01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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張家口 - 2022年北京冬季オリンピックでのスロベニアの躍進が止まらない。開幕戦となった2月5日(土)の女子ノーマルヒル戦で金と銅メダルを獲得していたスロベニア勢は、今日7日(月)の男女混合団体戦でもニカ・クリツナー、ウルサ・ボガタイ、ペーター・プレウツ、ティミ・ザイツの4人で臨んで金メダルに輝いた。男女混合団体戦は今大会からのオリンピック新種目だ。銀メダルと銅メダルは意外にもROC(ロシアオリンピック委員会)とカナダチームが手にした。
4つのトップチームからスーツの規定違反で失格が出て波乱の展開となった。日本の高梨沙羅、オーストリアのダニエラ・イラシュコ=シュトルツ、ドイツのカタリーナ・アルトハウス、そしてノルウェーの二人アンナ=オディーヌ・ストロームとシルイェ・オプセッツの5人が失格となった。今日はその後、この失格の話題でもちきりだった。
土曜の女子ノーマルヒル個人戦で銅メダルとなったニカ・クリツナーは、「一本目はとにかく集中して、本当に良いジャンプができた。でも2本目は、沢山の失格者が出たから(最初)少し緊張した。幸運なことにその後はまたジャンプに集中することができて、かなり良いジャンプを決めることができた」と、話した。
ペーター・プレウツは、「自分自身と自分のパフォーマンスにだけ集中できるように相当心がけた。沢山の失格が出たのは見たけど、正直に言ってそれは僕には問題なかった。とにかくスキージャンプにだけ焦点を当てるよう肝に銘じていた」と、インタビューに答えた。
ROC(ロシア)チームは2位入賞に大感激の様子で、イェフゲニー・クリモフは、「今日はチームの全員が良いジャンプを見せてくれたから感謝したい。ここ数日は僕らのチームは男子も女子も(個人戦で)トップテン入りを果たしていたから、本当にこのメダルを狙っていたし、取るべくしてとった」と、話した。
同じくROCのイリーナ・アワクモワは、「今日はチーム全体が良い成績を収めた。全員がそれぞれのベストジャンプを揃えた。ロシアのスキージャンプ史上、まだメダルを獲ったことがなかったから、私達が新しい歴史を作った。そしてこれはもう誰にも消せない事実」と、語った。
3位になったカナダチームだが、他のチームで失格が出たことで手にしたこのメダルがほろ苦いものになったかどうかを聞かれアビゲイル・ストレイトは、「ほろ苦いメダルになったとは僕は思わない。普通のメダルと同じように、ただ甘いだけ」と答えた。失格については、「スポーツでは装備がとても重要で、失格も起こりうること。スキージャンプではこういうことがよく起こる。それがここオリンピックで起こったという事実は、この上ないレベルの高さで行われているスポーツで、厳格な規則が真剣に受け止められているということを示している」と、ストレイトは説明した。
それに対し、影響をうけたチーム、特にオーストリアとドイツはこの失格へ納得がいかない様子で、ドイツチームの最終ジャンパー、カール・ガイガーは、「3人の女子ジャンパーがこんなに続けて失格になるなんて、理解しがたい。その3人がみんな同じスーツで飛んでたならまだしも、すごく奇妙」と、話した。
日本チームは高梨沙羅、佐藤幸椰、伊藤有希、小林陵侑の4人で臨んだが、高梨の1回目でスーツが規定外とされて失格となり、その後追い上げたものの4位となった。
5位はオーストリア、6位がポーランド、7位がチェコ、そして8位はノルウェーだった。
ドイツチームは9位となり、上位8チームによるファイナルラウンドに進めなかった。開催国の中国は10位だった。
ジャンプ女子にとってはこれで2022年北京オリンピックは終了となった。
男子にはまだラージヒル戦が2試合残されている。2月12日には個人戦、2月14日には団体戦が予定されている。