01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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12月17日(日)、ワールドカップ男子エンゲルベルク大会(スイス)で第2戦が行なわれ、リヒャルト・フライターク(ドイツ)が優勝した。26歳のフライタークは絶好調で、137.5mと135mで2本ともベストジャンプを決めて、今季3勝目を挙げた。フライタークは今日の勝利で、2週間後に始まるスキージャンプ週間の総合優勝への期待が高まる。2位はポーランドのカミル・シュトッホ、3位はオーストリアのシュテファン・クラフトだった。
リヒャルト・フライタークは、「昨日は2位に入れて、今日の試合を楽しみにしていた。今日は雪も降らず、天候条件は昨日よりずっと良くてみんなにとって楽だったと思う。今日は予選からうまくいって、1本目も良くて、2本目はものすごくうまく決まった。チーム全体が好調だから、みんなで満喫できるのは素晴らしい。ジャンプ週間の各会場が満員になって欲しい。 ジャンプ週間にはすごく前向きに臨める。チームスピリットが僕らの支えになって、ジャンプ週間独特のプレッシャーを独りで負わなくてすむ」と、説明した。
カミル・シュトッホは2位に入り、ジャンプ週間での注目選手として名乗りをあげたようなものだ。ソチ五輪金2冠、そして昨季のジャンプ週間総合優勝者でもあるシュトッホは、ジャンプ週間を目の前にして、しっかり調子を合わせてきた。
シュトッホは、「今日の条件は昨日より良かった。この試合にとても満足している。調子は良いし、これからは落ち着いてリラックスしてジャンプ週間の準備をするつもり。ジャンプ週間に関してプレッシャーは感じていない。ジャンプ週間が始まるまでの数日で、細かい点で調整をして、力まずに臨もうと思う」と、話した。
前日の第1戦で上位入賞を逃したシュテファン・クラフトにとって、今日の3位という成績はジャンプ週間を前にして大事だった。クラフトは強いジャンプを見せたし、ジャンプ週間総合優勝も狙えるだろう。今日の試合でクラフトは、そのために必要な自信をつけた。
クラフトは、「去年のエンゲルベルク第2戦でも3位だったから、これは僕にとって良い兆候。数週間後にはリヒャルト・フライタークを越えられるようにしたい。本当に接戦で、サッツがちょっと上手くいかないだけでもすぐ20位とかになってしまう。昨日はもちろん悔しかったけど、それもうまく消化していかなくては。今日の成績をもって、みんなでジャンプ週間に絶好調で臨めるようにしたい」と、インタビューに答えた。
復調のフォアファング
前日に転倒したヨハン=アンドレ・フォアファング(ノルウェー)だったが、すっかり回復したようだ。フォアファングはクラフトにわずか2.4点で4位に入った。ノルウェーは、フォアファングの他にもアンドレアス・スティエルネンが9位、ダニエル=アンドレ・タンデも10位について、優秀なチーム成績を収めた。
またも強いドイツ勢
ドイツチームにとっても、12月29日にオーバーストドルフで始まるジャンプ週間への最終テストは上手く運んだ。優勝のフライタークを筆頭に、マルクス・アイゼンビッヒラーが5位、アンドレアス・ヴェリンガーが6位、カール・ガイガーが12位、シュテファン・ライエが18位に入った。
ドイツはもう何年も何年も強豪チームとしてジャンプ週間に参戦している。
小林潤志郎、再度上位を維持できず
日本の小林潤志郎は、土曜の第1戦と同じように、1本目で2位につけていたにも関わらず、そのチャンスを活かしきれなかった。小林の2本目はそこそこの出来にとどまり、最終的に8位で終わった。それでも、小林もジャンプ週間で上位を狙ってくる候補者と見て良いだろう。
アマン11位
地元スイスのシモン・アマンは11位でトップ10入りを惜しくも逃したが、自分のジャンプと成績に満足と言って良いだろう。五輪金メダル4冠のアマンの調子は明らかに上向きだ。
それに対して、自国でのW杯で残念な成績だったのは、36位と41位に終わったグレゴア・デシュヴァンデンとアンドレアス・シューラーだった。
W杯個人総合成績では、リヒャルト・フライタークが計550点でダントツの首位、2位がアンドレアス・ヴェリンガー(独、399点)、3位がダニエル=アンドレ・タンデ(ノルウェー、356点)となっている。
ジャンパー達はこれから短いクリスマス休暇に入り、12月29日にはジャンプ週間の開幕を迎えることになる。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。