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W杯女子ヴィリンゲン第1戦 1本のみでクラマー優勝

作成: 29.01.2022 16:03 / sk

1月29日(土)、ドイツ・ヴィリンゲンのラージヒルにて初めて開催された女子ワールドカップで、オーストリアのマリタ・クラマーが優勝した。悪天候で強風も吹いていたため、審判団は1ラウンドのみで試合を終了することを決定した。そのためワールドカップ総合首位のクラマーは123.5mのジャンプ1本で勝利を決めた。2位はドイツのカタリーナ・アルトハウス、3位はスロベニアのエマ・クリネッチ、4位は日本の伊藤有希だった。

ミューレンコップ・シャンツェ(ヒルサイズ147m)での女子ジャンプ初のワールドカップ(W杯)は、かなり厳しいものになった。コロコロ変わる突風が吹き、関係者はみんな限界まで追いやられた。
ファーストラウンドの時点で度々の中断が挟まれたが、その後で審判団はファイナルラウンドを中止とし、1本目の成績を最終結果とすることに決めた。

 

早期終了となった試合で、オーストリアのマリタ・クラマーは自分の勝利に少し驚いた様子で、「どうしても避けたかった失敗をやってしまった。とにかく遅すぎた。頭の中ではもう2本目のことを考えて準備していた。ファイナルラウンドが中止になったのは驚いた。少し変な試合だったけど、それでも、もちろん今日優勝できたのは嬉しい。こういう試合があるのはしかたないし、そういうもの。明日はもっと良い条件で2本のジャンプでいい試合ができるようになって欲しい」と、試合後のインタビューに答えた。21歳のクラマーにとってW杯通算14勝目の勝利で、W杯総合成績では合計870点をマークして首位の座をさらに強固なものにした。総合2位のカタリーナ・アルトハウスは618点で続いている。

 

カタリーナ・アルトハウスは2位入賞を喜んで、「今日はみんなにとって大変な一日だった。セリーナ(フライターク)に怪我がなくて良かったし、私もうまくできて嬉しい。私のジャンプは理想的とは言えなかったけど、(首位を示す)緑のラインに届きそうなのが見えたから嬉しかった。ヴィリンゲンでのスタートはちょっと大変だったけど、自分にとっては良い結果になった。明日は2本のジャンプで自分たちの実力を見せることができたら嬉しい」と、話した。
ドイツチームのセリーナ・フライタークが着地後に転倒してヒヤリとする瞬間があったが、唇が腫れた以外の怪我はなかったようだ。

 

3位のエマ・クリネッチは、「今日は風も吹いて時々雨も降ってきて本当に難しい条件だった。 今日の試合ができるために尽力してくれた組織委員会と関係者の方々にお礼を言いたい。明日はもうちょっと良い条件でできたら嬉しい。自分のジャンプも今日よりもっと良く決められるようにしたい。私の今日のジャンプでは右のスキー板が問題だった。それさえなければ優勝争いにも混ざれたはず」と、説明した。

 

日本チームからは伊藤有希が4位、岩渕香里が15位に入った。

 

フランスのジョゼフィーヌ・パニエが6位、スウェーデンのフリーダ・ヴェストマンが10位で、それぞれ自己最高成績を収めた。

 

W杯女子ヴィリンゲン第2戦は、早くも1月30日(日)10:00(日本時間18:00)から開催される予定だ。

 

全リザルト

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。

 

統計

最長不倒
127.0m
Klinec, Ema (SLO)
最短ジャンプ
70.0m
Pinkelnig, Eva (AUT)
平均飛距離
102.2m
K点越えジャンプ
0.0%
ネーション数
10
トップ10のネーション数
7
トップ30のベストネーション
5
Slowenien
Kramer, Marita
17.12.21
Ramsau
Österreich
09.01.22
Bischofshofen