後に転倒してしまった。幸いリンヴィクは怪我もせず、日曜の第2戦にも参戦できるようだ。
3位になったシュテファン・クラフトも、上々の新シーズンスタートを切った。クラフトはこの4年、開幕戦で表彰台入りを果たしたことは無かった。
クラフトは自分の成績を喜ぶだけでなく、ヴィスワに集まった観客のムード作りにも感謝して、「これこそがここ数年で欠けていたもの。素晴らしいショウになった」と話した。
ポーランドの観客はクバツキの勝利を祝い、ヘッドコーチ、トーマス・トゥルンビヒラー率いるチーム全体の好成績を喜んだ。ピオトル・ジワは5位、カミル・ストッホは10位でトップテン入りを果たした。
オーストリアチームもクラフトだけでなく、マヌエル・フェットナーが4位、ダニエル・チョフェーニックが6位、フィリップ・アッシェンヴァルトが8位となって、4人がトップテン入りして強い団体成績を収めた。
2021/22シーズンで総合優勝を飾った小林陵侑は、今日は7位だった。小林は1本目では22位だったが、2本目は128.5mのジャンプを収めて追い上げた。
小林は、「開幕戦の自分の成績に満足している。1本目より2本目がずっと良くなった」と、インタビューに答えた。
日本チームからは他に兄の小林潤志郎が19位、二階堂蓮が28位、中村直幹が30位に入った。佐藤幸椰は32位、佐藤慧一は39位だった。
ドイツにとっては、夢のシーズン開幕とはならなかった。シュテファン・ホルンガッハー率いるドイツチームの今日のトップは、12位のピウス・パシュケ、13位にマルクス・アイゼンビッヒラーが続いた。昨シーズン総合2位だったカール・ガイガーは1本目で34位となり2回目に進めなかった。
W杯男子ヴィスワ大会の2試合目は、11月6日(日)に行われる。
予選は14:30(日本時間22:30)から、本戦は16:00(日本時間 翌0:00)からスタートする予定だ。
W杯男子ヴィスワ第1戦 2022年11月5日:リザルト
W杯男子総合成績
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。