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ジャンプ週間インスブルック戦 R.フライターク優勝、葛西・アマン同点3位

作成: 04.01.2015 18:16 / sk

勝者ばかりのインスブルック戦:1月4日にオーストリア、インスブルックで行われたスキージャンプ週間第3戦で、リヒャルト・フライタークがドイツチームに12年以上ぶりのジャンプ週間戦優勝をもたらし、シュテファン・クラフト(オーストリア)は2位で総合優勝に向けてもう一歩ふみ出した。そして、2万2千人以上の観客を前に、二人のレジェンドが同点で3位を飾った。

リヒャルト・フライタークは、133.5mと132.0mで278.5ポイントを記録し、シュテファン・クラフトを抑え1位になった。
フライタークはORF(オーストリア公共放送)のインタビューに、「ドイツ勢にとっても自分にとっても、良い方向に向かえる意義のある勝利。クラフトがファーストラウンドで凄かったのを見たけど、冷静さを保てるように心がけるしか無かった。」と答えた。
ドイツチームのコーチ、ヴェルナー・シュスターも、「フライタークは、ヒルサイズを越えて、しかもテレマークまで決めて、本当に凄いジャンプだった。ずっと心に大きくのしかかっていた重りが今日、取れた感じがする。簡単な道では無かった。どのジャンプ台でも打ち勝つことは可能だけど、ジャンプが上手くいかなければどこだって勝つことはできない。次のビショフスホーフェン戦の目標はこれまでと変わらず、表彰台を目指して、うちのジャンパー数人がジャンプ週間でそれぞれの最高成績を達成すること。」と喜びを語った。


クラフトがヒルレコード、そしてハイボックが更に新記録
1回目が終わった時点で、クラフトの出した137.0mがバッケンレコードを塗り替え、フライタークも同点でトップだった。ファイナルラウンドでクラフトは127.0mで最終的には合計273.5ポイントとなった。
クラフトは試合後ORFの取材に答え、「今日は本当にもの凄い日。オーバストドルフ戦と並ぶぐらい良かった。ジャンプ週間総合優勝はまだ決まっていないから、1月6日の試合でどうなるか楽しみにしている。」と話した。

葛西紀明とシモン・アマン(スイス)が263.7ポイントの同点で3位だった。アマンは132.0mと130.5m、42歳の葛西は128.5mと132.0mを記録した。
葛西は、「本当に信じられない。でも、今日はうちの母の誕生日だから、勝ちたいとは思っていた。」と語った。

地元の観衆を前にグレゴア・シュリレンツァウアー(オーストリア)が5位に入った。ワールドカップ(W杯)優勝記録保持者のシュリレンツァウアーは、127.0mと129.5mで合計262.4ポイントだった。
ミヒャエル・ハイボック(オーストリア)は、ファーストラウンドでシュテファン・クラフトが立てたバッケンレコードを更に1m更新し、6位になった。現在W杯個人総合でトップについているハイボックは、最終的に257.5ポイントをマークした。ソチ五輪のダブル金メダリスト、カミル・シュトッホ(ポーランド)は252.8ポイントで7位、その3.4ポイント差でスキーフライング王者、セヴェリン・フロインド(独)が8位だった。
フロインドは、「ここのジャンプ台は得意とは言えない。今日は1回目でしか上手くやれなかった。それでも総合的に見れば、試合ごとに良くなっている。リヒャルト・フライタークが1番上に立てたのは、ドイツチームにとって、とてもつもなく大事なことだった。ビショフスホーフェンはまた全然違うジャンプ台で、そこのは結構得意としている。明日のトレーニングで、そのジャンプ台にうまく慣れて、予選でもっと上位につけるようにしたい。」と話した。


トップ10入りのヤコブセンとコウデルカ、総合優勝が遠のいたプレウツ
ガルミッシュ戦の勝者、アンダース・ヤコブセン(ノルウェー)は248.8ポイントで9位、そのわずか0.2点差でロマン・コウデルカ(チェコ)が10位に入った。
ペーター・プレウツ(スロベニア)は、今日のインスブルック戦で11位となり、ジャンプ週間総合優勝の夢は恐らく諦めなくてはだろう。それに対し、ヨハン=アンドレ・フォアファング(ノルウェー)にとっては12位は上々の出来だった。
プレウツは、「今日の試合は僕にとってかなり厳しかった。1回目は条件が良くなくて、ずいぶんがっかりした。2回目は少し良くなった。」と取材に答えた。
今シーズン中で最高のチーム成績を収めたのは、ポーランドチームで、カミル・シュトッホの他に、ピオトル・ジーラ、ダヴィド・クバツキー、アレクサンダー・ツニショルも、それぞれ13位、22位、28位についた。
シュテファン・ライエ(独)は、引き続き好調のジャンプ週間で、チームメイトのマリヌス・クラウスに続く15位だった。ディミトリー・ヴァシリエフ(露)も好調で健闘の16位となった。
ヤルコ・メエッテーはフィンランド勢トップの20位、ロナン・ラミー=シャプイは25位でフランスチームにポイントを計上した。


クラフトでほとんど決まりか?
ジャンプ週間総合成績では、シュテファン・クラフトが835.4ポイントで、2位のミヒャエル・ハイボックに余裕の23.1点差をつけてトップで最終戦に進むことになる。その更に6.3点差でペーター・プレウツが3位に続いている。葛西紀明は797.7ポイントで4位に上昇、リヒャルト・フライタークは791.7ポイントで5位に浮上してきた。

 

結果:インスブルック戦

 

ギャラリー

統計

最長不倒
138.0m
Hayboeck, Michael (AUT)
最短ジャンプ
104.5m
Aigner, Clemens (AUT)
平均飛距離
120.1m
K点越えジャンプ
58.8%
ネーション数
13
トップ10のネーション数
7
トップ30のベストネーション
5
Österreich
Deutschland
Freitag, Richard
20.12.14
Engelberg
Deutschland
20.12.14
Freitag, Richard (GER) Engelberg