01 | Tschofenig, D. | 274.8 | ||
02 | Hoerl, J. | 269.7 | ||
03 | Kraft, S. | 268.0 | ||
04 | Forfang, J. | 264.9 | ||
05 | Deschwanden, G. | 264.4 | ||
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特大ジャンプ台での個人戦3試合からなるワールドカップ男子ヴィケルスン大会(ノルウェー)の初戦が2月12日に行われ、ロベルト・クラニエツ(スロベニア)が驚きの健闘で優勝した。クラニエツは236.0mと239.5mの圧倒的な2本を決め、432.8ポイントを獲得し、地元ノルウェーのケネス・ガグネスと葛西紀明を抑え、ワールドカップ通算6勝目を挙げた。
クラニエツは、「優勝できるとは本当に思っていなかった。一週間うまくいったかと思うとまた全然ダメになってしまう。何が悪いのか分からない。シーズンが始まった当初は、怪我で強い痛みがあった。飛翔感覚をつかむことができなくて常に試練だった。今日みたいに、時々良い感覚が戻ってくる。肘の痛みは常に感じている。腕を完全に伸ばすこともできないし曲げることもできない。4月にはまた手術を受ける予定で、その後はもっと良くなるはず」と話した。
悪条件もやり過ごしたガグネス
ガグネスは234.5mと235.0m、計428.4ポイントで2位に入り、今季すでに7回目の表彰台となった。
試合後にガグネスは、「自国のファンを前に優勝できていたら、もちろんもっと素晴らしかった。それでも2位になれて本当に嬉しい。自分のジャンプを満喫することがが第一目標だったから、それが叶って、とても満足している。難しい風の条件下で短い助走距離というのは挑戦だった。とは言え、全体的に見て良い試合だった。続く2日間も、できるだけ遠くまで飛べたら良い」と意欲を見せた。
葛西、再び表彰台!
3位入賞を喜んだのは、1993年にスキーフライング世界選手権の王者となった葛西紀明で、231.5mと230.0m、計418.5ポイントで、ワールドカップ(W杯)3試合連続の表彰台を達成した。
葛西は、「今日は難しい天候条件だったけれど、私のジャンプはほとんど完璧の出来だった。スキーフライングが大好き。明日は本当に勝てるようにしたい」と語った。
現在W杯総合首位についているペーター・プレウツ(スロベニア)は226.5mと220.5m、計407.2ポイントで4位に甘んじた。今シーズンに行われた個人戦17試合のうちプレウツが表彰台を逃したのはこれでたったの3度目だ。
好調のオーストリア
5位に入ったのはシュテファン・クラフトで、212.5mと230.5m、計398.4ポイントでオーストリア勢のトップだった。14.9点差で6位に続いたのは、チームメイトでありルームメイトのミヒャエル・ハイボックだった。
ノルウェーはガグネスの他にも、アンダース・スティエルネン(377.8点)、ヨハン=アンドレ・フォアファング(368.8点)、ダニエル=アンドレ・タンデ(368.7点)が7~9位を独占し、素晴らしいチーム成績を収めた。
昨季のW杯総合勝者、セヴェリン・フロインドは367.2点でドイツ勢トップながら、10位とあまり伸びなかった。
アンダース・ファンネメル(ノルウェー)は、1年前にこのジャンプ台で251.5mの世界記録を樹立したが、今回は最長で218.0m、11位だった。リヒャルト・フライターク(独)は12位だった。
不運のテペシュ
ユーリ・テペシュ(スロベニア)は、またも運に見放された。2本目の着地の後に転倒し、トップ10入りを逃してしまった。それでも最終的に、冬季五輪勝者のカミル・シュトッホ(ポーランド)とシモン・アマン(スイス)を抑え13位に収まった。
ピオトル・ジーラが18位でポーランド勢2番、チェストミール・コジセクがチェコ勢トップの27位だった。マッケンジー・ボイド=クローズは29位でカナダチームにW杯ポイントを加算することができた。
不可思議なポーランド勢
ポーランド勢は今日はミニマリストだったようだ。23位だったダヴィド・クバツキーも26位のステファン・フーラも30位に入ったマチェイ・コットも、この世界最大のジャンプ台で200m越えすることもなくW杯ポイントを集めた。
W杯男子ヴィケルスン大会の第2戦は、2月13日(土)16:00(日本時間 翌0:00)から行われる予定だ。
※注)基本的な表記時間は中央ヨーロッパ時間で、日本からの時差はマイナス8時間です。