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W杯ルカ2戦 ラニセク初優勝 小林陵侑欠場

作成: 28.11.2021 20:20 / sk

11月28日(日)に行われたワールドカップ男子ルカ大会(フィンランド)第2戦は、ドラマチックな試合展開となり、最終的にスロベニアのアンツェ・ラニセクがワールドカップ初優勝を祝った。氷点下20度の厳しい条件のもと、25歳のラニセクは、辛くもカール・ガイガーとマルクス・アイゼンビッヒラー(共にドイツ)を抑えて勝利をつかんだ。

小林陵侑が欠場、そしてグランルードも敗退!スキージャンプ男子ルカ大会第2戦の一日は、これ以上無いほど激動の始まりとなった。

まず、昨日今季初優勝を飾った日本の小林陵侑がコロナ検査で陽性との一報が入った。これで小林は10日間の隔離を強いられることが決まり、次に今季も優勝候補として期待が高まるハルヴォル=エグナー・グランルード(ノルウェー)が予選で106mまでしか出せず、今週末2度目の予選敗退となった。

 

これによって、通算5回も2位に甘んじてきたスロベニアのアンツェ・ラニセクが初優勝を掴むのに道がひらけた。ラニセクは勝つべくしてやっと勝った。

ラニセクは、「今日は本当に大変で、特に2本目は厳しかった。とても長く待たなくてはで、手がかなり冷えてしまった。それでも落ち着いて、集中を切らさないことができた。待望の一日をようやく迎えられた」と勝利後のインタビューで喜びを伝えた。

Markus Eisenbichler, Karl Geiger

 

カール・ガイガーとマルクス・アイゼンビッヒラーが2位・3位に続き、ドイツチームにとっては大成功の週末となった。

バイエルン州出身の二人は、ともに上々の結果を出した。昨日に引き続き表彰台に上がりワールドカップ(W杯)総合3位に浮上したアイゼンビッヒラーは、「今日の試合にものすごく満足している。2本目は完璧とは言えなかったがパフォーマンスとしては良かったと思う。これからも頑張っていくつもり。来週のヴィスワ大会がもう楽しみ」と話した。

W杯総合首位は引き続きカール・ガイガー(305ポイント)、2位には今日の勝者ラニセク(252ポイント)が続いている。

 

今日の4位はノルウェーのマリウス・リンドヴィクだった。

プレウツ兄弟のツェネとペーターが5位・6位に並び、勝者ラニセクも含めスロベニアチームにとっては理想的な成績となった。

シュテファン・クラフト(オーストリア)は1本目では26位だったが、2本目で猛追をかけ、7位まで浮上した。

 

ドイツからはシュテファン・ライエとアンドレアス・ヴェリンガーも9位と10位に入り、優秀な団体成績となった。

 

日本チームは、伊東大貴が14位、小林潤志郎が15位に入り、佐藤慧一は31位、佐藤幸椰は49位だった。

 

男子のワールドカップは、来週末のヴィスワ大会へと続く。

 

全リザルト

 

※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。

 

統計

最長不倒
147.0m
Lanisek, Anze (SLO)
最短ジャンプ
98.5m
Sato, Yukiya (JPN)
平均飛距離
127.3m
K点越えジャンプ
86.2%
ネーション数
15
トップ10のネーション数
4
トップ30のベストネーション
7
Österreich
Lanisek, Anze
05.10.19
Klingenthal
Slowenien
27.11.21
Klinec, Ema (SLO) Nizhny Tagil