01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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3試合が予定されているワールドカップ男子ラハティ大会(フィンランド)で2月25日(金)、最初の個人戦が行われ、オーストリアのシュテファン・クラフトが優勝した。北京五輪の団体戦で金メダルに輝いたクラフトが、難しい条件となった今日の試合で2位のハルヴォル=エグナー・グランルード(ノルウェー)を大きく離して勝利を決めた。グランルードにわずか0.2点差でポーランドのピオトル・ジーワが3位に続いた。
今日のラハティの試合は、強い降雪とクルクル変わる風の中で行われた。フィンランドの南に位置するラハティの雪は激しく、予選は中止となり、本戦1回目は68人全員が参加した。試合が始まってからは天気も改善して、観客は手に汗握るハイレベルな競技を楽しむことができた。
今日の勝者クラフトは、「どの勝利も良いものだけど、今日はまた特別楽しかった。フライトシステムは良い感触だったし、うまく機能した。それが自分にとってはとても大事なこと」と話し、土曜のラハティ団体戦を見据えて、「運がちょっと向いてくれたら、また優勝も狙えるかもしれない。でも団体戦は、いつ何が起こるかわからないものだから、いきなり5位っていうこともあるからね」と説明した。
クラフトにとっては今季2勝目、ワールドカップ(W杯)通算23勝目だった。
ハルヴォル=エグナー・グランルードは、「今日は楽しかった。このジャンプ台で飛ぶのは、いつだって楽しい。今日は安定したジャンプを2本収めることができた。完璧とは言えないまでも、良いエネルギーをジャンプにのせられた。今日のシュテファン(クラフト)は本当に上手かったから、2位でも満足。今日はW杯ポイントをうまく集めることができた。理論上だけでもW杯総合優勝の可能性がある限り、あきらめず狙うつもり」と、意欲を見せた。
現時点のW杯個人総合では、カール・ガイガー(ドイツ)が1,234ポイントで首位、2位は小林陵侑(1,222ポイント)で、3位のグラネルードはガイガーに244点差、小林に232点差で続いている。
ピオトル・ジーワは今季初の表彰台入りを喜んで、「今日のジャンプはうまくいった。特に2本目はものすごく楽しめた。今シーズンは、僕らが思うように成果が出せず苦しかった。でも、まだまだ良い成績を今季中に出したいと思っている」と話した。
この上なく僅差の戦い
ドイツのマルクス・アイゼンビッヒラーは3位にわずか0.1点差で表彰台入りを逃し、カール・ガイガーはアイゼンビッヒラーに0.4点の僅差で5位となった。
オリンピック金メダリストとなった小林陵侑は今日は7位で、5位のガイガーはW杯総合首位の座を更に固めることができた。
オーストリアのウルリッヒ・ヴォールゲナントは、1回目が終わった時点では驚きの健闘で首位につけていたが、2回目では6位まで順位を落とした。それでも27歳のヴォールゲナントにとってはダントツの自己ベストとなり、満足のいく結果となったはずだ。
スロベニアのプレウツ兄弟、ペーターとツェネが8位・9位に並んだ。スイスのグレゴア・デシュヴァンデンはツェネと同点で9位だった。
日本からは7位の小林陵侑の他に、兄の小林潤志郎が22位に入った。中村直幹は33位、伊東大貴が39位、佐藤幸椰が43位、佐藤慧一は49位だった。
今回のラハティ大会では、26日(土)に団体戦が、27日(日)には個人戦がもう1試合予定されている。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。