01 | Deutschland | 1097.4 | ||
02 | Norwegen | 1075.1 | ||
03 | Österreich | 1065.9 | ||
04 | Slowenien | 1034.8 | ||
05 | Japan | 875.1 | ||
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昨冬絶好調だったハイフライヤー小林陵侑は、スロベニア・プラニツァでのシーズンファイナルから今日の白馬大会までのブランクを全く感じさせない強さを見せた。8月23日(金)、FISグランプリ男子 白馬大会(日本・長野県)で第1戦が行われ、22歳の小林陵侑(土屋ホームスキー部所属)が129mと132.5mのジャンプで294.9ポイントを獲得して優勝した。2位・3位も同じく日本の佐藤幸椰(282.1ポイント)と佐藤慧一(265.1ポイント)だった。
この夏は今大会が初参戦となった小林陵侑にとって、今日は2018/19冬シーズンを総合優勝で締めくくって以来、初めての試合となった。そして小林の好調さは、プラニツァでのシーズンファイナルで見せたものに遜色ない。小林潤志郎の弟、陵侑は圧倒的なジャンプで軽々と勝った感がある。しかも、2本目では変わりやすい風のため、スタート前にかなり長く待たされたにも関わらずだ。「自分の国で、日本のファンの皆さんの前で優勝できたことは僕にとって大きな意味がある。観てくれている方々のために良いジャンプを収めたいと思って、それが今日は上手くいった。夏の試合は久しぶりだったから、今日は本当に緊張した。2本目を飛ぶ前は長く待たなくてはだったから、スーツの中は汗だくだった」と、勝利を決めた後に小林陵侑はインタビューに答えた。
小林陵侑は既に昨夏の白馬大会で2連勝しており、今日の勝利で白馬オリンピックジャンプ台での3連勝目を飾ったことになる。
佐藤幸椰は先週のポーランド・ザコパネ戦でも好調だったが、今日は2位入賞を果たして強さを裏付けた。佐藤は、ザコパネ戦の3位に続き、2試合連続の表彰台入りとなった。
佐藤幸椰は、「今日は2本とも良い条件に恵まれた。他の選手より良い条件だった。今日はとにかくツイていた。本当に満足しているし、今日の結果をありがたく思っている。今日の勝者、陵侑は世界トップのスキージャンパー。もちろん陵侑に勝ちたいとは思っているけれど、彼は全く違う可能性を持っている。陵侑に続く2位につけて、とても満足している」と話した。
佐藤幸椰に対して、佐藤慧一にとっては今回が初の表彰台入りだった。宮平秀治が率いる日本チームの新顔、佐藤慧一は強いジャンプを見せたが、ロシアのイエフゲニー・クリモフが失格になったことによる恩恵も受けた。3位につけていたクリモフは試合後にスーツが規定外とされ失格となった。
佐藤慧一は、 「他の人が失格となったために3位になったから、複雑な気持ちで表彰台に上がった。それでもこの結果を出せて嬉しく思っている。自分のジャンプに満足しているし、特に初めての表彰台入りを日本で果たせたのが嬉しい」と話した。ちなみに、佐藤慧一と佐藤幸椰は、名字は一緒だが親類ではない。
ポーランドのパヴェル・ヴァセクは自己最高成績の4位に入り、好成績を収めた。20歳のヴァセクは、先週のコンチネンタルカップ・フレンシュタット戦(チェコ)で優勝して既に強さを見せていた。
日本チームからは他にも伊東大貴が5位、中村直幹が6位、小林潤志郎が8位、岩佐勇研が11位に入り、大勝利となった。日本チームの大活躍は本当に印象的だ。他のチームは、11月に始まるワールドカップシーズンでいかにこの日本勢に立ち向かえば良いのか頭を悩ませていることだろう。
スイスのシモン・アマンは好ジャンプを収め、今回も日本大会を満喫しているようだ。7位につけたアマンは、特に2本目で素晴らしいザッツを見せた。
ノルウェー勢のトップだったのはヨアキム・アウネで健闘の9位だった。ピウス・パシュケは13位でドイツ勢のトップ、同点のアンティ・アールトもフィンランドのトップだった。
アメリカのケヴィン・ビックナーも好調で大健闘の16位だったが、2本目でもっと良い条件に当たっていれば更に上も狙えたはずだ。
思うようにいかなかったのはオーストリアチームだった。参戦した3人全員が上位30人による2本目に進めなかった。
白馬大会第2戦は、8月24日(土)11:30(日本時間18:30)から開催される予定となっている。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス7時間です。