01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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2月12日(日)、FISスキージャンプ・ワールドカップ男子札幌大会の第2戦が行なわれ、ポーランドのカミル・シュトッホが優勝した。シュトッホは、前半戦でリードしていたアンドレアス・ヴェリンガー(独)を2回目の快ジャンプで抑えた。最終的には、シュトッホが137.5mと140m、計262.7ポイントで、アンドレアス・ヴェリンガー(140.5mと132m、255.3ポイント)を追い越した。オーストリアのシュテファン・クラフトは、137mと139mのジャンプで、前日同様3位についた。マルクス・アイゼンビッヒラー(独)は2本目で転倒したが怪我はなく、転倒にも関わらずトップ10入りを果たした。今日の試合も難しい風の条件のもとで行なわれた。
前日に行なわれた第1戦ではまだ技術的な問題を抱えて苦戦していたシュトッホだが、一晩でそれを克服したとも言える。そしてシュトッホにとってワールドカップ(W杯)通算21勝目を決めた。「今日は断然うまくいった。昨日の問題は、特に飛翔中の問題だったのだけど、今日はそれを完璧に直すことができたから、今日は昨日よりもっと良く飛ぶことができた」とシュトッホは話した。
土曜(11日)の第1戦ではシュトッホは18位にとどまり、ライバル達にW杯総合首位の黄色いゼッケンも狙われかねない様子だったが、今日の勝利でまたリードを広げた。「正直言って、リーダーゼッケンを失うことを心配してはいない。逆に言えば、それを着るかどうかはそんなに重要じゃない。僕にとっては、まず楽しく飛べること、自分のジャンプのレベルを高く保つということの方が大事。とにかく楽しみたいんだ。次の平昌(韓国)のジャンプ台のことは正直なところ何も知らない。まだ行ったことがないけど、楽しみにしているし、そこで飛ぶのは良い経験になると思う」と、試合後にカミル・シュトッホは、次の大会を見据えて語った。
2位のアンドレアス・ヴェリンガーは引き続き好調子で、W杯通算3勝目に肉薄した。「僕の今回のジャンプ2本は全然違うものだった。1回目では下で上昇気流にあたって風に乗る感じだった。2本目も悪く無かったけど、上昇気流は上でだけで、まずはスキー板が顔に当たる程でフィードバックがあまり得られない。でもそれが天候条件ってもの。ここ札幌ではとにかく条件が変わりやすいから、それと上手くつきあっていかないと。自分の競技に満足している。はっきりしているのは、基本的に本当に難しい試合だったということ。公式リザルトを見ると、例えばマチェイ・コットがマイナス26ポイントで、僕がマイナス9、これは本当に大きな違い」とヴェリンガーは話した。
3位に入ったシュテファン・クラフトは、今大会で2度目の表彰台を挙げて満足そうだ。「難しい試合だったから、こういう時は表彰台に上がるにも、ある程度の運も必要。自分の成績にとても満足している。自分には必要な運も巡ってきて、ジャンプもうまくいったし、そこで天候条件を活かせるようにできないと。今日の2回目は本当に壮観で、本当に楽しくできた。今度は韓国での試合を楽しみにしている。まだ行ったことは無いけど、そこのジャンプ台は素晴らしく機能するとのこと。五輪プレ大会となる今度の試合で、天候と他の条件も協力してくれることを僕達は祈っている」とクラフトは語った。
前日優勝したマチェイ・コットは4位で、自身にとってもポーランドチームにとっても夢のような成績を収めた。満足のいく結果となったのは5位のダニエル=アンドレ・タンデも同様で、今回もまたノルウェー勢のトップだった。第1戦でコットと共に同点優勝したペーター・プレウツ(スロベニア)は、第2戦では6位で、またも納得のパフォーマンスを見せた。ペーター・プレウツは、彼のベストフォームに戻りつつあるのは確かだ。10日後に始まるノルディック世界選手権で、プレウツも優勝候補に入ってくると見て良いであろう。
難しい条件を得意とするノルウェーのロバート・ヨハンソンが今回も出てきて、今日は7位に入った。
日本勢のトップは伊東大貴で8位、転倒したマルクス・アイゼンビッヒラー(独)が9位、そして観客に人気のヴァンサン・デスコンブ=セボア(仏)が10位に入った。
アイゼンビッヒラー転倒で緊張の瞬間
ファーストラウンドで良いポジションについていたマルクス・アイゼンビッヒラーだったが、着地後に転倒し一同に緊張が走った。快ジャンプの後、着地で失敗して転倒した後にアイゼンビッヒラーは、「胸部がまだ少し痛むけど、それ以外は元気。本当は自分のジャンプにとても満足していたけど、こういうミスはとにかく起こってしまう。それでもこの試合に満足している。2本ともテイクオフの時点では良いジャンプだったし、そのことを嬉しく思う」と、話した。
今回の大会が満足いく結果となったのは、スイスのシモン・アマンも同じだ。土曜の11位に続き、日曜は14位で、五輪金メダル4冠のアマンの調子もようやく上昇カーブを見せた。
W杯個人総合成績では、カミル・シュトッホが現在1,180ポイントで首位、シュテファン・クラフト(1,040ポイント)がダニエル=アンドレ・タンデ(1,034ポイント)を抑え2位に上がってきた。
ワールドカップ男子は、2月15・16日(水・木)に、冬季オリンピックのゲネプロとなる平昌大会(韓国)へと続く。