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ジャンプ週間開幕戦 クラフト(Aut)が優勝

作成: 30.12.2016 19:43 / sk

今日のオーバーストドルフの雰囲気は超満員のサッカースタジアムの様だった。そして第65回スキージャンプ週間の初戦は、特にオーストリアのジャンパーにとって喜ぶべきものとなった。12月30日(金)、ドイツのオーバーストドルフで行われたジャンプ週間の開幕戦で、シュテファン・クラフト(オーストリア)が139mと134.5mのジャンプで合計308.0ポイントを獲得して優勝した。2014/15にジャンプ週間総合優勝を飾ったクラフトに続いて、2位にはカミル・シュトッホ(ポーランド)が、137mと135m、計305.2ポイントで続いた。そして3位にもオーストリアからミヒャエル・ハイボックが135mと133m、計296.2ポイントで入り、二人のオーストリアジャンパーが表彰台入りを果たした。

チケット完売のオーバーストドルフ、エアディンガー・アリーナには2万5千2百人の観客が集まり、手に汗握る試合で予想外の展開を目の当たりにした。現在ワールドカップ(W杯)個人総合成績トップのドーメン・プレウツ(スロベニア)は、オーバーストドルフ戦で優勝する希望を早くも諦めなくてはならなかった。ドーメン・プレウツは124.5mと127mのジャンプにとどまり、自分でもがっかりの26位という成績だった。プレウツ家の上下関係でみると、兄のツェネ・プレウツとペーター・プレウツが8位と10位に入り、17歳のドーメンはかなわなかった。

 

ドイツのスキージャンパー達はどうだったかと言うと、チーム全体としては強かった。ドイツから参戦した9人のうち7人までがファイナルラウンドでトップ30に入った。その中でもマルクス・アイゼンビッヒラーは、ヘッドコーチ、ヴェルナー・シュースターも喜ぶ6位でオーバーストドルフ戦を終えた。25歳のアイゼンビッヒラーは、1本目で135mのジャンプを決めてまだ4位についていたが、2本目は133.5mだった。「飛距離は悪くなかったけど、着地さえもっと普通に決められていたら!でも、自分がどれだけできるかを証明することができた」と、警察官でもあるアイゼンビッヒラーは、失敗した着地に不満な様子でインタビューに答えた。他にはリヒャルト・フライタークが14位、アンドレアス・ヴェリンガーが15位、シュテファン・ライエが17位に入った。

 

前年のオーバーストドルフ戦の勝者、セヴェリン・フロインド(独)は、今回は表彰台争いには食い込んでこられなかった。腰の手術を受けたフロインドはまだ調子が戻っていないようで、129mと127.5m、合計260.5ポイントで20位に終わった。「想定内の結果ではあるけれど、いつも地元では特に良い結果を出したいものだから腹は立つ。これで僕にとってのジャンプ週間は実質的に終わったも同然。あとは次の6回のジャンプで自分のパフォーマンスを高めていくだけ」と、失意のフロインドは試合後に語った。手堅いジャンプを見せたアンドレアス・ヴァンクはフロインドと同点の20位だった。

 

第65回スキージャンプ週間は、次の開催地ガルミッシュ=パルテンキルヒェン(ドイツ)での元旦ジャンプに向けて、大晦日14:00(日本時間22:00)から開催される予選へと続く。

Stefan Kraft, Michael Hayböck

 

全リザルト

 

※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。

 

統計

最長不倒
139.0m
Kraft, Stefan (AUT)
最短ジャンプ
108.5m
Maatta, Jarkko (FIN)
平均飛距離
125.3m
K点越えジャンプ
84.8%
ネーション数
13
トップ10のネーション数
5
トップ30のベストネーション
7
Deutschland
Kraft, Stefan
24.01.16
Zakopane
Österreich
17.12.16
Hayboeck, Michael (AUT) Engelberg