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W杯男子プラニツァ大会 今季最終戦でシュトッホが勝利

作成: 25.03.2018 13:50 / sk

3月25日(日)、スキージャンプ男子ワールドカップ2017/18シーズンの最終戦が行なわれ、ポーランドのカミル・シュトッホが再び他を抑えた。先週末にはシュトッホのワールドカップ総合優勝が既に確定していたが、シーズンファイナルとなるスロベニア・プラニツァでの個人第2戦でも優勝した。2位はオーストリアのシュテファン・クラフト、3位はノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデだった。

カミル・シュトッホは、1本目で今日の最長不倒となった245mのジャンプを決めて、ワールドカップ(W杯)通算31勝目、今季の9勝目を決める布石を打っていた。30歳のシュトッホは、このスロベニアのフライングヒルで通算3勝目となる今日の優勝をファイナルラウンドの234.5m(合計455.6ポイント)で確実なものとした。
この成績でシュトッホは更に、今回初めて導入された「プラニツァ7(セブン)」 の優勝も決め、追加賞金として2万スイスフラン(約221万円)を獲得した。
この冬、W杯総合Vをはじめ、ジャンプ週間総合優勝、平昌五輪の金メダルも手にしたシュトッホは、「今シーズンは僕にとって、そしてチーム全体にとっても、素晴らしいものになった。チームの一人一人にお礼を言いたい。彼ら無くしては、僕は今ここに居ることができなかった。妻や両親、そして僕達のファンの皆さんにも感謝の気持ちを伝えたい。僕らのファンは世界で一番」と、インタビューに答えた。

金曜に行なわれたプラニツァ個人第1戦で3位に入っていたシュテファン・クラフトは、今日の試合でもこのフライングヒルを得意としていることを改めて示した。世界記録保持者のクラフト(253.5m、ヴィケルスン)は、今回のプラニツァ第2戦では243mと236mで440.1ポイントをマークして、今季オーストリアチームの最高成績となる2位入賞をとげた。これでオーストリアにとって、17年ぶりにW杯で一勝も挙げなかったシーズンとなった。

ダニエル=アンドレ・タンデは金曜の第1戦出場をかけた予選では、難しい条件に当たり、惜しくも敗退していたが、今日はまたスキーフライングの巧者であることを証明した。今季のスキーフライング世界選手権で金メダリストになったタンデだが、今日は243.5mと234.5m、計439.6ポイントで3位となり、W杯個人総合でも3位に入った。
タンデは、「今シーズンはずっと安定して飛べていた。もちろんオーバーストドルフのスキーフライング世界選手権は僕にとって特別なものだった。これで2回目のW杯総合3位となったし、もちろんいつかは総合優勝をとれるようにするのが目標。いつか、シーズンの最後にこのトロフィーを高々と掲げることができたら凄く嬉しい」と話した。

ノルウェーチームは、3位のタンデの直後にもロバート・ヨハンソンとアンドレアス・スティエルネンが4・5位に並び、ヨハン=アンドレ・フォアファングが8位、アンダース・ファンネメルも11位に入って、再度もすさまじい団体成績を収めた。
昨日まではヨハン=アンドレ・フォアファングが「プラニツァ7」の首位についていたが、最後はカミル・シュトッホにその座をとられてしまった。

ドイツチームからは、リヒャルト・フライタークが6位、カール・ガイガーが7位で、シーズンの最後に好成績を収めた。マルクス・アイゼンビッヒラーが12位、アンドレアス・ヴェリンガーは16位だった。

リヒャルト・フライタークはこの冬をW杯総合2位で締めくくり、「良い時もあったし、それ程でもない時もあったけれど、僕にとっておおむね良いシーズンだった。ここプラニツァでシーズンを終えるのはいつも特別なことで、皆がここでのスキージャンプを満喫している」と語った。

開催国スロベニア勢のトップだったペーター・プレウツは、ヨハン=アンドレ・フォアファング(ノルウェー)と同点で8位だった。

今季の最終戦で日本チームのトップは、10位の小林潤志郎だった。弟の小林陵侑もまた強い飛翔を見せて15位、ベテランの葛西紀明は22位、竹内択は29位に入った。

スイスのベテラン、シモン・アマンは14位だった。

W杯総合がシュトッホ、フライングがスティエルネン、国別はノルウェー

今日の5位入賞で、ノルウェーのアンドレアス・スティエルネンがスキーフライングW杯の総合優勝を決めた。
スティエルネンは257ポイントで、最終的に同胞のロバート・ヨハンソンとポーランドのカミル・シュトッホ(共に250ポイント)を辛くも抑えて、このタイトルを獲った。

カミル・シュトッホは、先週の日曜のヴィケルスン戦から、自己2度目となるW杯総合優勝を確実なものとしていた。最終的に合計1,443ポイントで、ポーランドの国民的英雄シュトッホがダントツで総合優勝を飾った。
W杯総合2位はドイツのリヒャルト・フライターク(1,070ポイント)、3位がノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデ(985ポイント)だった。

「プラニツァ7」の総合得点でも、カミル・シュトッホが1,538.2ポイントで1位になった。結果的にヨハン=アンドレ・フォアファング(1,528.8ポイント)が2位、同じくノルウェーのロバート・ヨハンソン(1,512.5ポイント)が3位だった。

2017/18シーズンのネーションズカップ(国別総合得点)では、ノルウェーが7,149ポイントで圧勝した。
2位は5,976ポイントのドイツ、3位が5,795ポイントのポーランドだった。日本は6位(2,659ポイント)だった。

Kamil Stoch, Andreas Stjernen, Robert Johansson

 

全リザルト(PDF)

プラニツァ7(PDF)

W杯総合成績(PDF)

ネーションズカップ(PDF)

 

統計

最長不倒
245.0m
Stoch, Kamil (POL)
最短ジャンプ
191.0m
Fettner, Manuel (AUT)
平均飛距離
220.8m
K点越えジャンプ
93.4%
ネーション数
7
トップ10のネーション数
6
トップ30のベストネーション
6
Deutschland
Norwegen
Stoch, Kamil
23.03.18
Planica
Polen
23.03.18
Stoch, Kamil (POL) Planica