01 | Deutschland | 1097.4 | ||
02 | Norwegen | 1075.1 | ||
03 | Österreich | 1065.9 | ||
04 | Slowenien | 1034.8 | ||
05 | Japan | 875.1 | ||
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FIS(国際スキー連盟)ワールドカップで初めとなるルシュノフ大会(ルーマニア)の第1戦が2月21日(金)に行われ、ドイツのカール・ガイガーが優勝した。もの凄くスリリングな展開となったヒルサイズ97mのノーマルヒルでの今日の試合で、ガイガーは2本とも100mで揃え、チームメイトのシュテファン・ライエを2位に、オーストリアのシュテファン・クラフトを3位に抑えた。
3位のシュテファン・クラフトは、「絶好調のカール・ガイガーをノーマルヒルで抑えるのは至難の技で、もし勝てるとするならガイガーがミスをした時だけ」と、ガイガーのジャンプに感銘を受けた様子で試合後に話した。
確かに、現在のカール・ガイガーはノーマルヒル戦で向かうところ敵なしの様相を呈している。今日の試合は今季3度目のノーマルヒル戦だったが、その3試合の全てでガイガーが勝利を収めている。更に今回は、ブカレストから約100km北上したところに位置するルシュノフで行われた3度目の試合(2018年サマーグランプリ2試合と今日)だったが、その全3試合でガイガーが優勝している。
オーバーストドルフ出身のガイガーは今日のルシュノフ第1戦で、100mのジャンプを2本収めて最終的に合計270.3ポイントを獲得した。2位のシュテファン・ライエにはノーマルヒル戦としては大きい5.6点差、シュテファン・クラフトには5.8点の差をつけた。
ガイガーは、「もちろんこのジャンプ台が大好き。ここは僕にとって素晴らしい場所だし、今日優勝できてものすごく嬉しい」と試合後のインタビューに答えた。
今日の勝者がガイガーになったことより、2位にシュテファン・ライエが入ってきた方が驚きの結果だった。これまでヴィリンゲン出身のライエはノーマルヒル戦ではあまり上位入賞を期待されてこなかった。しかし今のライエは、ノーマルヒルでも上位を狙える程の好調子と言えるだろう。
ライエは、「ノーマルヒルでの試合はドイツチームにとってはいつも有利で、今日も僕らにとって、とても良い試合になった」と話した。
ドイツチームからは、ガイガーとライエの他にもピウス・パシュケとマルクス・アイゼンビッヒラーが10位と11位に並び、コンスタンティン・シュミットも15位に入って、圧倒的な団体成績を収めた。
シュテファン・クラフトも3位入賞となり満足そうな様子で、「今日のシュテファン(ライエ)とカール(ガイガー)はもの凄く強かった。今日の二人は僕より上手かった。それでも自分の成績に満足している。楽しいのはフライングヒルでのジャンプだけど、ここのジャンプ台も本当に素晴らしい」と、語った。クラフトはこれで、今季通算12回目の表彰台入りを果たしたことになる。
スロベニアのペーター・プレウツは4位で、惜しくも表彰台入りを逃した。チームメイトのジガ・イェラーも健闘の12位につけた。
ノルウェーチームのトップはマリウス・リンドヴィクで5位、ヨハン=アンドレ・フォアファングは14位、ダニエル=アンドレ・タンデは18位だった。
上位を逃したポーランド
ポーランドチームは上位入賞は逃したものの、カミル・ストッフが6位、ダヴィド・クバツキーが8位、ピオトル・ジーワが9位で上々の成績を収めた。
大雪でスタートし直し
2回目の始まりに大雪が降ったため、助走路に雪が入ってスピードが出なくなり、ファイナルラウンドのやり直しを余儀なくされた。2回目の最初の5人は湿った新雪のため飛び出し速度が出ず歯が立たない状態だった。そのため10分の休憩を挟み、もう一度ファイナルラウンドを最初からやり直すことになった。
アレクサンダー・ツニショル(ポーランド)、アンティ・アールト(フィンランド)、 グレゴア・デシュヴァンデン(スイス)、ドミニク・ペーター(スイス)、ロマン・コウデルカ(チェコ)は再チャレンジを許されたものの、最上位を巡る闘いには影響はなかった。
復帰のフロインド、2本目逃す
怪我による長い欠場から復帰したドイツのセヴェリン・フロインドは32位で、上位30人による2本目に進めなかった。
フロインドは、「ちょっとのところでファイナルラウンド進出を逃したら、もちろん悔しいし、2本目も飛べたら良かったのに、と思う。それでも試合のジャンプは上手くいったし、とにかく長い道のりになるのは仕方ない。まだ取り戻さなくてはいけないことが沢山あるけれど、明日にはまた新しいチャンスがある」と試合後に話した。
W杯総合首位への差を縮めたガイガー
ワールドカップ(W杯)総合成績では、カール・ガイガーが1,235ポイントとなり、首位のシュテファン・クラフト(1,333ポイント)との差を縮めることができた。3位はルシュノフ戦には参加していない日本の小林陵侑が続いている。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。