01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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2019年ノルディックスキー世界選手権ゼーフェルト大会(オーストリア)で、スキージャンプ最後の種目となる男女混合団体戦が3月2日(土)に行われ、優勝候補のドイツとオーストリアの手に汗握る一騎打ちが繰り広げられ、最終的にドイツに軍配が上がった。これでドイツは、2015年ファールン大会、2017年ラハティ大会に続き、世界選手権の男女混合団体で3連勝を飾ったことになる。
ゼーフェルトのトニー=ゼーロス・オリンピックジャンプ台で開催されたミックスチーム戦で、ドイツチームは、カタリーナ・アルトハウス、マルクス・アイゼンビッヒラー、ユリアーネ・サイファート、カール・ガイガーの4人で臨み、合計1,012.2ポイントを獲得して金メダルを掴んだ。ユリアーネ・サイファートとカール・ガイガーにとってはこの種目で初めてのタイトル獲得となった。マルクス・アイゼンビッヒラー(2017年)とカタリーナ・アルトハウス(2015年)にとっては経験済みの喜びだった。
ドイツにとって今回の世界選手権は、かなり好成績なものとなった。中でも傑出していたマルクス・アイゼンビッヒラーは、今日の勝利も合わせると3つの金メダルをお土産にしてゼーフェルトを後にすることができた。「今日の1本目のジャンプは全然良くなかったけれど、2本目ではテイクオフが上手くいって、またしっかりジャンプを決めることができた。世界選手権の3種目で金メダルを獲ったなんて、まだ遠いことのよう。それを現実のこととして受け止めるのは、明日家に帰って、ちょっと落ち着いてからだと思う。ものすごいこと。僕にとって素晴らしい世界選手権になった」とバイエルン出身のアイゼンビッヒラーは感動を伝えた。
開催国オーストリアは、金メダルをかけた接戦で最後の最後まで互角に張り合っていた。エヴァ・ピンケルニッヒ、フィリップ・アッシェンヴァルト、ダニエラ・イラシュコ=シュトルツ、シュテファン・クラフトのチーム編成で臨んだオーストリアは、最終的に合計989.9ポイントで2位となった。シュテファン・クラフトは、ラージヒル団体戦の銀メダル、ノーマルヒル個人戦の銅メダルに続き、3度目の表彰台入りを果たした。クラフトは、「今回の世界選手権で3つもメダルを獲れるとは思ってもいなかった。信じられないぐらい嬉しい。今日はみんなでお祝いするつもり」と話した。
金メダルを巡る闘いだけでなく、3位の座をかけた闘いも、これ以上ない程の接戦となった。ノルウェー、スロベニア、そして日本が銅メダルを狙えるところにつけており、度々その差はわずか数ポイントの僅差となった。8本のジャンプを終えた後に、ノルウェー(アンナ=オディーヌ・ストローム、ロバート・ヨハンソン、マーレン・ルンビュ、アンドレアス・スティヤネン、計938.4ポイント)が、ようやく銅メダルを手に喜ぶことができた。
スロベニアはわずか数点差で4位となり、表彰台入りを逃した。
日本チームは、小林陵侑が今日の最長不倒113mを出したものの、それだけでは足りず5位となった。
ポーランドはファーストラウンドでは予想を上回る3位につけていたが、最終的に6位となった。それでも快挙と言って良い成績だった。ノーマルヒル個人戦で金メダルを獲ったダヴィド・クバツキーは、今日も個人戦だったとしたら優勝できていた。
ロシアが7位、イタリアが8位でファイナルラウンドに進んだが、チェコ、アメリカ、フィンランド、ルーマニアは上位8チームによる2回目に進出できなかった。
これを持って、男女共にスキージャンパーにとっての2019年ノルディックスキー世界選手権は幕を下ろした。
来週末は、「RAW AIR ノルウェーツアー」の開幕の地、オスロのホルメンコーレンに舞台を移してワールドカップが続くことになる。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。