01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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ノルウェーのダニエル=アンドレ・タンデがスキーフライングの新世界チャンピョンとなった。1月20日(土)、スキーフライング世界選手権オーバーストドルフ大会(ドイツ)で、個人戦の後半が行なわれ、悪天候のため最終ラウンドはキャンセルとなったが、23歳のタンデは200mのジャンプで金メダルに輝いた。2位はポーランドのカミル・シュトッホ、3位はドイツのリヒャルト・フライタークだった。
オーバーストドルフのハイニ=クロプファー・フライングヒルは、前日同様、土曜に行なわれた後半戦も難しい天候条件となった。本来全4ラウンドで結果を出すフライング世界選手権の個人戦だが、最終ラウンドは秒速8mにもなる強風のためジュリーの決断よって中止となった。
国際スキー連盟(FIS)技術代表のベルティル・パルスルド(ノルウェー)は、「この条件下では選手の安全が保障できず、危なすぎる」と、説明した。
そのため、新世界王者は3ラウンド(金曜に2ラウンド、土曜に1ラウンド)の結果で誕生した。
タンデは、「この今の気持ちをどうやって表現したら良いのか分からない。まさに夢が現実になった。4ラウンド目の開始を待っていた時は、最後のジャンプがかかっていたから、他の試合の感じとは違った。とにかく集中を切らさないようにと心がけていた」と、初の国際的ビッグタイトルを手にして、圧倒された様子だった。
タンデは、ノルウェー史上3人目のスキーフライング世界チャンピョンとなった。タンデの前にフライング世界選手権で優勝したのは、ロアル・ヨケルソイ(2004年、2006年)とオーレ・グンナル・フィディエステール(1988年)の2人だった。
ポーランドのカミル・シュトッホは、今日のベストジャンプ(211.5m)を決めて、リヒャルト・フライターク(前半で2位)を押しのけて2位についた。
「今日は待つのと飛ぶののどちらが難しかったか甲乙つけがたい。そういう風に考えないようにして、自分のやるべきことに集中しようと思っていた。僕はスキーフライングが大好きだから、もう1本飛びたかった。ファイナルラウンドがキャンセルとなったという情報が入ってくると、いつも変な気分。ジャンプのアドレナリン無しではそれ程喜べないもの。とは言え、嬉しいけどね」と、試合後のインタビューに答えた。
リヒャルト・フライタークは今日は190.5mにとどまり、3位となった。
フライタークは、「全てがあまりにもはやく起こって、信じられないぐらい。来場してくれて、ムードをこの上なく盛り上げてくれたみなさんに深く感謝したい。第3ラウンドで悪い条件に当たったことはもう考えないようにする。明日はまた新しい一日。今はまず全てを現実的にとらえられるように心がけて、この雰囲気を満喫したい。明日も団体戦があるから、今夜のパーティーは早めに切り上げることになると思う」と、話した。
オーストリアのシュテファン・クラフトは4位にとどまった。
前年、世界選手権のゲネプロとなったワールドカップ・オーバーストドルフ戦で2勝を挙げていたクラフトだが、「できること全てを試して、きっちり戦った。ジャンプはどれも良かったけれど、突出したのは残念ながら出せなかった。今日の上位3人はとにかく強かったから、この結果は妥当だと納得している」と、説明した。
アンドレアス・スティエルネン(ノルウェー)が5位、ペーター・プレウツ(スロベニア)が6位、アンドレアス・ヴェリンガー(独)が7位で、それぞれ好成績を収めた。
日本チームからは、小林陵侑が16位、葛西紀明が25位、小林潤志郎が29位に入った。
ハイニ=クロプファー・フライングヒルは2万5千人の観戦客で完売となった。最終ラウンドはキャンセルされたが、観客は自己負担で会場におもむいた。
1月21日(日)にはスキーフライング世界選手権の団体戦が開催される。
試合開始は再び16:00(日本時間 翌0:00)からの予定となっている。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。