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W杯男子ラハティ団体戦 オーストリア約2年ぶりのV、日本3位

作成: 09.02.2019 18:20 / sk
1
Österreich
953.6
2
Deutschland
942.6
3
Japan
929.5

オーストリアのスキージャンパー達が頂点に返り咲いた。2月9日(土)の夕方に行われたワールドカップ男子ラハティ大会(フィンランド)団体戦で、ヘッドコーチのアンディ・フェルダーが率いるオーストリアチーム(フィリップ・アッシェンヴァルト、グレゴア・シュリレンツァウアー、ミヒャエル・ハイボック、シュテファン・クラフト)が合計953.6ポイントで優勝した。2位はドイツチーム(カール・ガイガー、リヒャルト・フライターク、アンドレアス・ヴェリンガー、シュテファン・ライエ)、3位は日本チーム(佐藤幸椰、伊東大貴、小林潤志郎、小林陵侑)だった。

今日のラハティ団体戦の上位を巡る闘いはかなりの接戦だった。最後のジャンプまでドイツとオーストリアの差はわずか0.5点差だった。
最後はオーストリアのシュテファン・クラフトがドイツのシュテファン・ライエとの直接対決で決定的な飛距離を稼ぎ、オーストリアにとって約2年ぶりの団体戦優勝へと導いた。この前オーストリアチームが優勝したのは2017年3月のオスロ団体戦だった。グレゴア・シュリレンツァウアーは、「個人的にはワールドカップ(W杯)にまた戻ってこられて嬉しい。チーム全体としては、ここラハティで今日優勝を祝えて嬉しい。この何週間かは厳しいトレーニングをしてきたから、今それが報われた。それでも正直なところ、まだまだ課題は残されている。僕らは若いチームだし、ホームゲームとなるオーストリア・ゼーフェルトでの世界選手権に向けて、この勝利がチーム全体の素晴らしいモチベーションになる」と試合後に話した。


カール・ガイガーは、2位入賞を果たしたドイツチームを代表して満足そうな様子で、「僕にとっては久しぶりに最高の試合になった。ここ数週間は厳しい結果だったけれど、この試合と昨日のジャンプでかなりの自信を取り戻すことができた。明日も今日と同じように良いジャンプができれば嬉しい」と、インタビューに答えた。

Gregor Schlierenzauer, Michael Hayböck, Stefan Kraft, Philipp Aschenwald

 

小林陵侑も同じく最後のジャンプで3位を決定的なものにした。最終的に日本は、優勝候補とも見られていたポーランドチームを辛くもしのいだ。

そして、ポーランドチームは僅差でやぶれ4位に、スロベニアは5位についた。


スイスチームにとっては6位入賞で上々の結果となった。シモン・アマンを筆頭に、若手のドミニック・ペーター、キリアン・パイアー、アンドレアス・シューラーも納得の出来を見せて、健闘の団体成績を収めた。


フィンランドは期待通りには行かず8位に終わったものの、ファイナルラウンドまで残れたことは好成績と言って良いだろう。


それに対し、ノルウェーチームにとっては厄運の冬となっている。ヘッドコーチのアレックス・シュトックル率いるノルウェーチームは、今季これまでに行われたヴィスワとザコパネでの団体戦で10位と8位だったことを過去のものするべくラハティ戦に臨んだが、更なる悲運が続いた。まず8日(金)のトレーニングでダニエル=アンドレ・タンデが転倒し、膝を傷めて団体戦への参戦を見合わせることになった。そして今日は、タンデに代わって抜擢されたアンドレアス・スティヤネンが試技でひどく転倒した。

スティヤネンは団体戦本戦に出場したものの、転倒のショックから立ち直れなかった様子で、80mそこそこまでしか飛距離を伸ばせなかった。9位で終わり、ノルウェーにとってはもちろん実力以下の結果となった。

ノルウェーは、これまでの冬にここで区切りをつけて、全てのエネルギーを次のドイツ・ヴィリンゲン大会と世界選手権のために集結すれば、世界選手権で密かに優勝候補と目される役割を果たせるだろう。


W杯男子ラハティ大会の2試合目は2月10日(日)16:15(現地17:15、日本時間 翌0:15)から開催される予定だ。

 

全リザルト

 

※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。