01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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国際スキー連盟(FIS)ワールドカップ札幌大会で2月1日(土)、第1戦が行われ、佐藤幸椰が優勝した。24歳の佐藤は、難しい天候条件に見舞われた大倉山シャンツェで137.5mと138.5mのジャンプを決めた。2位はオーストリアのシュテファン・クラフト、3位はポーランドのダヴィド・クバツキーだった。
今日の勝者、佐藤幸椰が「今日は運に恵まれた」とインタビューで話した時は、ほとんど謝罪のように聞こえたが、佐藤は2020年札幌大会の初日に勝つべくして勝った。
身長160cmの「小柄な巨人」佐藤は今日、難しい条件の札幌で勝つのに必要とされる運を掴んだ。
佐藤幸椰は目の覚めるような綺麗なジャンプを2本揃え、今季2勝目となるとなる今日の勝利を2位のシュテファン・クラフトに10.2点もの差をつけて決めた。
先週末のポーランド・ザコパネ戦で鮮やかに新ヒルレコードを打ち立て、12月のロシア・ニジニ=タギル戦でワールドカップ(W杯)初優勝を飾った佐藤は、「札幌はいつも風がかなり強い。今日僕は必要とする運に恵まれた。今日のジャンプはうまくいったけど、世界のトップと安定して肩を並べて飛ぶのにはもっと強くならないと。例えば飛型点をもっと改善しなくてはだけど、今日は風がかなり手助けしてくれた」と話した。
小林陵侑とガイガー、風に見放され勝ち目なし
最終的に今日勝ったのが、前半にダントツの首位につけていた小林陵侑ではなく佐藤幸椰となったのには、小林が2本目でもの凄く難しい風に当たったからだった。
陵侑が飛んだ時には、とにかくトップレベルの飛距離を出すチャンスが全く望めない状況で、1本目は首位だったにも関わらず最終的に15位に終わった。
今日の2本目で小林陵侑は大倉山シャンツェの意地悪な面を見せつけられた。 数秒のうちに着地斜面を追い風が吹いたら、その時点でスタートした選手に勝ち目はない。
同じような思いをしたのはドイツのカール・ガイガーで、1本目では4位と期待が持てる前半だったが、2本目ではやはりチャンスが全くなかった。ガイガーは4位から最終的に11位となり、その上、W杯総合首位が着ける黄色いゼッケンをオーストリアのシュテファン・クラフトに譲らなくてはならない結果となった。
札幌を得意とするシュテファン・クラフト
クラフトは、難しいコンディションにも関わらず、強いパフォーマンスを見せた。難しい条件となったファイナルラウンドでクラフトは2位入賞を果たした。「日本への旅はいつも素晴らしい。今日は本当に厳しい条件だったとは言え、このジャンプ台が好き。ここでは本当に良い向かい風が吹くことがあるし、全然吹かないこともあれば、追い風になったりもする。スタートバーの高さはギリギリだった。それはカミル・ストッフ(ポーランド)や特に小林陵侑の時に明らかだった。札幌戦ではとにかく少しは運も必要だし、それは参戦するみんなが分かっている。今回黄色いリーダーズゼッケンを手にして嬉しいけど、シーズンはまだまだ続くし、それ自体を過大評価するつもりはない」と、総合首位に浮上したクラフトは話した。
クバツキー10試合連続表彰台
今季スキージャンプ週間の覇者でティティゼーノイシュタット戦で2連勝を飾ったダヴィド・クバツキー(ポーランド)は今日は3位に入り、10試合連続表彰台入りを果たした。スキージャンプでは信じられない数だ。
アイグロとボイド=クローズ、W杯ポイント加算
エストニアのアルティ・アイグロは25位でW杯ポイント獲得を喜んだ。カナダのマッケンジー・ボイド=クローズも29位でポイントを加算することができた。
ジュニア五輪金メダリスト、W杯初参戦
つい先日ジュニアオリンピックの金メダリストとなったオーストリアの18歳、マルコ・ヴォルゴォッターは、W杯初参戦で22位につけ、デビュー戦としては素晴らしい成績を収めた。
ヴォルゴォッターのチームメイト、ヤン・ホアルは5位につけたが、試合後の検査でジャンプスーツが規格外とされ、失格となり30位に終わった。
クラフト、W杯総合首位に浮上
W杯個人総合得点では、札幌第1戦を終え、オーストリアのシュテファン・クラフト(963ポイント)が首位に浮上した。8点差でカール・ガイガー(955ポイント)で2位、3位にはポーランドのダヴィド・クバツキー(884ポイント)が続いている。
W杯札幌大会の第2戦は、早くも日本時間 2月2日(日)10:00(中央欧州時間2:00)から開催される予定となっている。