01 | Deutschland | 1097.4 | ||
02 | Norwegen | 1075.1 | ||
03 | Österreich | 1065.9 | ||
04 | Slowenien | 1034.8 | ||
05 | Japan | 875.1 | ||
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前日と同じ場所、同じ勝者、そして(ほぼ)同じ結果だった。現在、グランプリは日本スキージャンパー達の意のままだ。8月24日(土)、FISグランプリ白馬大会(日本・長野県)の第2戦が行われ、前日の勝者小林陵侑が136mと129.5mのジャンプで合計315.5ポイントを獲得して連勝を決めた。そして2位・3位にも日本の佐藤慧一(286.6ポイント)、佐藤幸椰(281.3ポイント)が続いた。
上位7番までに6人の日本人が入った。白馬大会第2戦の報告をまとめると、そういうことになる。唯一ロシアのイエフゲニー・クリモフだけが日本勢に食いつき5位に入った。そしてこの強い日本チームの中でも、突出していたのがまたも小林陵侑だった。
今日11位につけたノルウェーのロビン・ペデルセンは、「陵侑は信じられないぐらい印象的なジャンプの仕方をしている。彼のジャンプのどこを取っても教科書に載せられるぐらいで、全く完璧。今、僕ら全員が小林陵侑から多くのことを学べる」と全選手を代表するコメントを出した。
小林陵侑は今日の1本目でヒルレコード(136m)を達成し、最終的に2位の佐藤慧一に約30点もの差を広げた。
白馬大会での4連勝を決めた小林陵侑は、「今日も昨日と同じぐらい緊張してたけど、良い意味の緊張だった。ファーストラウンドではヒルレコードを立てられて、しかもテレマークも綺麗に決まって本当に嬉しい。チームとしても、2日連続で表彰台を独占する好成績を収められて同じように嬉しい」 と、喜びを伝えた。
2位から7位には佐藤慧一、佐藤幸椰、小林潤志郎、イエフゲニー・クリモフ、伊東大貴、中村直幹が並んだ。グランプリのトップ10を発音するのにそろそろ日本語講習が必要になってきそうな様相だ。もちろん、9月末と10月頭に行われるオーストリア・ヒンツェンバッハとドイツ・クリンゲンタールでのグランプリ最後の2大会には、今回参戦しなかった世界のトップが顔を揃え、状況は全然変わってくるだろう。しかし、今の日本勢は強い。
日本の若手佐藤慧一は、前日の第1戦ではロシアのイエフゲニー・クリモフが失格になったことにより3位に繰り上がり表彰台入りを果たしていたが、「昨日は表彰台に上がったが手放しには喜べなかった。今日は自分のジャンプで表彰台入りを遂げられたから、なおさら嬉しい。経験を積んだチームの先輩たちと一緒に表彰台に上がれてもの凄く嬉しい。これからの僕の目標は、ワールドカップチームのレギュラーメンバーになること」と、話した。
佐藤幸椰は今日の3位入賞で、グランプリ総合首位となり黄色いリーダーズゼッケンを手にした。佐藤幸椰は総合244ポイント、2位はスロベニアのティミ・ザイツ(236ポイント)、3位には中村直幹(225ポイント)が続いている。
クレメンス・ムランカとアンジェイ・ステカラが8位・9位に並び、二人のポーランド人選手がトップ10入りを果たした。ロシアのミカイル・ナザロフが10位だった。
ドイツのピウス・パシュケは、1本目では良いジャンプを収め8位につけていたが、2本目では23位まで順位を落とした。マーティン・ハマンは前日の第1戦同様、上位30人によるファイナルラウンドへの進出を果たせなかった。
アメリカチームは、ケヴィン・ビックナーが13位、マッケンジー・ボイド=クローズが28位、ケイシー・ラーソンが29位でポイントを計上し、好成績となった。
ある意味すごい結果となったのはオーストリアだった。参戦した全3選手のうちの2人(クラウディオ・モースとシュテファン・ライナー)が失格となり、3人目のマクシミリアン・リーンヘアは最下位の39位だった。オーストリアのようなスキージャンプ大国にとって、これは由々しき結果と言ってよいだろう。
※注)基本的な表記時間は中央欧州時間で、日本からの時差はマイナス7時間です。