01 | Deutschland | 978.8 | ||
02 | Norwegen | 975.2 | ||
03 | Österreich | 959.3 | ||
04 | Japan | 938.0 | ||
05 | Slowenien | 836.2 | ||
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今日のオーバーストドルフの雰囲気は超満員のサッカースタジアムの様だった。そして第65回スキージャンプ週間の初戦は、特にオーストリアのジャンパーにとって喜ぶべきものとなった。12月30日(金)、ドイツのオーバーストドルフで行われたジャンプ週間の開幕戦で、シュテファン・クラフト(オーストリア)が139mと134.5mのジャンプで合計308.0ポイントを獲得して優勝した。2014/15にジャンプ週間総合優勝を飾ったクラフトに続いて、2位にはカミル・シュトッホ(ポーランド)が、137mと135m、計305.2ポイントで続いた。そして3位にもオーストリアからミヒャエル・ハイボックが135mと133m、計296.2ポイントで入り、二人のオーストリアジャンパーが表彰台入りを果たした。
チケット完売のオーバーストドルフ、エアディンガー・アリーナには2万5千2百人の観客が集まり、手に汗握る試合で予想外の展開を目の当たりにした。現在ワールドカップ(W杯)個人総合成績トップのドーメン・プレウツ(スロベニア)は、オーバーストドルフ戦で優勝する希望を早くも諦めなくてはならなかった。ドーメン・プレウツは124.5mと127mのジャンプにとどまり、自分でもがっかりの26位という成績だった。プレウツ家の上下関係でみると、兄のツェネ・プレウツとペーター・プレウツが8位と10位に入り、17歳のドーメンはかなわなかった。
ドイツのスキージャンパー達はどうだったかと言うと、チーム全体としては強かった。ドイツから参戦した9人のうち7人までがファイナルラウンドでトップ30に入った。その中でもマルクス・アイゼンビッヒラーは、ヘッドコーチ、ヴェルナー・シュースターも喜ぶ6位でオーバーストドルフ戦を終えた。25歳のアイゼンビッヒラーは、1本目で135mのジャンプを決めてまだ4位についていたが、2本目は133.5mだった。「飛距離は悪くなかったけど、着地さえもっと普通に決められていたら!でも、自分がどれだけできるかを証明することができた」と、警察官でもあるアイゼンビッヒラーは、失敗した着地に不満な様子でインタビューに答えた。他にはリヒャルト・フライタークが14位、アンドレアス・ヴェリンガーが15位、シュテファン・ライエが17位に入った。
前年のオーバーストドルフ戦の勝者、セヴェリン・フロインド(独)は、今回は表彰台争いには食い込んでこられなかった。腰の手術を受けたフロインドはまだ調子が戻っていないようで、129mと127.5m、合計260.5ポイントで20位に終わった。「想定内の結果ではあるけれど、いつも地元では特に良い結果を出したいものだから腹は立つ。これで僕にとってのジャンプ週間は実質的に終わったも同然。あとは次の6回のジャンプで自分のパフォーマンスを高めていくだけ」と、失意のフロインドは試合後に語った。手堅いジャンプを見せたアンドレアス・ヴァンクはフロインドと同点の20位だった。
第65回スキージャンプ週間は、次の開催地ガルミッシュ=パルテンキルヒェン(ドイツ)での元旦ジャンプに向けて、大晦日14:00(日本時間22:00)から開催される予選へと続く。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。