01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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今季最初のスキーフライング戦となるワールドカップ男子バート・ミッテルンドルフ大会(オーストリア)の第1戦が2月15日(土)に開催され、ポーランドのピオトル・ジーワが鮮やかな勝利を決めた。ジーワは225.5mと219.5mの飛翔で、辛くもスロベニアのティミ・ザイツを2位に、オーストリアのシュテファン・クラフトを3位に抑えた。ドイツのカール・ガイガーはわずか0.1点差で表彰台を逃し4位となった。
ピオトル・ジーワは、トップスキージャンパーの中で勝利を最も感情的に喜ぶことのできる選手と言って良いだろう。それをジーワはワールドカップ(W杯)通算2勝目(スキーフライングでは初めての勝利)で印象的に示した。この2勝目までにジーワは実に約7年も待たなくてはならなかった。33歳のジーワは、2013年のオスロ・ホルメンコーレン戦でオーストリアのグレゴア・シュリレンツァウアーと同点でW杯初優勝を祝った。
今日の勝者ジーワは、「優勝できてものすごく嬉しい。オスロで優勝した時からは随分時間が経ってしまったからね。今日勝てるなんて全然考えていなかった。スキーフライングが大好きだし、今日は心身共にすごく調子が良いとは思っていた。今日の試合はすごく楽しむことができた。明日の試合でもスキーフライングを満喫して、今日ぐらい楽しめるようにしたい」と話した。
フライングを得意とするスロベニアのザイツ
隠れた優勝候補のティミ・ザイツ(スロベニア)は今日の2位入賞で、またも並外れた飛行能力を証明した。
優勝のジーワにわずか0.3点差で2位となったザイツは、「今日の試合は素晴らしかった。明日も同じように上手くいくことを祈っている」と話した。「なんでスキーフライングだとこんなにうまく行くのか、自分でも正直言って分からない。もしかしたら、まだ若いから考え過ぎたり恐怖を感じないからかもしれない」と19歳のザイツは説明した。
クラフト、スタジアム沸かす
開催国オーストリアのシュテファン・クラフトが3位に入り、オーストリアの観客は盛り上がった。
クラフトは、「今日はスキーフライングにうってつけの日で理想的な天候条件になった。今日は2本ともうまくいって、3位に入ってもの凄く嬉しい。明日はヒルサイズを超えるようなジャンプができるようにしたい。明日は少し向かい風が吹いてくれると良いな」と笑顔でインタビューに答えた。
ポーランドチームからは1位のジーワの他にもダヴィド・クバツキーが5位、カミル・ストッフが7位に入り、トップテンに3人が入った。 今季はまだスキーフライング団体戦が2試合予定されており、今日の成績は強豪ポーランドチームにとって良い兆候だ。
スキーフライング団体戦は、RAW AIRノルウェーツアーの枠内で行われるヴィケルスン戦と、スキーフライング世界選手権プラニツァ大会で開催されることになっている。
ツイていなかったガイガー
カール・ガイガーは1本目では首位につけていたものの、最終的に表彰台には0.1点足らず、優勝には4点足らなかった。
コンスタンティン・シュミットが13位、ヴィリンゲン戦で優勝したシュテファン・ライエは15位、ピウス・パシュケが18位、マルクス・アイゼンビッヒラーは28位だった。
今日一番の驚きだったのは、大健闘の6位となったフィンランドのアンティ・アールトの活躍だった。ノルウェー勢のトップはロバート・ヨハンソンで8位だった。
日本チームからは、小林陵侑が9位、小林潤志郎が21位、佐藤幸椰が27位、佐藤慧一が36位、竹内択が37位、中村直幹が43位に入った。
W杯総合得点では、シュテファン・クラフトが合計1,173ポイントで引き続き首位、2位はカール・ガイガー(1,095ポイント)、3位はダヴィド・クバツキー(985ポイント)となっている。
スキーフライングW杯バート・ミッテルンドルフ大会の第2戦は2月16日(日)11:00(日本時間19:00)から開催される予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。