01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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2月16日(日)、スキーフライング・ワールドカップ・バートミッテルンドルフ大会(オーストリア)の第2戦が行われ、オーストリアのシュテファン・クラフトが優勝した。2本目がキャンセルとなったため、ファーストラウンドの結果だけで勝敗が決まり、クラフトが僅差で小林陵侑を2位、スロベニアのティミ・ザイツを3位に抑え勝利を掴んだ。ドイツ勢トップのカール・ガイガーは6位だった。
バート・ミッテルンドルフのクルム・スキーフライング台では、特に変わりやすい風が吹いた時は本当にやっかいだ。今日の参戦者全員がその難しさを身にしみて感じたことだろう。何人もの選手が飛行中、コロコロ変わる風の条件に苦戦を強いられた。
ファイナルラウンドもあと3選手を残すばかりだったが、審判団は天気予報の情報も含め危険すぎると判断し、試合を終わらせ1回目の成績で順位を決めることとなった。
そのため、1本目で首位につけていたシュテファン・クラフト(232.6ポイント)が2本目を飛ぶこと無く、僅差ながら小林陵侑(242.5ポイント)とスロベニアのティミ・ザイツ(230.1ポイント)を抑えて優勝となった。
クラフトにとってワールドカップ(W杯)通算19勝目、今季3勝目となった。シュテファン・クラフトがオーストリアの大会で優勝したのはこれが初めてだった。
クラフトは、「今日は本当に難しかった。上にいても風が強くて難しいのが分かった。もうほとんど終わりそうなところで2回目をキャンセルにした事が正しいことだったのかは僕には判断できない。そこまで詳しいことは上にいたらよく分からないから。でも今日はもの凄い一日になった。スキージャンプをやっていると、なんでこの競技を選んだんだろうと時々考えるものだけど、今はとにかく全てが上手くいっていて、このチームでとても気分よくやらせてもらっている」とクラフトは話した。
小林陵侑は、土曜の第1戦に比べて断然調子を上げ、2位入賞を果たした。
「昨日より自分のジャンプに集中することができた、というのが一番の大きな違いだった。W杯総合を巡る闘いをまだ諦めたわけじゃない。まだ挑んでいくつもり」と小林陵侑は意欲を示した。
3位に入ったティミ・ザイツは、「僕にとっては素晴らしい週末になって、正直に言ってなんて表現したら良いのか分からない。でも時間が無いから、この週末の後すぐにはお祝いできない。これからの数日は、来週末のルーマニア戦に向けて、小さめのジャンプ台でトレーニングすることになっている」と話した。
ポーランドのカミル・ストッフは4位となり、表彰台入りを惜しくも逃した。
スロベニアのドーメン・プレウツは5位に入った。
ドイツチームからはカール・ガイガーが6位、シュテファン・ライエが10位でトップテン入りを果たした。
ノルウェーのヨハン=アンドレ・フォアファングとロバート・ヨハンソンは7位・8位に並んだ。
前日優勝したポーランドのピオトル・ジーワは健闘の9位だった。
フィンランドのアンティ・アールトは前日の6位に続き、今日も11位で好調だった。
ノルウェーのマリウス・リンドヴィクは242mの大ジャンプを決めて、今週末だけで2度も自己最高記録を更新した。
W杯総合成績ではシュテファン・クラフトが合計1,273ポイントで引き続き首位、2位はカール・ガイガー(1,135ポイント)、小林陵侑は順位を一つ上げ3位(1,045ポイント)となった。ポーランドのダヴィド・クバツキーは今日は32位で、総合4位(985ポイント)に下がった。
シュテファン・クラフトはスキーフライングW杯総合でも首位(160ポイント)につけている。
スキージャンプ男子W杯は、来週末にノーマルヒル戦が2試合予定されているルーマニア・ルシュノフ大会へと続く。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。