01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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2月25日(木)、ノルディックスキー世界選手権オーバーストドルフ大会(ドイツ)で女子ノーマルヒル個人戦が開催され、スロベニアのエマ・クリネッチが金メダルに輝いた。これまでにワールドカップで5回まで2位になっているものの、まだ優勝したことはなかった22歳のクリネッチだが、今日のドラマチックな試合では、ノルウェーのマーレン・ルンビュと日本の高梨沙羅を抑えて優勝した。
2021年世界選手権の女子ノーマルヒル戦はドキドキの展開となった。
まず1回目では、オーストリアのマリタ・クラマーが素晴らしいジャンプを109mまで伸ばし、アクロバティックに辛くも転倒をまぬがれ首位につけた。
2回目では、タイトル保持者のマーレン・ルンビュが好ジャンプで予想以上の強さを見せて首位につけた。その後、優勝を最有力視されていた高梨沙羅が飛んだが、ルンビュにわずか0.2点足らず、首位を奪うことができなかった。その後には1回目の2位と1位、エマ・クリネッチ(スロベニア)とマリタ・クラマー(オーストリア)が順番を待っていた。
まずクリネッチが100.5mのジャンプでトップに躍り出た。
最後に飛んだクラマーは今日の試合の悲劇の主人公になってしまった。試合の最終ジャンプの前に、審判団はスタートゲートを一つ下げた。そして、クラマーのジャンプは98mにとどまり、着地とブレーキングもうまくいかなかった。そして4位に終わった。
初めての大勝利を挙げたクリネッチは、圧倒された様子で嬉し涙を見せ、「まだ何も言えない。まだ信じられないし、とにかく圧倒されてしまって、嬉しすぎる」と、驚きの勝利直後の感動を伝えた。
タイトル保持者だったマーレン・ルンビュは2位となり、今シーズンの自己最高成績を収めた。ルンビュは今季なかなかふるわなかったが、完璧なタイミングで復調して、もう無理だと思われていた銀メダルをつかんだ。
「今シーズンは厳しかった。だからこそ(前回の世界選手権)ゼーフェルト大会の金より意味のあるメダルとなった。ものすごく頑張ったことが、ここオーバーストドルフで報われた。私の今シーズンの大きな目標が世界選手権だった。今は、この大会でもっと良い日が続くことを祈っている」と、更なる意欲を見せた。
それ対して、マリタ・クラマーとオーストリアチームにとっては、とてつもなく不運な日となり、審判団の今日の仕事に全然満足しておらず、結果に抗議した。
オーストリアのヘッドコーチ、ハリー・ロードラウアーは、「天候条件は変わらなかったのにマリタ・クラマーの番の前になってゲートが下げられたのは全く理解できない。この試合はジュリーの判断によって決まったようなもの。でも、もちろん3人のメダル受賞者にはおめでとうと言いたい。とても上手く飛んでいたし、メダルを獲るべくして獲った」と、話した。
ドイツ女子にとっては、カタリーナ・アルトハウスの10位が最上位の結果となった。アンナ・ループレヒトは14位、ユリアーネ・サイファートは21位だった。
日本チームからは、3位の高梨の他に伊藤有希が11位、丸山希が20位、勢籐優花が22位に入った。
世界選手権で次のジャンプ女子の種目となるノーマルヒル団体戦は、明日2月26日(金)17:15(日本時間 翌1:15)から開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。