FIS(国際スキー連盟)スキージャンプ女子サマーグランプリで、この夏唯一となる試合が8月15日(土)にチェコ・フレンシュタットで開催された。優勝候補と目されていたスロベニアのニカ・クリツナー(20歳)が優勝、2位はオーストリアのマリタ・クラマー、3位はスロベニアのエマ・クリネッチだった。
クリツナーは97.5mと97mのジャンプで合計221.9ポイントを獲得して、最終的に2位のマリタ・クラマー(95m、93m、計191.2ポイント)に30.7ポイントもの差をつけた。
マーレン・ルンビュや高梨沙羅を擁するノルウェーや日本などのトップチームが、新型コロナウィルス予防対策のための入国制限で参戦できなかったことを別にしても、クリツナーはライバル達に実力のほどをはっきりと見せつけた。
昨シーズンのワールドカップ総合7位となったクリツナーは、2019年のグランプリ・フレンシュタット大会でも優勝しており、ポーランドへの国境近くに位置するこのジャンプ台(ヒルサイズ106m)との相性は抜群なようだ。