01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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ワールドカップ男子クオピオ大会の団体戦が22日(月)に行われ、ノルウェーが優勝した。ノルウェーチームは、ケネス・ガグネス、ダニエル=アンドレ・タンデ、アンダース・ファネメル、ヨハン=アンドレ・フォアファングの編成で、合計1057.2ポイントを獲得し、ドイツを2位、日本を3位に抑えた。前回のオスロでの団体戦で優勝したスロベニアは、意外にも5位に終わった。
強豪ノルウェー、並外れた安定感
ノルウェーの優勝は試合中、一時も危ぶまれることがなかった。1本目で既にダニエル=アンドレ・タンデが136.0mの新バッケンレコードを樹立した。フォアファングとガグネスも2本目でそれぞれ131.5mと130.0mと、130m超えジャンプを出した。世界記録保持者のアンダース・ファンネメルは128.0mと126.0mの安定した成績を収めた。
ケネス・ガグネスは、試合後のインタビューで、「本当に素晴らしい結果をみんなで出すことができた。この3人と一緒にやれてとても楽しいから、これからもこの調子を維持していきたい。僕達は一緒に戦う4人の仲間だ。明日の個人戦ももちろんトップを狙って戦いたい。でもそのためにはもっと頑張らなくては」と意欲をみせた。
ドイツは、アンドレアス・ヴァンク、リヒャルト・フライターク、アンドレアス・ヴェリンガー、セヴェリン・フロインドの4人で臨み、なんとかトップ争いについていくことができた唯一のチームだった。特にリヒャルト・フライタークが132.5mと130.0mまで伸ばし、23日(火)に行われる個人戦に向けて自信をつけることができた。世界選手権王者のフロインドは自己最長で132.0mのジャンプをファイナルで決め、アンドレアス・ヴァンクも納得のパフォーマンスを見せた。ただ一人、アンドレアス・ヴェリンガーだけは苦戦して、120.5mを出すのがやっとだった。最終的に勝者ノルウェーに54.4点差と、大きな差をつけられた。
セヴェリン・フロインドは、「クオピオのジャンプ台は素晴らしいんだけど、簡単ではない。リヒャルト・フライタークは2ラウンドとも良いポジションに持っていってくれた。残念ながら他の3人がそれぞれ少しずつ足りなかった。ノルウェー勢は並外れて安定している。それはもう凄かった。だから私たちは2位に入れて嬉しい」と語った。
日本チーム3位!
しかし、1位との差より3位の日本との差の方が大きかった。
竹内択が2本目でチーム最長の132.5mを出し、葛西紀明、伊東大貴、作山憲斗が、長い間表彰台への道を進んでいたスロベニアチームに迎え撃ちしていった。葛西はいつも通りの強さだったが、特に伊東と作山の伸びが数メートルずつ足りなかった。しかし最終的に935.4ポイントで3位に入賞し表彰台を達成した。
葛西紀明は、「かなりギリギリの結果だった。この結果を出せてもちろん満足している。私たちは表彰台を狙っていた。次回はもっと上に上がりたい。言ってみれば第2の故郷のようなもので、このジャンプ台を気に入っている」と話した。
僅差で表彰台を逃したオーストリア
オーストリアは、特に伸びなかったシュテファン・クラフトのせいもあり4位に終わった。スキーフライング世界選手権のメダリストであるクラフトは2本とも119.0mしか出せず、1本目では121.5mを飛んだ若手のフィリップ・アッシェンヴァルトにまで越されてしまった。ミヒャエル・ハイボックも125.5mと127.0mにとどまり、マヌエル・ポッピンガーもやっと2本目で126.0mという納得のいくジャンプを出せただけで、合計932.1ポイントで日本に僅差で越され4位だった。
スロベニアは、前回のラハティ大会で少し期待はずれだったペーター・プレウツが133.5mと129.5mの快ジャンプで再び復調を見せたことで、少なくとも喜ぶことができた。ロベルト・クラニエツは1ラウンド目では131.5mと強いジャンプを見せたが、ユーリ・テペシュはまたも必要な安定性が足らず、ヤカ・フヴァラも1本目の119.0mが最長と伸びなかった。最後は930.1ポイントで、表彰台に5.3点足りず5位という結果だった。
期待外れのポーランド
ポーランドの選手にとっては期待はずれの試合となった。団体戦の前に行われた個人戦の予選ではかなり好調だったものの、まずアンジェイ・ステカラが1本目で100.5mしか出せず、全ての希望がついえた。ソチ五輪金メダリストで個人戦予選トップだったカミル・シュトッホが予想外にも選抜されなかった中、ステファン・フーラ、ダヴィド・クバツキー、ピョトル・ジーラは手堅い成績を出したが、899.5ポイントで6位に終わった。
チェコチームももう少し良い結果を期待していたはずだ。ルーカス・フラバは2本目でわずか99.0mで落ち、ヤクブ・ヤンダも今日は調子がよくなかった。ヤン・マトゥラとロマン・コウデルカは少なくとも個人戦への淡い期待を持つことができ、858.0ポイントでチェコチームに7位の座を確保した。
フィンランドチームにとってはファイナルラウンドに進むことができるだけでやっとだった。4人中の最長ジャンプがヴィレ・ラリントの113.0mとあっては、23日(火)の個人戦でもワールドカップ・ポイントはほとんど望めないだろう。 ユホ・オヤラ、ヤルコ・メエッテー、ラウリ・アシカイネンは試合経験を積むことが出来ただけで、合計675.8ポイントを集め8位になった。
第1ラウンドだけで試合終了となったのは韓国チームだった。
2月23日(火)19:00(日本時間 翌3:00)からはクオピオ大会個人戦が開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。